美容室は、スキルさえあれば独立しても問題ない業種で、独立開業する人も多いのが事実です。
しかし、美容室で独立開業したものの廃業してしまう人もいます。
そこで、この記事では美容室で独立開業する流れや独立開業する時のポイントについて紹介します。
美容室で独立開業する時の流れ
美容室で独立開業する時の流れは、以下のようになっています。
- 事業計画の策定
- 融資計画の作成
- 定款作成・登記
- 物件の確保
- 開業マーケティング
事業計画の策定
美容室で独立開業する際には、事業計画が必要になります。
事業計画が必要になる理由は、融資など受ける際に事業計画の計画性などが評価されて、融資できるかどうかが評価されるためです。
融資計画の作成
融資を受ける場合は、融資計画を作成することも重要です。
融資には大きく、日本政策金融公庫から受けるものと銀行から受けるもの、その他にも補助金などがあります。
どのような融資を受けるかは、それぞれの状況や地域によって異なります。
そのため、必要なお金がいくらで、どのようにお金を集めるのかを決めるのも重要でしょう。
定款作成・登記
法人として美容室を開業する際には、定款作成が必要になります。
ただし、最近ではフリーランスとして独立開業した上で、ある程度お客様がついてきた時点で法人設立することも多いです。
そのため、最初は個人事業主として開業するのも一つの手段でしょう。
また、法人を設立する場合は登記も必要になり、株式会社の場合は登録免許税が15万円、合同会社の場合は6万円かかります。
物件の確保
自分でテナントを借りて美容室を開業する際には、物件の確保も必要になります。
物件は開業の半年くらい前には、確保するようにしましょう。
これは、店舗の内装工事などで3ヶ月程度かかることが多いからです。
店舗の立地としては、路面店の方がお客様は入りやすいと言われています。
また、美容室の場合は1台あたり13平方メートルが必要です。
開業マーケティング
開業にあたりマーケティングを行うことも重要です。
美容室の場合は、エリアマーケティングとWEBマーケティングの使い分けが必要になります。
例えば、住宅街にある美容室の場合は、周辺エリアからの来店が多くなるので、エリアマーケティングが有効です。
一方で、原宿や銀座などの都市部に店舗を構える場合は、その店舗目当てで来店をするお客様が必要なので、ニーズをもとにマーケティングを行えるWEBマーケティングの比率を高くするといいでしょう。
このように、開業の際のマーケティグは、美容室のターゲットやニーズをもとにマーケティングを行うといいです。
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美容室で開業する時のポイントとは?
美容室で開業する時のポイントは、以下の3つです。
- 自己資金を確保する
- 店内のコンセプトを明確にする
- シェア方式で固定費を削減する
自己資金を確保する
美容室で独立開業して成功するためのポイントは、自己資金をしっかり確保しておくことです。
美容室を開業するのに、テナントを借りて内装外装を自分の好みにしていくと、1000万円から2000万円程度かかります。
それ以外にも、運営をしていく中で毎月数十万円から数百万円程度は経費として使う事になるでしょう。
このように、最初にお金が必要になるのと、美容室を運営していく中でも毎月お金が必要になります。
そして、美容室を開業した当初はお客様がつかない事が予想されます。
そのため、自己資金をしっかり用意しておかないと、お客様についてもらうまでの期間に倒産してしまうということもあり得るでしょう。
また、自己資金がゼロの場合、銀行から融資で受けられる金額は、そこまで大きくないことが予想されます。
もちろん、必要な金額を全て借りれる可能性もありますが、過去の実績や事業計画によっては、融資を受けれない可能性もあるでしょう。
このような可能性に備えて自己資金を確保しておくことが必要です。
そして、自己資金を確保しておくことで、店舗の運営のためにお金を使えるだけではなく、自己資金があるということで融資を受けやすくなる可能性もあるでしょう。
特に、日本政策金融公庫の創業融資の場合は創業時は借りやすいという側面がありますが、銀行から融資を受けたいと思っている場合は、自己資金をしっかり用意した上で返済計画がしっかりしているということを示さないといけません。
これは、銀行などの場合は日本政策金融公庫とは違い、収益事業として融資を行っているため、返済の見込みがないと借りることができないからです。
美容室として独立開業する場合の自己資金としては、ざっくり500万円から1000万円程度あれば十分でしょう。
店内のコンセプトを明確にする
美容室を開業して成功するためには、コンセプトを明確にすることも重要です。
今の美容室はカット技術が高かったり、コミュニケーション能力が高いだけではお客様がついてくれません。
それ以外にも、インスタ映えする店内やSNSを駆使することも重要になってくるでしょう。
その過程で重要になるのがコンセプトです。
美容室としてのコンセプトの出し方は2種類あります。
1つ目が、店舗としてのコンセプトを明確にすることです。
これは、インスタ映えスポットを用意していることや、美容室以外にも付随してサービスを展開していくことで掛け算で独自性を出していくものになります。
2つ目が、ニーズでコンセプトを見出していくことです。
ショートカット専門の美容室やカラー専門の美容室、薄毛専門の美容室などターゲットを明確にしてコンセプトをだす美容室も多くあります。
そして、このような美容室の場合、ライバルが少ないので多少価格設定高くてもお客様がつきやすいというのがメリットです。
その他にも、ニーズが明確なのでマーケティングも簡単になりやすいでしょう。
例えば、薄毛専門の美容室の場合、若い人たちに対してはマーケティングをしていく必要がないので、薄毛の読者が多いであろう新聞に広告を出したり、経済雑誌に広告を出すなど、どこに対してマーケティングをすればいいのかを明確にしやすいです。
シェア方式で固定費を削減する
シェア方式で美容室を開業するのも、独立開業して成功するポイントです。
美容室では、自分でテナントを借りて、店舗の内装外装を決めた上でコンセプトを策定して開業していく方法と、元からある美容室を間借りさせてもらう方法があります。
これをシェア方式と言って、最近ではシェア専門の美容室も出てきてます。
シェア方式は、数時間単位で美容室を美容師に貸し出すものです。
シェア専門の美容室を利用することで、固定費を大幅に削減できるだけではなく、自分が使っていない時間はお金を支払う必要がないので、経費としても使う金額が少なくなります。
特に、美容室を開業して困るのが固定費です。
一方で、最近では店舗ではなくてSNSなどで人気の美容師に直接依頼するなど、美容師個人に対しての需要も高くなっています。
そのような背景から、美容師としてフリーランスで独立開業をした上で、カットをする場所については毎回違う場所を借りるなどしてもいいでしょう。
美容室で独立開業するのがおすすめの人とは?
美容室で独立開業するのがおすすめの人は、以下のような人です。
- ファンを持っている美容師
- カット以外での差別化ができる人
- 美容師としてのスキルが高い人
ファンを持っている美容師
ファンを持っている美容師は、独立開業しても成功しやすいでしょう。
ファンというのは、美容室に対してではなくて、美容師自身として多くのファンを持っているということです。
例えば、 YouTubeで知名度があったり、Instagramなどで人気を誇っている場合は、独立してもお客様に対してマーケティングをしやすく、結果的にお客様がつきやすいでしょう。
カット以外での差別化ができる人
美容師として独立開業する際には、カット以外でも差別化できる人がいいでしょう。
最近ではカット以外でも、YouTuberとして活躍していたり、アパレル分野でのファッションセンスなどが評価されている美容師も多いです。
このように、カット以外の部分でも評価を高めた上で、他のサービスも付帯的に提供できるようになると、客単価が上がるので美容師として独立開業をしても成功しやすいでしょう。
美容師としてのスキルが高い人
美容師として独立開業するためには、もちろん美容師としてのスキルが高いことも重要です。
カット技術だけではなく、コミュニケーション能力などを含めて美容師としての総合能力が高い場合は、実力のみでお客さんを新規で獲得できる可能性も高いでしょう。
また、美容師としてスキルが高い人の場合は、元々働いていた美容室でも多くのファンを持っていることが多く、その人達が美容師についてきて新しく開業した美容室に来てくれる可能性も高いです。
一方で、美容師としてのスキルが高くない人の場合、独立開業をしてもお客様獲得できない、もしくはお客様に一回来てもらったものの継続してリピーターになってくれない可能性があり、結果的にうまくいかない可能性もあります。
そのため、美容師として独立開業をする際には、自己資金を貯めるのも重要ですが、まずはカットスキル、コミュニケーションスキルなど美容師としてのスキルを高めるようにしましょう。
まとめ
美容室は、スキルとマーケティング技術があれば独立開業をして、年商数億円を目指すことができる業態です。
また、初期費用としても1000万円前後で開業できるので、開業までのハードルもそこまで高いというわけではありません。
ぜひ、この記事を参考に美容室での独立開業を検討いただければと思います。
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相談は何度でも無料なので、お気軽にご相談ください。