軽貨物事業は、副業として始めやすいことから多くの人に人気があります。しかし、事業が軌道に乗り、収益が上がってきた場合には、法人化を検討することでさらなるメリットを享受できる可能性があります。
この記事では、軽貨物事業を法人化する際の手続きやメリット、注意点について詳しく解説します。
貨物軽自動車運送事業とは?
貨物軽自動車運送事業とは、第三者からの依頼をもとに荷物の運搬を行う事業のことです。
一般的な運送業と異なり、貨物軽自動車運送事業は軽トラック・軽貨物のみに限定されているのがポイントになります。
また、貨物軽自動車運送事業はあくまでも第三者の荷物を運ぶ場合のみなので、自社の荷物を運搬する際には貨物軽自動車運送事業には該当しません。
軽貨物事業を法人化する流れ
事業計画の策定
まず、法人化に向けた事業計画を策定します。事業計画には、どのように事業を拡大するか、資金調達方法、目標とする利益などを明確に記載することが求められます。これにより、法人化後の経営がスムーズに進むだけでなく、融資を受ける際にも信頼性を高めることができます。
法人形態の選択
法人化には、主に「株式会社」や「合同会社(LLC)」の形態があります。株式会社は将来的に株式を発行することで資金調達が容易になりますが、設立費用が高くなります。一方、合同会社は設立費用が比較的安く、少人数での経営に向いています。どちらの形態が自分の事業に適しているかを慎重に判断しましょう。
定款の作成
法人設立のためには、定款を作成する必要があります。定款には、会社の基本情報や事業内容が記載され、株式会社の場合は公証役場での認証が必要です。定款の内容が実際の事業内容と一致していることが重要です。
法人の登記
定款が完成したら、法務局で法人登記を行います。この登記により、会社が法的に設立されます。登記の際には登録免許税が発生し、株式会社の場合は15万円、合同会社の場合は6万円が必要です。
貨物軽自動車運送事業の届出
法人化後は、貨物軽自動車運送事業の届出が必要になります。これにより、軽貨物事業者としての正式な運営が可能になります。届出には、法人名義での車両所有が求められるため、注意が必要です。
経営サポートプラスアルファでは、貨物軽自動車運送事業者の法人化もサポートさせていただきます。
軽貨物事業を法人化するメリット
税制上の優遇措置
法人化することで、欠損金の繰越期間が10年となり、長期的な節税が可能になります。また、経費として認められる項目が増え、結果的に税金の負担を軽減できる点も大きなメリットです。個人事業主に比べ、法人の方が税務上の信頼性が高く、家族への給与も経費として計上しやすくなります。
融資を受けやすくなる
法人化すると、社会的な信用が高まり、銀行からの融資が受けやすくなります。法人としての登記情報が公開されるため、事業内容や代表者の情報が明確になり、金融機関からの信頼を得やすくなります。特に、創業融資を受ける際には法人の方が有利です。
事業拡大の可能性
法人化することで、事業の信頼性が高まり、取引先の拡大や新たなビジネスチャンスが増えます。特に、大手企業との取引や契約が必要な場合、法人であることが条件となるケースが多いため、法人化は事業成長にとって重要なステップです。
軽貨物で法人化の注意点・デメリット
運営コストの増加
法人化すると、決算報告や税務申告など、定期的な報告義務が発生し、そのための事務処理コストがかかります。また、法人住民税や社会保険料の支払いが必要となり、個人事業主に比べて運営コストが高くなる可能性があります。
法的な責任
法人化すると、経営者として法的な責任が明確になります。特に、税務や労務に関する法律を遵守する義務が生じ、これを怠るとペナルティが課されるリスクがあるため、適切な運営が求められます。
まとめ
軽貨物事業で利益をあげている場合は、法人化をした方が信頼性や税負担などでもメリットが大きいでしょう。
ただし、法人化をする際には手続きなどの事務処理が必要になるのも事実です。
軽貨物で法人化を検討している人は、今回の記事を参考にして法人化を検討してみてください。
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