今回は店舗の内装工事を内装業者に依頼する際のメリットやデメリットを踏まえて、さらに注意点についても紹介していきます。
店舗の内装に手を加える際には、DIYをするか、もしくは内装業者に依頼をするという選択肢に分かれます。
最近ではホームセンターなどでDIY専用の器具や材料が多く売られていることもあり、DIYをする人が増えてきてはいるものの、店舗の内装工事は内装業者に依頼をする方がほとんどです。
今回はDIYで内装工事を行うときと内装業者に依頼するときの違いを比較しつつ、店舗が内装業者に依頼する際の情報を詳しくご紹介していきます。
Contents
店舗の内装の重要性とは
まずは、そもそも店舗が内装にこだわるべき理由についてです。
店舗にとって内装は店舗の顔といえるほど重要な役割を果たしており、経営をしていく上では必要不可欠なものです。
店舗が内装にこだわるべき理由について、それぞれの理由を踏まえてご紹介していきます。
店舗の独自性を出す
店舗を経営する上で、その店舗へ抱いてほしいイメージを作り出すことは非常に重要なことであり、特徴が無い店舗が長く経営を続けるのは困難です。
内装にこだわって独自性を出すことで、時に話題作りに繋がり、売り上げに影響を与えることもあるのです。
店舗の情報がフェイスブックやインスタグラムなどのSNSを通じて拡散されることを耳にすることもあるでしょう。
SNS上で主に店舗の情報収集をしている人も増えています。
SNSをはじめとして、リアルな口コミにおいて話題を広げていくためにも、店舗の独自性を打ち出していくことは重要なのです。
サービスの質の向上
店舗に来店するお客様への高品質なサービスを提供することはどの店舗も努力をしていることですが、時に店舗の内装がサービスの質を高めるということもあるのです。
例えば、ラーメン屋であるにもかかわらず、レストランやカフェのような落ち着いて高級感のある内装にしてしまうと来店されたお客様のニーズがズレてしまい、困惑させてしまうかもしれません。
逆にカフェであるにもかかわらず、ラーメン屋のような内装にしてしまうと、やはりお客様が落ち着いた空間で過ごすことができなくなります。
エステサロンの場合ですと、施術中に照明が明るい環境では興奮してしまうかもしれませんが、ほどよく薄暗くて気分が落ち着くようなBGMが流れている環境であれば、お客さんのリラックス度はより一層高まることでしょう。
単に店舗において提供するサービスの質そのものを高めるだけではなく、お客様目線に立って考えてみると内装が及ぼす重要性がよりわかりすくなるでしょう。
店舗の工事を内装業者に依頼するメリットとは
つぎに、工事を内装業者に依頼するメリットについてですが、冒頭でも記述したように、最近ではDIYで自ら内装工事をする方もいる中で内装業者に頼むメリットはいくつかありますが、今回は代表的な例に絞って詳しくご紹介していきます。
内装業者の高い技術力で理想の内装を実現できる
DIYで内装工事を行う際には、基本的に材料費で済ませられるので工事にかかる費用が抑えられますが、あくまで素人の技術によるものであるため、難易度が高い工事ができずに理想の内装を実現できないということが想定されます。
それに対して内装業者に依頼する時の一番のメリットは、内装業者の高い技術力により難易度が高い工事だったとしても理想の内装を実現できるということです。
特に店舗のように内装にこだわりを持ち、内装工事が複雑になりやすいときには内装業者に任せることが最も無難な方法であるため、よほど費用面で困っていない限りは内装業者に依頼をするべきです。
プロである内装業者の意見を取り入れられる
内装業者に依頼するにあたり、事前の打ち合わせでこちらのイメージしている内装を伝えますが、その際に内装業者からもプロ目線での意見を挟んでくれるため、自身では想像していなかった発想を取り入れることができるのです。
特に内装業者は数多くの店舗の工事をこなしているため、周りの店舗ではどのような内装にしたのか、どのような工夫をしたのかなどの参考例をもらうことができるのです。
業種ごとの内装の規定を心配する必要がない
店舗を経営する上では、業種ごとに内装に関する規定は法律上で決められており、その決まりを守らなければ店舗を経営することはできません。
DIYで内装を進めてしまうと、そのような決まりを知らないことで、後々にトラブルになってしまうことがあります。
しかし、そのような決まりを把握している内装業者に依頼をすれば、内装の規定などはしっかりと把握しているために法令遵守しながらスムーズに工事を進めることができるのです。
店舗の工事を内装業者に依頼するデメリットとは
内装業者に依頼する際のメリットをいくつかご紹介しましたが、メリットがあればそれに伴ってデメリットも生じてしまいます。
費用が高い
内装業者に依頼する際の最大のデメリットとしては、工事にかかる費用が高いという点です。
内装業者に依頼する際には、材料費、手間賃、出張費、手数料など様々な要素で費用がかかってしまうため、材料費だけで済むDIYに比べると相当の費用がかかってしまうのです。
また、当然のことながら内装業者によって店舗の工事を依頼する際の費用は前後します。
内装業者とのこまめな打ち合わせが必要となる
内装業者に依頼した際には、工事が始まる前に入念に打ち合わせを行い、イメージや費用に関して話し合います。
しかし、工事を進めていく上で工事内容を変更する必要性が出てくることがあり、それに伴って費用が変わることもあるのです。
また、内装業者が作業を始めてからでも完全に内装業者に任せっきりでいると、工事が終わったときにイメージと違っているなどのトラブルが起こってしまうこともあり得るのです。
そのため、こまめに内装業者と打ち合わせをして、工事の過程をチェックして進める必要があるでしょう。
内装業者選びに迷う
店舗の工事を内装業者に依頼するときに、「どの内装業者を選ぶべきかわからない」という方がほとんどだと思います。
知り合いに内装業者がいる方などを除いては、どこの内装業者に依頼しても同じに感じるでしょう。
しかし、それぞれの内装業者ごとに店舗の工事が得意な業者があれば、店舗の工事をあまり経験したことない業者もあるのです。
また、技術力やサポートしてくれる範囲も異なるため、工事費用も変わってきます。
内装業者に依頼する時の注意点
店舗の工事を内装業者に依頼する際にはいくつかの注意点があり、その注意点を疎かにしてしまうと時に損をしてしまうことがあります。
そのため、内装業者に依頼をする前に次のことに注意しておきましょう。
店舗の内装工事の実績が多くあるか
内装業者によって技術力や経験が異なると記述しましたが、店舗の実績を多く積んでいる業者の方が作業に慣れているので、スムーズに工事を終わらせることができるのです。
一方で店舗の工事実績が少ない内装業者の場合、業種ごとに決められている内装の規定を理解しきれていないこともあるかもしれません。
内装の規定違反によるトラブルを未然に防ぐためにも、店舗の内装の規定を理解している内装業者に依頼をするべきなのです。
予算を決めておく
内装工事を進めていく上で、次々と工事したい箇所が浮かんでくることで当初の予定よりも工事の規模が大きくなってしまうことが多くあります。
しかし、工事の規模が大きくなればなるほど費用が高くなってしまうため、事前に予算を決めておき工事内容も予算に合わせることで必要以上に費用をかけずに済むのです。
店舗のコンセプトやイメージをしっかり伝える
内装業者に依頼する場合、自分自身のイメージしていた内装とズレが生じてしまうことがあります。
完成した後にイメージに合わせようと再度工事をしようとすると、膨大な時間や費用が発生してしまいます。
内装業者との打ち合わせの際に工事の規模や費用面だけを確認するのではなく、しっかりと店舗のコンセプトや内装のイメージを内装業者に明確に共有することで、そのようなトラブルを回避してください。
内装業者の選び方
先ほどのデメリットで記述したように、工事を業者に依頼する際にはどの業者に選ぶべきかわからないという方が多いと思います。
そのため、業者に依頼する際の代表的な基準についていくつかご紹介していきます。
意見を言ってくれる
内装業者に依頼する際のメリットとして、プロの意見を取り入れられるという点があり、自身だけでは想像もしなかったプロ目線の意見は非常に重要なものになります。
自分の理想をまるまるすべて叶えてくれる内装業者を魅力に感じる方もいると思いますが、本当に有意義な工事にしようとする内装業者であれば、「他の店舗ではこうしている」「その内装よりもこっちの方がメリットがある」など、時にはこちらの意見を否定してでも躊躇なく提案をしてくれるかもしれません。
本当にこちらのことや店舗のことを考えた上で意見をしてくれる内装業者こそ、店舗の工事を依頼をするべき内装業者でしょう。
対応が丁寧
業者選びで最も重要な点が”対応の良さ”です。
いかにクオリティが高かろうが、工事にかかる費用が安かろうが、すっきりとした気持ちで依頼できなければモヤモヤした気持ちのまま進めることになってしまいます。
もしかすると本体伝えるべきことも伝えられずに店舗の工事が完了してしまうということもありうるかもしれません。
そのようなことを回避するためには対応が良く親切な業者に依頼をした方が、満足度の高い店舗の工事が実施できます。
ホームページの有無
店舗の工事を依頼する内装業者を探す際に、真っ先に思いつく方法は「ネットで調べる」ことだと思います。
ホームページ上に自社の施工実績が掲載されていることが多いため、自分と同じようなコンセプトや規模の店舗の施工をしている内装業者かどうかを調べる際にもホームページの有無は重要になるのです。
<最後に>店舗ごとに重視するべきものに合わせる
店舗が内装業者に工事を依頼することについてご紹介をしてきましたが、まとめると、”店舗の方針や重視するポイントに応じて業者を選ぶべき”です。
店舗ごとに内装で重視する点が変われば、工事にかけられる予算も異なります。
そのため、いくつかの業者に相談をして見積もりを出してもらった上で、費用面や工事のクオリティ、業者の対応の良さなどのさまざまな点でバランスが取れている内装業者に依頼をしてください。