店舗のインテリアデザインを決めるには
皆さんもおしゃれな店舗のインテリアを自分の家に取り入れたいなと思ったりマネしたりしたこともあると思います。
おしゃれな店舗のインテリアは、ネットや雑誌で特集を組まれたり、憧れの対象として注目を受け、それだけで充分な集客力を発揮します。
ここでは、集客力を発揮できる店舗のインテリアデザインについてじっくり考えていきましょう。
インテリアの意味について考えよう
インテリア(interior)は「内面の、内部」という意味を持つ英語です。
建物の内面や内部を指すことから室内装飾をさす言葉として普段使われています。
また、インテリアコーディネートというように、室内の空間をデザインする意味でも使われます。
家具や装飾だけではなく、室内の壁紙や床、照明など全体的なデザインすることも広義的なインテリアに含まれます。
インテリアを決める4つの要素
インテリアを学んだことのある人は、インテリアの印象を左右する4要素は必ず学びます。
この4要素は「色」、「素材」、「質感」、「光」です。それぞれについて説明します。
①色
…色は私たちが思っている以上にその色が持つイメージというものがあります。
白をベースとした店舗にするのか、黒をベースにした店舗にするのかで、だいぶ印象は違いますよね。
白には清潔感があり明るいイメージがありますが、その反対の黒はクールで大人な印象だったり高級感を感じることができます。
②素材
…毛糸や布、木材などの自然素材に、私たちは温もりやあたたかさを感じます。
逆にプラスチックなどの無機質素材には、冷たさや硬さを感じるでしょう。
素材は同素材を使うと安定感が出ますが、凡庸な印象も同時に与えてしまいます。
素材はミックスして使うとメリハリが出ておしゃれ感が高まります。
③質感
…質感は実際に触った触感だけではなく目から受ける質感も大切です。
ふわふわそうに見えるもの、硬そうに見えるもの、光沢のあるもの、それぞれ全く違った印象を受けます。
質感にもこだわったインテリアを考えるとぐっとおしゃれになります。
④光
…光は物を美しく見せたり料理を美味しく見せたりするのに必要なエッセンスです。
また暗めの店内にすると落ち着いた雰囲気となる半面、回転率が悪くなります。
そのため単価の高いお店で効果のある使い方です。
他にも間接照明をうまく使って演出しましょう。
店舗インテリアのベースとなるインテリアテイスト
店舗のインテリアを決めるということは、店舗の内装の空間デザインをすることです。
そのためにもベースとなるインテリアテイストを決めましょう。
ここ最近人気のインテリアテイストを紹介します。
シンプルモダン
…白や黒、アイボリー、ベージュやグレーなど3色程度を使ったシンプルなスタイル。
無駄な装飾はなくし、直線的な家具を使います。
北欧風
…北欧風は自然素材と無機質な素材を組み合わせて作り出すここ最近人気のテイストです。
スウェーデンの国旗水色と黄色を使うことも多いです。
また、花柄や葉柄のボタニカル柄のファブリックを上手に使います。
ナチュラル
…自然素材である木材をたっぷりと使用したインテリアで、観葉植物などグリーンをアクセントに使います。
オーガニックにこだわったカフェや飲食店、また天然素材を扱う雑貨店でよく利用されています。
インダストリアル
…工業的な、という意味を持つインダストリアル。
打ちっぱなしのコンクリートや配管むき出しの状態をうまく使った倉庫っぽい雰囲気を醸し出すインテリアです。
他にもレンガや鉄、ユーズド感のある家具を使用することが多いです。
男性からの支持が高いインテリアテイストです。
昭和レトロ
…今10代~20代の若い世代から人気が高いのが昭和レトロなインテリアテイストです。
若者向けの雑貨店やカフェなどに多くみられます。
ちゃぶ台や和ダンス、またレトロなモチーフなどがごちゃごちゃ置いていある感じが若者に受けています。
色も赤や黄色、オレンジ、緑などビビットな色使いが特徴です。
西海岸スタイル
…アメリカの西海岸沿いにある家をイメージしたデザインも人気が高いです。
白とブルーを基調として、サーフボードや貝殻、流木など海をイメージとする装飾がほどこされます。
ラフでカジュアルな印象になり、カフェや洋品店などで採用されています。
店舗用の家具と家庭用の家具の違い
家具屋さんを訪れたときに、店舗用の家具を見かけることはほとんどないのではないでしょうか。
家庭用の家具は大量生産ができるようにデザインが画一的であるのに対して、店舗用の家具は受注生産や契約販売の方法がとられていることがほとんどです。
ではなぜそのような違いがあるのでしょうか。
店舗用の家具は、家庭用の家具よりも多くの人が使用するため、耐久性が重要です。
家庭用の家具を店舗で使用すると、すぐにへたったり壊れてしまったりするでしょう。
また店舗用の家具は、汚れのつきにくさ、掃除のしやすさを重視して作られています。
無垢材の家具は家庭用では人気ですが、汚れが1度ついてしまうと落ちにくいデメリットがあります。
店舗用の家具では、表面にはコーティング剤がかかっていたり、丈夫なブナ材を使用していることが多いです。
受注生産のため、オーダーするときは色から形まで自由度が高いのも店舗用家具の特徴です。
おしゃれなインテリアデザインが店舗にもたらすメリット3つ
店舗のインテリアにこだわることは、店舗の集客だけではなくさまざまなメリットをもたらします。
①おしゃれな店舗のインテリアはSNSで拡散されやすい
簡単にスマホで写真を撮ってSNSに挙げられることができる今の時代、おしゃれな店舗のインテリアはSNSで拡散されやすく、それだけで充分な宣伝効果が得られます。
SNSで話題になるとテレビに取り上げられたり、遠方からの来店が見込めることもあります。
②スタッフの離職率が低くなりよりよいサービスが提供できる
おしゃれなデザインの店内で働くことは、スタッフにとってもいい影響を与えます。
スタッフが定着して離職率が低くなるのは店舗にとって大きなメリットです。
長く勤務するスタッフが増えるほど、スタッフの研修にかけるお金が削減でき、お客様にもよりよいサービスが提供できます。
③おしゃれなインテリアは売上にも貢献する
おしゃれなインテリアは、来店したお客様に居心地のよさを与えます。
居心地のよさを感じた店舗では、実際の購入につながる確率も高くなります。
またすでに営業している店舗がおしゃれなインテリアに改装すると、それだけで売上アップにつながります。
売上に伸び悩んでいるときに、インテリアデザインの変更を検討するのも経営戦略の1つです。
店舗のインテリアを成功させるデザイン会社
おしゃれなインテリアを実現させるためには、いいデザイン会社を見つけることが大切です。
デザイン会社を探す手段
まずデザイン会社の所在地が重要です。
どんなに気に入ったデザイン会社でも距離が遠く対応地域に入っていなければ依頼することができません。
自店舗が対象地域のデザイン会社を探すのに、多くの人はネットを利用するかと思います。
ネットでは、施工実績やデザイン会社のコンセプト、実際に利用した人のクチコミもチェックすることができるのでとても便利です。
ただ、莫大なデータの中から探すことになるため、時間がかかる、なかなかこれといったデザイン会社を見つけられないこともあります。
他には、ネットのマッチングサービスを利用する方法もあります。
自分の店舗の業種や予算、場所などを入力するだけで、合致したデザイン会社を見つけてくれるサービスです。
クチコミによる評価ランキングや施工実績なども簡単に見られるようになっており、一から探すよりも各段に楽に探すことができます。
ただ、マッチングサービスの中には悪質なものもあるので、マッチングサービスを管理している会社が明示されているか、あやしいところではないか、またデザイン会社を登録する際に審査があるかなど利用する前に確認しましょう。
いいデザイン会社の見分け方
いいデザイン会社を選ぶのに、どの業種が得意なデザイン会社なのかが重要です。
デザイン会社の中にも、ヘアサロンが得意なところ、カフェが得意なところ、オフィスが得意なところなど得意分野があります。
自分の店舗の業種が得意なところをまず選びましょう。
次にテイストをチェックしましょう。
先ほどインテリアテイストについて説明しましたが、これもデザイン会社によって得意不得意があります。
デザイン会社のホームページの雰囲気、施工実績からどのテイストが得意か判断する必要があります。
最後に、こちらの要望にしっかり答えてくれるデザイン会社であることがとても大事です。
そのためにも気になったデザイン会社には問い合わせをしてみましょう。
ほとんどのデザイン会社は初回無料や無料相談を受け付けています。
こちらの要望をしっかり聞いてくれているか、わからないことは丁寧に説明してくれるかなどこの人になら依頼したい!と思えるデザイン会社を見つけましょう。
店舗のインテリアデザインのまとめ
おしゃれな店舗インテリアは、集客力をアップしてお客様の満足度を高めるだけではなく従業員の満足度も高めることができます。
また、売上に伸び悩んでいる店舗にとっても、インテリアを変えることで再度集客を呼び戻すこともできます。
特にスマホやSNSが普及している今の時代、拡散されることも期待できるでしょう。
インテリアに悩んだらぜひ専門のデザイン会社や内装業者に相談してみることをおすすめします。
専門家からのアドバイスをぜひ受けてみましょう。