最近は主婦の方が副業でプライベートサロンを開業するなど、プライベートサロンというものが一般的になりつつあります。
しかし、プライベートサロンを開業したいと思っている人の中には、どのようなプライベートサロンが人気のプライベートサロンになるのか、また集客できるプライベートサロンの特徴は何なのか分かってない人が多いでしょう。
そこでこの記事では、プライベートサロンの内装で注意するポイントや、集客できているプライベートサロンの内装の特徴について紹介していきます。
Contents
プライベートサロンとは?
そもそもプライベートサロンとは、マンションの一室やアパートの一室、自宅などで開業するサロンのことで、通常のサロンと比較してこじんまりしている店舗が多いのが特徴です。
また、プライベートサロンの多くは1人しか収容することができず、完全予約制をとっているところがほとんどで、サロンの内容としても美容室からマッサージまで様々です。
開業におけるハードルも、美容室やマツエクサロンのように最低平米数が決まっているわけではなく、開業するサロンの業態によってはマンションの一室、20㎡程度でも開業することができます。
このように気軽に始められるサロン形態としてプライベートサロンは人気です。
プライベートサロンの内装工事費用
プライベートサロンの内装工事費用は、坪単価5万円から10万円が一つの目安です。
また、プライベートサロンの多くは10坪程度で開業しているので、内装工事を依頼したとしても50万から100万円程度で収まることが多いです。
自分たちでDIYすることで、内装工事費用を大幅に抑えることも可能です。
実際に、プライベートサロンの中には、全てをDIYで行い内装工事費用が0円のお店もあります。
プライベートサロンの内装で注意するところとは?
プライベートサロンの内装で注意するのは以下の部分です。
◆必要以上にものを置かない
◆カスタマイズできる部分は少ない
◆コンセプトを1つに絞る
それでは詳しく見ていきましょう。
必要以上にものを置かない
プライベートサロン内装で重要なのが必要以上に物を置かないことです。
プライベートサロンは、一般的なサロンと比較して使える面積が少なくマンションの一室なので開業していることも多いです。
そのため、必要以上に物を置いてしまうと、店内が全体的に狭く見えてしまうというデメリットがあります。
もちろんサロンを運営する中で必要な物は置くことが必要でしょう。
しかし、プライベートサロンの場合、通常のサロンに置いてあるような本格的な医療機器を導入する必要がなく、それに伴う内装の変更もないのが特徴です。
カスタマイズできる部分は少ない
プライベートサロンでは、カスタマイズできる部分が少ないと言われています。
プライベートサロンは、ベッドを置いてそこでマッサージをするサロン形式で一番多いです。
この場合、壁紙や床など自分好みに変えたりすることは可能ですが、それらのカスタマイズも1つの部屋でしかできないので、改装できる方法が少なくなっています。
一方で、カスタマイズできる部分が少ないということは、それだけ初期費用を抑えて開業できるということでもあります。
また、カスタマイズできる部分が少ないということは、通常だったら業者に入ってもらって作業を行わなくてはいけないものであっても、自分たちでDIYの形式で行うことが可能ということです。
実際に、プライベートサロンでは内装、特に壁紙を店舗イメージに合ったものに変化させている人が多いですが、多くの人がDIYで対応しており、イメージとしては自宅の壁紙を変えるくらい作業感で内装を変えることができます。
コンセプトを1つに絞る
プライベートサロンでは、コンセプトを一つに絞ることが必要です。
プライベートサロンの多くは、一室だけの狭い空間で開業していることが多いです。
そして、プライベートサロンはそのような個室感を売りにしているところがほとんどでしょう。
しかし、このように1つの個室だけ改装する場合、コンセプトが複数あると部屋全体がぐちゃぐちゃしているように見えてしまいます。
例えば、コンセプトとしてフェミニンとラテンという2つのコンセプトを混ぜてしまうと、お客様としてはそのサロンが2つのコンセプトを無理矢理1つにまとめたようなごちゃごちゃ感を感じてしまうことも多いです。
このようなことを避けるためにも、サロンとしては1つのコンセプトに絞り、壁や内装、什器などをそのコンセプトに合わせた方がお客様の集客としてはいいでしょう。
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プライベートサロンの内装で失敗しがちなところとは?
プライベートサロンの内装で失敗しがちなポイントは以下の3つです。
- サロンターゲットを絞り込めていない
- DIYで内装デザインをしてしまう
- プライベート空間を分ていない
詳しく見ていきましょう。
サロンターゲットを絞り込めていない
プライベートサロンの内装で一番失敗しやすいのが、サロンのターゲットを内装設計の段階で明確に出来ていないことです。
例えば、プライベートサロンであっても若い女性をターゲットにしたものか、年配の女性をターゲットにしたもの、また男性をターゲットにしたもの、男性の中でも働く世代をターゲットにしてるのか、このようにサロンといってもターゲットには様々な属性があるのが現実です。
そして、そこで提供するものもマッサージなのかネイルなのかマツエクなのか、はたまた美容室としての形態なのか、このように提供するサービスもさまざまです。
そのため、まずは開業するサロンのターゲットを明確にすることが必要になります。
例えば、男性の中でも働く世代をターゲットにしている場合と若い大学生などをターゲットにしている場合では、入りやすいサロン内装は異なるでしょう。
同じ女性であっても、若い女性と年配の女性が好む内装は異なってきます。
また、ここで一番やりがちな失敗としてターゲットを絞り込めずに、若い女性から年配の男性のように幅広くターゲットを設定してしまうことです。
ターゲットを広くとってしまうと内装をターゲットに対して特化して設計することができず、結果的にどこの層にも中途半端な集客しか出来ないということも多いです。
このようなことを避けるためにプライベートサロンを開業する際には、事前にターゲットとして、まずは性別、その次に年代、最後に属性をある程度程度絞った上で開業するといいでしょう。
DIYで内装デザインをしてしまう
プライベートサロンは、マンションの一室などで開業していることが多いため、自分たちでDIYで内装工事ができることが多く、実際にそのような形式で内装工事を行っていることが多いです。
しかし、内装デザインの部分ではプライベートサロンに特化したデザイン事務所などに依頼する方がいいでしょう。
プライベートサロンの場合、どのようにデザインしたらお客様にリラックスしてもらえるのか、またお客様がどのようにしたらリピーターになってくれるのかを考えたデザインにする必要があります。
しかし、このようなデザインの知識を一般の人が身につけていることは少なく、またデザインの知識は経験によっても得られるものが大きいです。
そのため、内装デザインでは、プライベートサロンを中心に手がけている内装デザイン事務所、プライベートサロンの内装デザインに特化しているようなデザイン事務所にデザインだけ依頼するといいでしょう。
このようにすることで、どのようにしたらプライベートサロンの内装がお客様に合わせたものにできるのかどうかが分かるようになります。
また、デザインだけの場合はそこまでお金もかからないことが多く、安いところの場合は10万円から20万円程度でデザインを設計してもらうことが可能です。
プライベート空間を分ていない
プライベートサロンでは、狭い空間の中でもプライベート空間と作業スペースを分けることが必要です。
プライベート空間とは、事務処理をするためのスペースであったり、備品などを管理しておくスペースになります。
作業スペースとは、サロンとして施術を行うスペースのことで、お客様が入ることができるスペースということです。
プライベートサロンでは、このようにプライベート空間を狭さの問題から分けられないことが多いです。
しかし、このようにプライベート空間を分けることができないとお客様もエステサロンという非日常の空間に来たにもかかわらず。事務処理の書類を見ることになってしまったり、サロンの備品などサロンの裏側を強制的に見なくてはいけなくなってしまいます。
そのため、プライベートサロンでは狭いなどの空間の問題もありますが、パーテーションなどを設置してプライベート空間を分けるといいでしょう。
一番いいのは、内装工事の段階でプライベート空間には、ドアや壁を設置してお客様からは見えないようにすることです。
そして、プライベートサロンを中心に手がけている内装業者はこのような空間の区分けがうまいので、失敗したくない場合は内装業者を使いましょう。
まとめ
プライベートサロンは、マンションなどの小さいスペースでも開業できるサロン形態のことで、最近では副業としても人気になっています。
しかし、プライベートサロンの場合はターゲットを明確にしないと、集客がうまくできないというのも事実です。
そのため、プライベートサロンを開業したい場合はまずターゲットを明確にした上で、そのターゲットに合った内装工事をしていく必要があります。
内装工事に関しては、自分たちで行うことも可能ですが、見栄えを重視したいのであれば内装業者に依頼する方がいいでしょう。
今後、プライベートサロンを開業したいと思っている方は、今回の記事を是非参考にしてください。