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クリニックの開業準備にかかる期間とは?開業スケジュールや必要な準備も紹介!

クリニックの開業準備にかかる期間とは?開業スケジュールや必要な準備も紹介!

クリニックを開業したいと思ってもどのように開業すればいいのか、クリニックを開業するまでにどのような準備が必要なのかわからない人も多いでしょう。

そこで、この記事ではクリニックの開業に必要な準備を紹介します。

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クリニックの開業にかかる期間は?

クリニックの開業にかかる期間は、クリニックを新たに建設するのか、それともテナントとして入居するのかでも大きく異なります。

クリニックを新しく建築して開業する場合、建築期間なども含め2年程度開業までにかかることが多いです。

一方で、テナントとして入居する場合は、1年程度を見ておくと余裕を持って開業することができます。

また、テナントとしてクリニックを開業する際は、半年程度あれば開業できることがほとんどなので、時間がない場合はテナントとして開業する方が良いでしょう。 

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クリニックの開業前にやることとは?

クリニックを開業する前に何をすればいいのかわからない人も多いでしょう。

クリニックを開業する前に行うのは以下の4つです。

  • ◆開業場所の選定
  • ◆クリニックのコンセプトの確定
  • ◆自己資金の確保
  • ◆事業計画の作成

開業場所の選定

クリニックの開業場所を選定する際に注目すべきポイントは二つです。

一つ目が診療圏。

クリニックにおける商圏とは、どこの場所から患者さんが来ることが見込めるかということです。

一般的に、都市部の場合は半径2キロ程度がクリニックの診療圏とされています。
ただ、この際に注意して欲しいのが、クリニックでは一般的な飲食店などと違い、診療科ごとに患者さんが分かれています。

そのため、周辺に同じ診療科のクリニックがある場合は、その分診療圏が小さくなってしまいます。

一方で、周辺にクリニックが沢山あっても同じ診療科でなければ、ライバルにならないと考えていいでしょう。

二つ目に考えるポイントが大学との関係性です。

クリニック開業にあたって医師を確保する際には、出身校であったり医局との関係が重要になってきます。

特に、地方の場合はその地域の国立大学が大きな力を持っていることが多いので、事前に確認しておくようにしましょう。

クリニックのコンセプトの確定

クリニックのコンセプトも事前に確定しておくことが必要です。

クリニックのコンセプトとは簡単に言うと、どのようなターゲットに対して診療を行うかということ。

クリニックと言っても、地域医療を行うためのクリニックであったり、高級志向で自由診療をメインに行なっていくクリニック、オンラインなど様々な手段で集客を行うクリニック。

このように、クリニックでも様々なコンセプトがあり、それぞれのクリニックにはそのクリニックのコンセプトにあった内装施工やマーケティングを行っていくことが必要です。

そのため、クリニックを開業するにあたり一番最初に、クリニックのコンセプトを確定して、どのような方向性でクリニックを運営していくのかを決めるようにしましょう。

自己資金の確保

クリニックを開業するにあたり自己資金の確保も必要になります。

クリニックを開業するには、一般的に1億円前後のお金がかかるとされています。

その中で、自己資金としては最低でも10%、できれば50%ぐらいあると安定して運営することができるでしょう。

そのため、最低でも1千万円程度は自己資金として確保しておき、一番の理想としては銀行からの借入なしで全額自己負担でクリニックを開業することです。

自己資金100%で開業できれば、開業後においても無借金経営ができて、クリニック経営を安定させやすいというメリットがあります。 

事業計画の作成

クリニックを開業するにあたり事業計画を作成することも必要です。

事業計画とは、具体的にどのようなターゲットに対して、どのような施術を行っていくのかまた、開業から1年後にはどのくらいの収益を見込んでおり、3年後にはどのくらい、5年後にはどれくらいという風に具体的に開業からどのようなペースでクリニックを成長させていくのかを記載した計画表になります。

事業計画をしっかり作り込むことで銀行からの融資も受けやすいです。

銀行は、クリニックに対して融資を行う際に、事業計画の綿密性と事業計画の実現性を基に融資するかを決定します。

そのため、実現性の高い事業計画を立てることができれば、その後銀行からの融資を受けやすくなり金銭的に困ることもなくなります。

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クリニックの開業スケジュール

ここでは、クリニックを開業する際のスケジュールについて紹介します。

開業2年前〜1年前にやること

クリニックの開業2年前から1年前に行うことは以下の5つです。

  • ◆物件探し
  • ◆コンセプト策定
  • ◆銀行融資の確認
  • ◆施工会社の策定
  • ◆事業計画の作成

物件探し

クリニックを開業する際に一番最初に行うのが物件探しです。

テナントとして入居する際は、2年前から行わなくても大丈夫なことが多いですが、クリニックを新たに建設して、開業する場合は2年前から土地探しをして、ある程度見通しをつけておくことが必要でしょう。

クリニックの立地は、患者数に直接影響するので慎重に選ぶことが必要です。

また、どのようにクリニックの開業場所を選べばいいかわからない場合は、クリニック専門のコンサルタントであったり、すでにクリニックを開業している先輩医師などに相談をして、実際の事例をもとに決めるといいでしょう。 

コンセプト策定

クリニックのコンセプト作成も2年前には行なっておいた方がいいでしょう。

クリニックのコンセプトを基にすべての作業が進んで行くと言っても過言ではありません。

銀行融資の確認

銀行から融資を受けれるかの確認も2年前から1年前にはしておいた方がいいでしょう。

特に、新築でクリニックを建設する場合は、クリニックの開業ために融資を受けれるか受けれないかで選べる土地も大きく変わってきます。そのため、事前に複数の銀行に対して銀行融資が可能かの確認だけをしておくと安心できるでしょう。 

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施工会社の策定

クリニックの開業場所の策定と同時に、クリニックの施工工事の会社も決めておくといいでしょう。

クリニックの施工会社は、クリニック専門の施工を得意としている工務店に依頼すると安心できます。

また、コンサルタントに開業を支援してもらっている場合は、そのコンサルタントが紹介してくれる施工会社と契約をすることで、コンサルタントのサポートを受けながら施工について工務店への相談することが可能です。

事業計画の作成

事業計画は、銀行から融資を受ける際に最も重要な書類の一つです。

そのため、銀行から融資を受けると決めている場合は、なるべく早めに作っておいた方がいいでしょう。

ただ、事業計画については銀行が一緒に作成をして、ブラッシュアップをしてくれることも多いので、ある程度事業計画として固まった段階で一回銀行に相談をして、その事業計画で融資を受けることができるのか、融資を受けれない場合はブラッシュアップを依頼できないか相談すると良いでしょう。

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開業1年前〜半年前にやること

開業1年前から開業半年前に行うことは以下の4つです。

  • ◆施工工事
  • ◆導入機器の選定
  • ◆医師会への報告
  • ◆ホームページ作成

施工工事

新築でクリニックを開業する場合は、1年前から半年前までには施工工事を開始して、開業3ヶ月前までにはクリニックとして出来上がっていると安心でしょう。

ここで言う施工工事とはスケルトン工事が終わっている段階を指し、内装工事などは別途実施する必要があります。

導入機器の選定

導入機器の選定も半年前までには行っておきましょう。

特に、外科の場合はクリニックで必要な機器も多いので、早いうちにどの機器を導入するか選定し、購入するのかリースで導入するのかについても決めて契約までしておくといいでしょう。 

医師会への報告

開業予定地の地元医師会への報告も半年前までには終わらせておきましょう。

医師会への参加は強制ではないですが、例えば昨今の医療従事者向けワクチン接種では医師会を通じて医療従事者に対しての接種スケジュールが通達され、ワクチンが配布されました。

そのため、医師会に入っていないことで不利益を被ることがあるのも事実です。 

ホームページ作成

最近では、インターネットからの集客がメインになっているクリニックも多いので、クリニックの信頼性を担保するという面でもホームページを作成しておくといいでしょう。

ホームページ自体は、3ヶ月あれば作成することができますが、広告代理店とコンセプトの打ち合わせやイメージのすり合わせなどをすると、やはり半年前までにはホームページ作成の段取りに取り掛かっていないと開業までに満足するホームページができない可能性が高いです。 

開業半年前〜開業3ヶ月前にやること

開業半年前から開業3ヶ月前に行うことは以下の3つです。

  • ◆備品の購入
  • ◆人材採用
  • ◆内装工事

備品の購入

クリニックに必要になる備品の購入も、3ヶ月前までにしておくと開業前に慌てることがないです。

クリニックで必要な備品は、インターネットで購入することができるので、特に理由がない場合はインターネットで購入すると良いでしょう。

人材採用

人材採用も3か月前までには行うようにしましょう。

クリニックでは、医師と看護師、受付の医療事務の3人いれば運営を成り立たせることが可能です。

また、臨時で人材が欲しい場合は、派遣を依頼することも可能なので、まずは正社員として運営に必要な最低人数を確保するようにしましょう。 

内装工事

内装工事も3ヶ月前までに終わらせておくといいでしょう。

内装工事は、コンセプトのすり合わせなどもあるので、半年前から始め、工事自体は3ヶ月前に終わるというのが理想的なスケジュールです。

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開業3ヶ月前〜1ヶ月前にやること

開業3ヶ月前から開業1ヶ月前に行うことは以下の3つです。

  • ◆機器の設置
  • ◆人材教育
  • ◆レセコンの導入

機器の設置

購入した機器は開業1ヶ月前までには設置するといいです。

内装工事が終わっていない段階で機器を設置すると、動かすことが難しくなるので、内装工事が終わり次第機器を設置していくようにすると良いでしょう。

人材教育

人材教育も1ヶ月前までに終わらせておくようにしましょう。

特に、未経験の人を雇っている場合は、人材教育に時間がかかることもあるので長めに人材教育の期間を確保しておくと良いでしょう。

レセコンの導入

レセコンの導入も1ヶ月前までには終わらせておくようにしましょう。

レセコンや電子カルテについては、機器が設置して終わった後でないと設定ができないので、機器が設置されたらすぐに導入に取り掛かりましょう。

開業直前にやること

開業直前に行うのは以下の2つです。

  • ◆診療シミュレーション
  • ◆チラシでの周知

診療シミュレーション

実際に業務にあたる看護師や医師、医療事務とともにお客さんが入ったと想定した診療シュミレーションを行うようにしましょう。

診療シミュレーションを行っていない段階でお客さんを入れてしまうと、想定していないトラブルが発生する可能性が高いです。

また、診療シュミレーションを行っていても実際に診療を開始するとトラブルが起きます。

チラシでの周知

クリニックの場合、診療圏が半径1kmから2kmの場所になるので、開業直後はチラシでの周知は効果的です。

ただ、チラシの作成には1ヶ月程度かかることがあるので、配布するのを直前であっても打ち合わせ自体は開業1ヶ月前くらいから始めると良いでしょう。

まとめ

クリニックの開業は準備の期間が必要になりますが、必要な準備を行えばスムーズに開業までたどり着くことが可能です。

クリニックを今後開業したい人は、今回の記事をぜひ参考にしてください。

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