• HOME
  • 美容室のM&Aについて知りたい!美容室のM&A事業売却を成功させる方法

美容室のM&Aについて知りたい!美容室のM&A事業売却を成功させる方法

美容室のM&Aについて知りたい!美容室のM&A事業売却を成功させる方法

M&Aというと大企業間でおこなわれるイメージがあるかと思いますが、中小企業でもM&Aが盛んにおこなわれています。

特にインターネットの浸透によってM&Aのプラットフォームも増えてこれまでよりも売り手と買い手がマッチングしやすくなっています。

特にここ最近増えているのが美容室のM&Aです。

美容室のM&Aについてわかりやすく解説します。

そもそもM&Aとは

M&Aとは、Merger (合併)and Acquisitions(買収)の略語で、企業の合併、買収を意味します。

ニュースでもよく聞くM&Aはほとんどが大企業の合併や買収を指していることが多いです。

また買収の中には、株式譲渡だけではなく、事業譲渡や事業継承が含まれます。

それぞれの違いについてまずは解説をします。

企業の合併について

企業の合併とは、2つ以上の企業が1つに統合することを指します。

大きくわけて今ある1つの企業に統合される吸収合併と、2つ以上の企業が一緒になって新しい会社ができる新設合併とにわけられます。

吸収合併の場合は、既存の企業に権利が引き継がれるため新会社設立の手続きは特に必要ありません。

新設合併の場合には、会社設立の手続きを1から申請する必要があり、手続きに時間と手間がかかります。

そのため、合併というと吸収合併のケースを取る場合がほとんどです。

企業の買収について

それに対し買収は、ある企業が別の企業の株式を過半数以上買い取って議決権や経営権を得ることを指します。

株式を過半数以上保有すると、取締役や監査役の選任や報酬の設定、取締役の解任など普通決議が必要な議案を可決することができます。

2/3以上保有すると、定款の変更や合併、会社分割、事業譲渡などの特別決議が必要な議案を可決することができるようになります。

企業の買収には、売り手の同意を得ておこなう友好的買収と同意を得ずにおこなう敵対的買収があります。

敵対的買収は上場企業でおこなわれることが一般的です。

よくニュースでも話題になるのが敵対的買収です。

敵対的買収を仕掛けられても、売り手の企業は買収防衛策を取ることができるため、実際には敵対的買収が成功する確率は低くなっています。

事業譲渡、事業承継について

事業譲渡は、事業の一部もしくは全部を第三者に売却することを指します。

事業承継は会社の経営を後継者に引き継ぐことです。

基本的に事業継承はこれまで親族間や従業員の誰かに引き継がれることが多いものでしたが、ここ数年M&Aのマッチングサイトなどの発展により、現在事業承継の65%と半数以上が第三者に承継されています。

後継者問題を解決する手段として注目されているM&A

昔は親の稼業を子供が継ぐのが当たり前と考えられていました。

しかし、時代の流れと共に「子供には自分の好きな道を選んでほしい」と家のしがらみに囚われない生き方が望まれるようになり、親族での事業継承は減少しています。

そんな時代に増えているのが第三者へのM&Aを利用した事業承継です。

中小企業のM&Aを専門にした仲介業者やインターネットによるM&Aのマッチングサイトの増加により、承継者が欲しい現経営者と事業を開業したい開業者を結びつけることができるようになりました。

現経営者はスピーディーに後継者を見つけることができ、開業者はすべて一から企業を立ち上げるよりも簡単に事業をおこなうことができるwin-winの関係として事業承継が見直されています。

美容室のM&Aについて

ここ数年、美容室の業界ではM&Aによる譲渡が増加しています。

特に大手が小規模な美容室を買収するケースが多いです。

事業拡大や異業種からの参入、新天地への進出のためにM&Aが利用されています。

また、新しく美容室を起業する際にM&Aの利用を前向きに考える経営者も同様に増えています。

個人でも資金さえあれば美容室の買収が可能です。

美容室のM&Aは売却する側、買収する側にとってもメリットの大きい戦略の1つとして一般的に広まっています。

美容室の深刻な後継者問題の解決手段に

2015年度の厚生労働省の調査によると、全国の美容院のなんと約88%が個人経営で運営しています。

また、1~2人で経営しているため後継となるスタッフの育成などおこなっていないところがほとんどです。

厚生労働省による調査によると、3/4の美容室が後継者がいないと回答しています。

後継者がいないということは、自分が美容室を辞めるには廃業せざるを得ないということを意味します。

美容院を廃業する場合、設備などの撤退費用や退去費用など様々な費用がかかります。

M&Aによる売却が成立すれば後継者問題も解決されて営業を継続することができ、従業員がいる場合、そのまま新しいオーナーのもとで雇用が継続されます。

また、売却した利益を得ることもできます。

美容室のM&Aによる売り手側のメリット

これまで美容室を閉業する場合には、居抜き物件といって内装をそのままにした状態で賃貸に出す手法が一般的でした。

この場合、造作譲渡料を新しい経営者から受け取ることができますが、物件の明け渡しまでに借り手が見つからない場合には、自分で内装すべてを撤去してスケルトン状態に戻さなければいけません。

撤去費用だけで平均数百万円かかるので、閉業はオーナーにとっても大きな負担となっていました。

M&Aをすることによって、その負担がなくなります。

また、リピーターが多く経営がうまくいっているような美容室であれば、思っている以上に高い金額で売却することもできます。

高い売却益を狙ってM&Aをおこなう若いオーナーも増えています。

美容室のM&Aによる買い手のメリット

美容室のM&Aは売り手側にとってだけではなく買い手側にとってもさまざまなメリットをもたらします。

1つは、その店舗についていた顧客をそのまま抱え込むことができる点です。

一から新規顧客を獲得する場合、宣伝費や広告費だけではなく長い時間がかかります。

美容室を買収すればその美容室の顧客をそのまま引き継げるので宣伝費や広告費をその分カットすることができます。

また、買収することによって、物件探しや内装工事、採用募集など開業までかかる時間を短縮できるので早く開業をすることができます。

美容室のM&A成功事例

では具体的に美容室のM&Aの成功事例について紹介しましょう。

1. モッズ・ヘアを展開するエム・エイチグループが横浜市で美容室を運営するワーク・ワークスを子会社化

エイチ・エム・グループは首都圏にモッズ・ヘアの直営サロンを11店舗展開していました。モッズ・ヘアの横浜進出を狙って、すでに横浜市で2店舗美容室を運営していたワーク・ワークスの全株式を取得して子会社化し、横浜進出を果たしたM&Aになります。

当時ワーク・ワークスは有限会社でしたが、株式会社に組織変更をおこない、同時にエム・エイチ・グループを割当先として資本金を1,000万円に増資もおこないました。

2. エステティック業界のミス・パリ・グループがヘアサロン「Euphoria」とパートナーシップを締結

エステティック業界大手のミス・パリ・グループが、表参道や銀座など11店舗を展開するヘアサロン「Euphoria」を傘下に収めて美容総合商社として事業拡大をはかりました。「Euphoria」もミス・パリ・グループの傘下に入ったことで新ブランド「Vain」を立ち上げました。

美容院のM&Aを成功させるために

美容院のM&Aを成功させるためには事前準備がとても大切です。

すぐに譲渡先が見つかるとは限らないため、M&Aでの売却を決めたなら早めに準備を進めましょう。

自分の美容院の強みをアピールできるようにする

美容室のM&Aが当たり前になっている今、魅力ある美容室でない限り買い手が簡単につくことはあり得ません。

客観的に、他の美容室と比べて何が魅力なのか、強みなのかしっかりアピールできることが重要です。

立地や設備、リピーターの数だけではなく、経営のノウハウや宣伝能力なども強みの1つです。

これがアピールできることで買い手が簡単につくだけではなく、売却価格もあげることができます。

店舗のデータを用意しておく

どの買い手も売り上げが下がっていたり負債を抱えている美容室を買収したいとは思わないでしょう。

そのため、現在の売り上げや今後の収益予測のデータ、現在のリピーター数やこのまま継続して経営していくことで得られる新規顧客、リピーターなどを数字で表すことで、店舗の価値を高めることができます。

信頼できるアドバイザーをつける

美容室のM&Aは売りに出たら買ってもらうものではなく、買取を検討している企業との交渉が必要です。

自分の美容室を買い取ってもらうことで、相手に倍以上の利益を生み出せるシナジー効果がなければ買われることがありません。

M&Aの経験がないオーナーが1人でできることではないので、ほとんどの場合M&Aの仲介業者の担当者に任せることになります。

しっかりこちらの意図を組んでくれて、自店舗の魅力を伝えてくれる信頼できるアドバイザーを見つけることが、M&Aの成功には欠かせません。

M&Aを成功させているアドバイザーには独自の手法をしっかり確立している人が多く、最新のM&Aの情報にも長けている人ばかりです。

初回の相談は無料、また成果報酬型の仲介業者もあるため、早い段階でまずは相談をしてみることをおすすめします。

美容室のM&Aの取り扱いが多い仲介業者

株式会社BGパートナーズ
株式会社ビューティーガレージのグループ会社で、美容室やエステ、ネイルなど美容サロン専門のM&A仲介業者です。「サロンM&Aネット」を運営しています。
売り手の相談料やサイト掲載料、媒介手数料などの手数料はすべて無料です。

株式会社M&Aコンサルティング
AguヘアサロングループのM&Aを手掛けたコンサルティング会社として有名になりました。
会計事務所を母体としているため、財務面に強みを持っています。
大手だけではなく中小規模の美容室のM&Aの成功実績も数多くあり、ここも売却が成功するまでは一切費用がかかりません。

美容室のM&A まとめ

美容業界は決してなくならない業界として異業種からも注目を浴びています。

そのため異業種からのM&Aも活発におこなわれているので、中小規模の美容室でもM&Aに成功する確率は高くなっています。

成功するには、自分の美容室にそれだけの価値があることをデータを持って伝えることと、自分と同じ情熱をもって交渉に挑んでくれるアドバイザーを見つけることが大切です。

M&Aに興味がある人は、早めにM&Aに関する情報を集めて無料相談などをどんどん活用することが、成功への近道になります。

内装工事リース株式会社