近年、整骨院の開業が増加する一方で、倒産するケースも少なくありません。開業を考えたものの、どこから始めればよいのかわからず、不安を感じている方も多いでしょう。
この記事では、整骨院を開業するために押さえておきたい重要なポイントと、開業までの具体的なステップについて詳しく解説します。
整骨院の開業に必要な届出と手続き
1. 施術所開業届の提出
整骨院を開業するには、施術所開業届を保健所に提出する必要があります。開業日から10日以内に提出することが義務付けられており、必要な添付書類として、柔道整復師の資格証明書や施術所の平面図などがあります。不備があると承認が得られないため、事前に保健所へ相談することをお勧めします。
2. 受領委任の届け出
施術所開業届が承認された後は、地方厚生局に「柔道整復師の施術に係る療養費の受領委任に関する届け出」を行います。これは、健康保険を取り扱うために必要な手続きであり、施術管理者として登録するために必要です。施術管理者になるには、柔道整復師の資格に加えて、実務経験と施術管理者研修の受講が必要です。
3. 開業届の提出
個人事業主として開業する場合、開業日から1ヶ月以内に税務署へ開業届を提出します。開業届と同時に青色申告の申請も行うことで、節税のメリットを享受することができます。法人として開業する場合は、法人設立届出書の提出も必要です。
整骨院の開業に必要な資格と資金
1. 柔道整復師の資格
整骨院を開業するためには、柔道整復師の国家資格を取得する必要があります。柔道整復師養成施設で3年以上の学習を経て、国家試験に合格することで資格を得られます。専門学校、大学、短大などの教育機関で養成されており、約85.7%が専門学校卒です。
2. 開業資金の準備
整骨院の開業には、多くの資金が必要です。主な費用として、物件取得費、内外装費、施術機器や備品の購入費、集客にかかる費用、人件費などが挙げられます。これらの費用は地域や規模によって異なるため、事前にしっかりと資金計画を立てることが重要です。
整骨院の開業に成功するためのポイント
1. 開業場所の選定
開業場所は整骨院の成功を左右する重要な要素です。駅前や繁華街など集客力のある場所は賃料が高くなりますが、その分来院者数が増える可能性があります。一方、住宅街や目立ちにくい場所では賃料を抑えられる一方で、集客方法に工夫が必要です。近隣の競合や地域の特性を考慮し、適切な場所を選びましょう。
2. 他院との差別化
成功するためには、他の整骨院との差別化が不可欠です。例えば、独自の治療法や特化したサービスを提供することで、特定のターゲット層にアピールすることができます。ホームページやSNS、チラシなどを活用し、効果的にアピールすることが重要です。
3. 集客戦略の多様化
集客方法は、ターゲット層や開業場所によって異なります。若者向けにはSNSやホームページが効果的で、高齢者向けにはチラシが有効です。複数の集客方法を組み合わせて、多角的に集客を行いましょう。
4. 法人化による信用度の向上
法人として開業することで、個人事業主よりも信用度が高まり、資金調達や優秀な人材の確保がしやすくなります。また、法人化することで、経費の幅が広がり、節税効果も期待できます。法人化を検討する場合は、税理士や行政書士などの専門家に相談すると良いでしょう。
整骨院の開業に失敗しないために
1. 手続きの効率化
開業には多くの手続きが伴い、時間と労力がかかります。手続きに時間を取られすぎると、本来の業務に集中できなくなるため、可能であれば専門家に依頼することを検討しましょう。
2. 長期的な視点での経営
整骨院の経営は、短期的な成功だけでなく、長期的な視点が重要です。初期の投資を回収するためには、持続可能な経営計画を立て、安定した運営を目指すことが求められます。
整骨院の開業に失敗しないためには?
整骨院の開業を成功させるためには、施術や接客のスキル以外にも、ターゲット層に合った開業場所を選ぶことや、集客の方法など、様々な要素が求められます。
しかし、開業をする際には、様々な手続きが必要です。
開業場所の選定やターゲットへのアプローチなど、経営に集中する必要があるのにも関わらず、手続きに時間をかけるのはもったいないです。
開業には、様々な手続きがあり、手間がかかることも多いため、専門家に相談すると良いでしょう。
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