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柔道整復師が開業するには?追加で取得しておきたい資格も紹介

柔道整復師が開業するには?追加で取得しておきたい資格も紹介

柔道整復師は、国家資格の1つです。

独占業務が与えられているので、安定的に稼ぎたい人が柔道整復師の資格を取得することもあります。

そこで、この記事では柔道整復師が開業する方法を紹介します。

柔道整復師が開業できるのは整骨院?接骨院?

柔道整復師を取得することで、整骨院や接骨院を開業することができます。

また、ここで知っておきたいのが整骨院と接骨院は名前の違いであり、本質的には全く一緒だということです。

そのため、柔道整復師を取得していれば、接骨院もしくは整骨院という名称を使って、開業をすることができます。

柔道整復師の資格は専門学校や大学に通わないと取得することができず、取得難易度も高いと言えるでしょう。

接骨院・整骨院を開業するメリット

接骨院・整骨院を開業するメリットは、以下の3つです。

  • 需要が高い
  • 保険診療ができる
  • 開業費用が安い

需要が高い

接骨院・整骨院を開業するメリットは、需要が高いことです。

接骨院・整骨院は高齢者を中心に需要が高いだけではなく、スポーツをしている人の間でも需要が高くなっています。

実際に、中高生でもスポーツをやっている人の場合、定期的に接骨院・整骨院に通っている人も多いです。

このようなターゲットを集客できると、定期的に通ってもらえるだけではなく、長い期間にわたってかかりつけの接骨院・整骨院になれる可能性も高いでしょう。

また、今後は医療と接骨院・整骨院の分野での融合も期待されます。

保険診療ができる

接骨院・整骨院では保険診療が可能です。

保険診療では、健康保険を使ってお客様は3割負担で施術を受けることができます。

このような背景から、接骨院・整骨院はお客さんを集客しやすいというメリットがあるでしょう。

実際に、皆さんもマッサージなどに通うのであれば接骨院・整骨院で保険適用の治療を受けた方がいいと思う方も多いのではないでしょうか。

ただし、ここで落とし穴があります。

接骨院・整骨院では、保険診療に行うためには届出が必要であり、保険適用の治療範囲も決まっているということです。

全国健康保険組合では、「急性などの外傷性の打撲・捻挫・および挫傷(肉離れなど)・骨折・脱臼」が接骨院・整骨院における保険適用の範囲とされています。

そのため、通常の整骨業務などは保険適用で行えないことが多いです。

あくまでも、外傷性の怪我が原因で骨の状態が悪くなっている場合のみ、保険診療で整骨を行うことができるので、その点については理解しておきましょう。

開業費用が安い

接骨院・整骨院は、数百万円あれば開業することが可能です。

また、出張接骨院・整骨院の場合は初期費用はほとんどかけることなく開業することができます。

このように、接骨院・整骨院の開業のハードルの低さも柔道整復師が接骨院・整骨院を開業するメリットでしょう。

一方で、このように開業のハードルが低いため、柔道整復師から自分で接骨院・整骨院を開業するという人も多いのが事実です。

その結果、ライバルの数も増えていくことが今後も予想されます。

特に、都市部では接骨院・整骨院の需要が高く、自費診療であってもある程度の集客ができることから、接骨院・整骨院が都市部に進出する傾向が強いです。

その中にはもちろん、個人店もありますがチェーン店のように大規模に展開しているお店も多いのが特徴です。

そのため、開業費用の安さはメリットではありますが、そのぶん新規参入のハードルが低く資格さえ持っていれば誰でも開業しやすく、大規模資本の参入もあるというのはデメリットになるでしょう。 

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接骨院・整骨院は自宅でも開業できる?

接骨院・整骨院は、自宅でも開業することができます。

しかし、自宅で開業する際であっても接骨院・整骨院の開業要件である、「6.6平方メートル以上の専用の施術室」「3.3平方メートル以上の待合室」などの条件を満たすことが必要です。

自宅で接骨院・整骨院を開業する時の注意点

自宅で接骨院・整骨院を開業する時の注意点は、以下の3つです。

  • 集客が難しいことがある
  • プライベートと仕事を区別できない
  • 自宅の住所を後悔する必要がある

集客が難しいことがある

接骨院・整骨院を自宅で開業すると、集客が難しいことがあります。

大通りに面している場合や、駅の近くにある場合は自宅で開業しても集客がしやすいでしょう。

しかし、自宅が住宅街にあって、さらに駅からも離れているような場合では集客の難易度は高くなります。

また、自宅で開業すると集客がうまくいったとしても、待合室などを十分に用意できることも稀なために、結果として満足度が落ちてしまう可能性があります。

そのため、ある程度の集客が見込めるようになったならば、テナントなどを借りて開院すると良いでしょう。

プライベートと仕事を区別できない

自宅で接骨院・整骨院を開業すると、プライベートと仕事を区別しづらくなります。

自宅で施術を行うことができるので、通勤時間などを減らすことができますし、自分の時間も確保しやすいかもしれません。

しかし、自宅と施術場所が同一なので、プライベートを確保しにくくなります。

実際に、接骨院・整骨院を自宅で開業した人の中には、夕飯の時になってもお客様が途切れないので結局家族と一緒にご飯を食べることができない人もいるようです。

また、自宅に施術場所が併設されているので、子供が家の中で遊んだりするのが難しいということも多いのです。

このように、自宅で接骨院・整骨院を開業すると、家族のプライベートまで奪ってしまうことになりかねません。

そのため、プライベートと仕事を区別したい場合は、自宅ではなく他の場所にテナントを借りて開業するのがおすすめです。

自宅の住所を公開する必要がある

接骨院・整骨院を開業して法人として登記する場合、自宅の住所を登記すると自宅の住所が一般公開されてしまいます。

また、Webマーケティングやエリアマーケティングなど実施する際に、どこに店舗があるかわからないといけないので、住所を記載することになるでしょう。

この場合、自宅と施術場所が一緒の場合は、自宅の住所を特定多数の人に公開することになります。

このように住所を公開することで、多くの人に住所を知られてしまい結果的に犯罪に巻き込まれてしまう可能性もあるでしょう。

また、周辺の住民に嫌がられることもあります。

特に、マンションで開業している場合は、不特定多数の人がマンションを訪れることもあるので、他の住民から防犯面で嫌がられてしまうことも多いです。マンションなどで接骨院・整骨院を開業する際には、管理組合などに聞いた上で開業するようにしましょう。

また、賃貸の場合は自宅で接骨院・整骨院を開業できない事も多いです。

これは、住居用としての賃貸目的ではなく事業を目的に賃貸したとみなされてしまい、大家さんの税負担が変わってしまう可能性があるためです。 

柔道整復師が独立する時に追加で取得しておきたい3つの資格

柔道整復師が独立する時に追加で取得しておきたい資格は、以下の3つです。

  • 鍼灸師
  • 理学療法士
  • あん摩マッサージ指圧師

鍼灸師

鍼灸師は、針を使ってお客さんの体を整えていく職業のことです。

「はり師」と「きゅう師」では、それぞれ別の資格が必要になるので注意しましょう。

また、「はり師」と「きゅう師」の資格を取得するためには、大学もしくは専門学校に通う必要があり、資格取得までに期間がかかります。

一方で、柔道整復師と鍼灸師の両方の資格を持っていることで、独自性を打ち出すことが可能です。

特に、これからの時代は他店との差別化が必要なので、外国人にも人気のある鍼灸の資格を取得して、独自の施術を展開していくのも一つの手段でしょう。

理学療法士

理学療法士と柔道整復師の両方の資格を取得することで、活躍の場所を広げることもできます。

理学療法士は、怪我や障害を持っている人に対して、基本的な運動機能の回復をサポートするための職業です。

大学や専門学校に行って、規定の過程を修了することで理学療法士になることができます。

理学療法士と柔道整復師の資格を持っていることで、リハビリ専門の接骨院・整骨院として開業が可能です。

特に、リハビリ分野においては理学療法士と柔道整復師の両方の資格を持っている人の需要は高くなっています。

そのため、もし独立してうまく行かない場合でも、病院やリハビリ施設などから再雇用のお話も受けやすいでしょう。

あん摩マッサージ指圧師

あん摩マッサージ指圧師は、マッサージを行うための国家資格です。

柔道整復師と比較して、体の回復をメインにしているのがあん摩マッサージ指圧師の特徴と言えるでしょう。

あん摩マッサージ指圧師の資格を並行して取得することで、より専門的なマッサージを提供することが可能です。

そのため、リラクゼーションを目的にした接骨院・整骨院を開業する際には、あん摩マッサージ指圧師の取得も1つの手段でしょう。

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まとめ

柔道整復師は、国家資格で独占業務として接骨院・整骨院を開業することが可能です。

また、接骨院・整骨院の需要は今後拡大していくことが予想されます。

経営サポートプラスアルファでは、個人でも法人でも柔道整復師で独立を少しでも考えている人のご相談を年中無休で受け付けています。

相談は何度でも無料なので、お気軽にご相談ください。