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【税理士が解説】定款作成代行のメリット・デメリットを解説|代行利用時のポイントも紹介

電子定款の作成は代行に依頼するべき?作成方法や代行を利用するポイントなどを解説!

会社を設立する際に避けて通れないのが「定款」の作成です。定款は会社の基本的なルールや目的を定めた重要な書類であり、正確かつ法的に有効な形で作成する必要があります。しかし、その作成手続きは煩雑であり、特に初めて会社を設立する人にとっては難易度が高い作業となります。

本記事では、定款作成の代行サービスを利用するメリットと注意点について詳しく解説します。

定款とは何か?

1. 定款の役割と重要性

定款は「会社の憲法」とも呼ばれる重要な書類です。会社の目的、事業内容、本店所在地、役員の構成、資本金の額など、会社運営の基本方針を定めます。定款に記載された内容は、会社設立後の運営においても大きな影響を与えるため、初めて会社を設立する際には特に慎重に作成する必要があります。

2. 電子定款と紙の定款の違い

定款は従来、紙で作成されていましたが、現在では電子定款という形式も一般的です。電子定款は、定款をPDF形式で作成し、電子署名を付与することで法的に有効な書類となります。電子定款の大きなメリットは、印紙税が不要なため、約4万円の節約が可能な点です。一方、紙の定款では収入印紙を貼付する必要があるため、費用がかかります。

定款作成代行のメリット

1. 時間と手間を節約できる

定款の作成には、会社法に基づいた記載内容の理解や、法的な要件を満たすための手続きが必要です。これを自力で行うには相当な時間と手間がかかります。しかし、定款作成代行サービスを利用すれば、プロの専門家がすべての手続きを代行してくれるため、時間を節約し、本業に集中することができます。

2. 法的リスクを回避できる

自分で定款を作成する場合、記載内容に不備があれば、認証を受けられないだけでなく、将来的に法的トラブルを引き起こすリスクもあります。代行サービスを利用することで、法的要件を満たした定款が作成されるため、こうしたリスクを回避することができます。また、専門家が定款の内容をチェックし、アドバイスを提供してくれるため、安心して会社設立を進めることができます。

3. 電子定款の作成がスムーズに行える

電子定款を作成するには、マイナンバーカードやICカードリーダライタ、電子署名プラグインソフトなどが必要です。これらを自分で準備するのは手間がかかり、操作方法に不慣れな場合はさらに時間がかかる可能性があります。代行サービスを利用すれば、これらの準備や操作をすべて代行してもらえるため、スムーズに電子定款を作成することができます。

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定款作成代行のデメリットと注意点

1. 代行手数料がかかる

定款作成代行サービスを利用する際には、代行手数料がかかります。この費用はサービス内容によって異なりますが、一般的には数万円程度が相場です。コストを抑えたい場合は、事前に料金を確認し、複数の業者を比較検討することが重要です。

2. 業者選びが重要

定款作成代行サービスを提供する業者は多数存在しますが、サービスの質には差があります。信頼できる業者を選ばないと、定款作成に時間がかかる、あるいは不備があるなどの問題が発生する可能性があります。口コミや評判を参考にし、実績のある業者を選ぶことが重要です。

3. 追加サービスの内容を確認する

定款作成代行サービスには、他の会社設立手続きも含めてワンストップで提供する業者もあります。このような業者を選ぶことで、会社設立全体をスムーズに進めることができますが、どのようなサービスが含まれているかを事前に確認することが重要です。追加サービスが必要な場合は、料金がどの程度上がるのかも確認しておきましょう。

定款作成の流れと代行利用のポイント

1. 定款の内容を決定する

まず、発起人同士で定款に記載する内容を決定します。会社の目的や事業内容、役員の構成、資本金の額など、重要な事項をしっかりと話し合いましょう。定款に記載する事項は、会社運営において重要な役割を果たすため、後でトラブルが発生しないように慎重に決定します。

2. 電子定款の作成

電子定款を作成する場合、定款をPDF形式に変換し、電子署名を付与します。この際、マイナンバーカードとICカードリーダライタを使用します。代行業者に依頼すれば、これらの手続きもすべて任せることができるため、自分で操作する手間を省けます。

3. 定款の認証

定款の内容が決まったら、公証役場で定款の認証を受けます。電子定款の場合、オンラインでの認証申請が可能です。認証が完了すれば、定款は法的に有効な書類として認められ、会社設立に向けた次のステップに進むことができます。

電子定款の作成は会社設立のプロに代行依頼しよう

電子定款を作成すれば節約することができておすすめです。

ただし、自分で作るのは面倒なため、会社設立のプロに依頼すると良いでしょう。

プロに任せれば、会社設立の手続きを電子定款の作成も含めてすべて委ねることができます。

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記事監修者の情報

税理士法人
経営サポートプラスアルファ

代表税理士 高井亮成

保有資格:税理士・行政書士

税理士の専門学校を卒業後、会計事務所に入社。
その後、税理士法人に転職をして上場企業や売上高数十億円~数百億円規模の会計税務に携わる。

現在は税理士法人の代表税理士として起業・会社設立をする方の起業相談からその後の会計、決算、確定申告のサポートを行っている。