アフィリエイトで利益がでるようになると法人化を検討することも多いでしょう。
特に、アフィリエイト事業の場合は経費として計上できるものは少ないです。
そのような背景から、アフィリエイトで一定の利益をだしている場合は、法人化を検討するといいでしょう。
そこで、この記事ではアフィリエイトで法人化をするメリット・デメリットや流れについて紹介します。
アフィリエイトは法人化した方がいいと言われる理由は?
アフィリエイトの場合は、個人事業主として行うのではなく法人化した方がいいと言われることが多いです。
これは、アフィリエイトの場合経費として計上できるものが少ないからです。
アフィリエイトは、一般的な店舗型ビジネスと違い在庫が必要なく、外注費用などを除いて人件費がかからないことがほとんどでしょう。
このような背景からアフィリエイトの場合、経費として計上できるものが極端に少なくなっています。
アフィリエイトで経費として計上できるものには、以下のようなものがあります。
◆ 家賃
◆ サーバー代
◆ ドメイン代
◆ インターネット代
◆ 通信費
◆ 書籍購入費
しかし、アフィリエイトで法人化すると家族への給料やその他にも経費計上できるものが多くなります。
このような背景から、アフィリエイトの場合は法人化した方がいいと言われることが多いです。
また、アフィリエイトでの利益を元に他の事業を展開していく場合も、個人事業主として事業展開するのではなく、法人として事業を展開した方が銀行からの融資が降りやすくなります。
アフィリエイトで法人化するメリットとは?
アフィリエイトで法人化するメリットは、以下の3つです。
- 給与を経費にできる
- 法人税の税率が適用される
- 社会的な信用が高まる
給与を経費にできる
アフィリエイトで法人化すると、給料を経費にすることができます。
アフィリエイトを個人事業主として行う場合は、自分の給料は経費として計上することができません。
しかし、法人として自分に対して役員報酬を支払うことで給料を経費にすることが可能です。
その他にも、家族への給与を経費にしたりすることもできます。
このように、経費にできる科目が多くなることもアフィリエイトで法人化する多い理由の一つでしょう。
法人税の税率が適用される
アフィリエイトで法人化すると、法人税の税率が適用されます。
法人税は23.2%です。
一方で、個人事業主として事業を営んでいる場合は最高で55%の税金が課せられることになります。
このような税率の違いから、法人化することが多いです。
特に、アフィリエイトで月数千万稼いでる人の場合、法人の方が圧倒的に税金で引かれる金額が少ないのでメリットが大きいと言えるでしょう。
また、アフィリエイトの場合月に数千万稼ぐことが可能な業種でもあります。
そのため、アフィリエイトで大きな利益を出している場合は、法人化した方が圧倒的にメリットは大きいと言えるでしょう。
社会的な信用が高まる
アフィリエイトで法人化することで、社会的な信用を高められるのもメリットの一つです。
アフィリエイトの場合、個人でもできる仕事になります。
一方で、個人事業主として一人で事業を行っていると言うと社会的な評価としては、ふらふらしているであったり、事業規模が小さい、事業があまりうまくなってないという評価を受けることもあるでしょう。
その点、法人化をして社長となれば対外的な評価が高まることが期待できるでしょう。
その他にも、法人化して法人として決算を出すことで銀行からの融資を受けやすくなる可能性もあります。
銀行の場合、個人事業主と法人では法人にお金を貸す方がハードルが低いと言えるでしょう。
これは、法人の場合決算が公に公開されていることや代表者などの身元が判明していることが多いからです。
このような背景から、信用できる可能性が高く、融資をしてもいいという判断に至りやすくなります。
その他にも、法人化することで日本政策金融公庫の創業融資を受けることも可能です。
アフィリエイトで法人化するデメリット
アフィリエイトで法人化するデメリットは、以下の3つです。
- ASPの情報変更が必要になる
- 会社の資産と個人の資産を区別する必要がある
- 赤字でも法人維持費がかかる
ASPの情報変更が必要になる
アフィリエイトで法人化をすると、ASPの登録情報を変更する必要があります。
多くのASPでは、個人事業主として登録した情報は個人の場合のみ使うことができ、法人成りする場合は、ASPの登録情報を法人名義に変更しなくてはいけないことが多いです。
このように、事務作業が必要になるのはデメリットでしょう。
会社の資産と個人の資産を区別する必要がある
法人化すると会社の資産と個人の資産を区別する必要があります。
特に、アフィリエイトのように一人で出来る事業の場合、個人事業主だったら自分で稼いだお金を自分のために使うことが可能です。
一方で、法人の場合は会社で稼いだお金を自分のために使うことができません。
また、最初に決めた役員報酬以上の報酬をもらうことはできません。
その逆で、赤字が出た場合でも役員報酬は一定金額を毎月支払うことが必要になります。
このように、法人化をすると会社のお金と個人のお金を区別しなくてはいけないことがデメリットに感じることも多いです。
その他にも、アフィリエイトで稼いだお金を株式投資に使いたいと思った場合でも、法人の場合は稼いだお金は全て使えるわけではなく、会社としてアフィリエイトで稼いだお金から自分に対して役員報酬を出して、その役員報酬の中から個人的に株式投資を行うことになります。
ただし、これは会社として法人口座を開設することで、会社で稼いだお金を株式投資に使うことが可能です。
ただし、その場合でも決算処理が必要になるなど、手間のかかることが多いのは事実なので、気をつけるようにしましょう。
赤字でも法人維持費がかかる
法人化すると法人の維持にも金がかかります。
一例で言うと、法人住民税が毎年7万円前後かかることになります。
そのほかにも、税理士と契約をする場合は顧問料がかかることも多いです。
また、アフィリエイトは一人で出来ることから自宅をオフィスとして登記することも多いでしょう。
しかし、自宅を登記すると自宅の住所が一般的に公開されてしまうデメリットもあります。
そのため、レンタルオフィスもしくはバーチャルオフィスを使うことが多いです。
レンタルオフィスやバーチャルオフィスの利用も毎月数千円から数万円かかることになります。
このように、細々とした経費ですが、法人を維持するためには様々な費用が必要になってくることを意識しましょう。
アフィリエイトで法人化する時の流れとは?
アフィリエイトで法人化する時の流れは、以下のようになります。
- 法人化した時のメリットを考える
- 法人の形態を比較する
- 法人を設立する
- 税理士と契約をする
- 各種登録情報を変更する
法人化した時のメリットを考える
アフィリエイトで法人化を検討する際には、まずメリットを考えるべきでしょう。
アフィリエイトで法人化をするかの基準の一つに年商1000万円の基準があります。
ただし、年商1000万円の基準を満たしていなくても複数の事業を展開していきたい場合や融資を受けたい場合は、アフィリエイトでも法人化した方がメリットが大きいと言えるでしょう。
一方で、副業でアフィリエイトを行っている場合やアフィリエイトでの利益がそこまで大きくない場合は、法人化をしても大きなメリットがないことも多いです。
特に、副業でアフィリエイトを行っている場合、法人を設立すると本業先の会社に対して法人設立の事実がばれる可能性もあります。
これは、法人化をする際に登記の情報などが一般に公開され、その情報をもとに本業先の関係者にバレる可能性があるためです。
そのため、アフィリエイトで法人化する際には法人化すべきなのか、また法人化した際のデメリットは何なのかを比較検討した上で検討してみるといいでしょう。
法人の形態を比較する
アフィリエイトで法人化をする際には、法人の形態を検討することも重要です。
法人の形態には大きく2つあります。
株式会社
株式会社の場合、法人設立の際に定款認証が必要になり、登録免許税が15万円なので合計で20万円前後必要になります。
将来的に株式を上場させたい場合や会社を譲渡したい場合は、株式会社の方がスムーズに進むことが多いです。
これは、株式会社の場合、会社の経営と株式の保有者の権利が異なっているからです。
つまり、株式を譲渡することで会社自体を譲渡することが可能になります。
合同会社
合同会社は、出資者と経営者が同じではなくてはいけません。
一方で、合同会社の場合、定款認証が必要なく、登録免許税も6万です。
そのため、株式会社と比較して1/3以下の費用で法人を設立することができます。
しかし、合同会社の場合、株式というものが存在しないので株式譲渡をすることができません。
また、株式を譲渡して経営権を譲渡するということができないので、会社を他人に譲るというのも現実的に難しいものがあります。
どうしても、合同会社から株式会社になりたい場合は別途手数料を支払うことで変更することは可能です。
ただし、手間などを考えると最初から合同会社と株式会社のどちらにするのかを、将来的な展望をもとに決めるといいでしょう。
法人を設立する
次に法人を設立しましょう。
法人設立は、自分で行うことができます。
しかし、法人設立代行会社に依頼することでスムーズに法人を設立することが可能です。
弊社、経営サポートプラスアルファでは、法定費用のみで会社設立代行を行っております。
法人設立を最初から最後までサポートしていただき、ご相談は何回でも無料です。
税理士と契約をする
法人を設立すると決済処理が必要になります。
その他にも、日々の経費処理や税務判断が個人ではできないことも多いです。
そのため、多くの法人では税理士と顧問契約を結んでいます。
顧問契約を結ぶことで、経費として計上できるものがあるか、税金に関しての相談などを行うことが可能です。
それ以外にも、決算の際の決算処理の代行を行ってもらうこともできます。
各種登録情報を変更する
アフィリエイトで法人化をしたら、最後にASPなどの登録情報を変更する必要があります。
他にも、サーバー契約やドメインなども法人名義に変更しなくてはいけないことが多いです。
<あわせて読みたい>
まとめ
アフィリエイトは、経費にできるものが極端に少ない事業です。
そのため、法人化をして経費に計上できる項目を増やすこともあります。
経営サポートプラスアルファでは、個人でも法人でも独立を少しでも考えている人のご相談に乗らさせていただいております。
相談は何度でも無料なので、お気軽にご相談ください。