コワーキングスペースは、リモートワークの普及でかなり認知度が上がっています。
自宅や会社とは別の場所で、仕事に集中できる環境が整っていることが特徴。
自分のペースで仕事ができるところが最大のメリットです。
さまざまな職種が利用するコワーキングスペースでは、働く環境が利用者を左右します。
使いたい、継続して利用したいと思ってもらえるコワーキングスペースを
設計するには、3つのポイントを押さえることが重要だったのです。
今回は、その3つのポイントをお伝えします。
Contents
コワーキングスペースに取り入れる3つのポイント
コワーキングスペースに取り入れる3つのポイントは、
- 仕事に集中できる静かな環境
- ネット環境の充実
- フリードリンクの設置
の3点です。
働く上で、仕事に必要なパソコン以外を準備している環境がおすすめ。
気軽に利用できる場所は、急に利用する場合でも使いやすく便利です。
仕事に集中できる静かな環境
仕事に集中できる静かな環境をつくることはもっとも大切なポイントです。
静かな環境と言っても、静寂にする必要はありません。
・BGMはかけない
・私語は極力控えるよう注意喚起をする
・音が響かないような工夫
これらが一例です。
BGMは、かけていたほうが作業がはかどる人もいますが、わずかな音もなくしたいという人もいます。
作業の妨げになりやすい要素は極力排除するようにしましょう。
また、私語も集中力を妨げる原因です。
広く誰でも使えるコワーキングスペースでは、私語は極力控えてもらう呼びかけを行いましょう。
少人数の会議室を用意しておくと、グループワークを別室で行えるので、私語で集中力が切れることを予防できます。
音が響かない工夫は、キーボードを叩く音、文具を机に置く音などによる仕事の妨げを防ぐためです。
静かな環境では、ちょっとした動作でも大きな音として響きやすいのが特徴。
学校で、テスト中にペンを落とした音が響くと、集中力が切れた経験はないでしょうか。
それと同じように、仕事への集中力に影響してくる可能性があります。
必要な動作から出る音も響かないように工夫できると、集中できる環境としてリピーターも増やせるでしょう。
ネット環境の充実
ネット環境の充実は、コワーキングスペースにおいてかかせません。
パソコンを持って作業をしている人が大半なので、インターネットにつなげる環境はあたりまえです。
プラスアルファで大切なのは、安定したネット回線であるかとセキュリティがしっかりしているかどうか。
仕事として使うことが多いコワーキングスペースでは、情報が外部に漏れてしまうと大きな影響が出ます。
リモートワークでも、フリーランスでも、情報漏洩は避けなければいけないことです。
Free Wi-Fiとは別に、独自のVPNやケーブルを用いて回線を確保しておきましょう。
パスワードや使える範囲を限局することで、セキュリティの強化が可能です。
必要な人が安心してネット環境を使える場所にしておけば、利用者が気軽に利用できます。
安全なネット環境だから、と評価され、利用者が増えることも予想できます。
そのため、充実させておくべき環境です。
フリードリンクの設置
フリードリンクの設置も考えておくと良いでしょう。
企業の福利厚生として、会社のフロアにコーヒーメーカーが置いてあるように、
コワーキングスペースにも、フリードリンクを設置すると作業環境が良くなります。
・仕事中に休憩をしたいとき
・同じコワーキングスペースにいる同僚とコミュニケーションを取りたいとき
・体を動かしたいとき
これらのシチュエーションに役立つのがフリードリンクです。
飲み物が欲しいとき、わざわざ会社を出てコンビニやコーヒーショップまで出歩く時間は取りづらいのが現実。
ずっとパソコンとにらめっこをしているデスクワークでは、気分転換や休憩に、少し体を動かしたいときもあるでしょう。
利用者が使えるフリードリンクがあれば、作業中の気分転換も自由にできます。
長く滞在できるので、仕事もはかどりやすいです。
コワーキングスペースは居心地の良さがカギ
コワーキングスペースの魅力は、自分のペースで仕事ができることです。
そのキーワードとなるのが、居心地の良さ。
コワーキングスペースを利用する目的は、仕事がほとんどです。
需要が増えているため、場所も増えているのが現状。
設計の3つのポイントを網羅することで、居心地のよいコワーキングスペースを提供できます。
コワーキングスペースを使う目的
コワーキングスペースを使う主な目的は仕事です。
個人で作業に取り組む人、少人数で会議室を借りて仕事をするグループなどさまざまあります。
コワーキングスペースでは、さまざまな業種の人が、さまざまな目的で使うので、席数や広さも重要になってきます。
仕事をする上で集中できる環境は、
・デスク周りが散らかっていない
・室温が過ごしやすい
・照明が明るすぎない
など環境の影響が大きいです。
自宅では整えにくい環境である人も多く、第二の作業場としてコワーキングスペースを利用するというのが目的の大半。
その他にも、動画編集や資格取得のための勉強など、趣味を極める場所として使うこともあります。
需要は増えている
リモートワークの普及により、コワーキングスペースの需要は増えています。
会社でなくても、自宅や外出先でも仕事をする人が増えてきているため、コワーキングスペースは社会人にとって必要な場所になりつつあります。
また、フリーランスやノマドワーカーも増えていることも理由のひとつです。
場所を問わず作業ができる環境を求める人も増加していることが影響しているのでしょう。
ビルの中だけでなく、駅の中にもブースが設けられている地域があります。
時間を有効活用できるよう、職場や自宅に近い場所で作業ができるよう、コワーキングスペースはいたるところに求められています。
設計は3つのポイントありきで行う
コワーキングスペースの設計は、先ほど紹介した3つのポイントを押さえた設計にしましょう。
- 仕事に集中できる静かな環境
- ネット環境の充実
- フリードリンクの設置
需要が増えている今だからこそ、コワーキングスペースの設計に3つのポイントが不可欠なのです。
より多くの人にたくさん使ってもらうためには、特色が必要です。
ここであれば気持ちよく作業ができると感じられるよう、設計をしましょう。
静かな環境であれば、防音壁やパーテーションの導入、床をカーペットにして吸音させるなどの工夫が考えられます。
ネット環境の充実は、切れない回線とセキュリティの強い回線を導入すること。
フリードリンクの設置では、長時間作業をしても快適に過ごせるための福利厚生のようなサービスです。
ターゲットに合ったサービスを導入することは、満足度や充実感、居心地の良さに比例します。
そのため、コワーキングスペースの設計には、3つのポイントを押さえた設計が必要なのです。
コワーキングスペースの設計や工事にかかる費用
コワーキングスペースの設計や工事にかかる費用はいくらなのでしょうか。
大きくなりがちな工事費の相場を紹介します。
また、費用を安くできる方法についても紹介します。
コワーキングスペースの費用の相場
コワーキングスペースの費用は、オフィスの内装工事費と同じです。
費用の相場は、坪単価で10~40万円。
地域や施工店によって違うので、幅があります。
コワーキングスペースでも、会議室を設ける場合には、やや高くなることも知っておきましょう。
会議室は、柱と壁もしくはガラスで部屋を区切ります。
設置しない場合と比べると、必要な材料費が変わるので、高くなるのです。
また、机や椅子など備品は別途かかります。
あくまでも工事にかかる費用の相場で、10~40万円であることを知っておきましょう。
設計が料金に含まれるかは、依頼する工務店により異なります。
設計と施工を別会社にすると、料金がそれぞれかかってくるため、こちらもやや費用が高くなるかもしれません。
コワーキングスペースの設計と施工は、一貫して行える工務店に依頼をするのが良いでしょう。
費用も相場の範囲内で済ませられることが多いです。
安くコワーキングスペースをつくるには
安くコワーキングスペースをつくるにはどのような工夫ができるでしょうか。
・居抜き物件を使う
・コンクリート打ちっぱなしを活用する
・リサイクル家具を備品に使う
などがあります。
物件の工事費用を抑えることで費用を浮かせられるので、安くコワーキングスペースがつくれます。
備品をリサイクル家具で代用することもひとつの案です。
同じ備品を新品で導入することで統一感があるコワーキングスペースができますが、ひとつひとつがバラバラになっていても味が出ます。
使う人によって、お気に入りの椅子やスペースが見つけられることにもつながるので、リピーター獲得にも役立ちます。
経済的にも、顧客獲得にも結び付けられる方法であり、特色として打ち出すこともできます。
話題性としても宣伝効果を期待できるので、参考にしてみてください。
内装工事リースを使うのもおすすめ
工事費用が高くなりがちな内装工事ですが、内装工事リースを使って負担を減らすことが可能です。
安くコワーキングスペースをつくっても、内装工事費用は一括で支払わなければならない場合がほとんど。
他にも準備で資金が必要なので、経済的に圧迫してしまいます。
そこで、内装工事費用は内装工事リースを使って支払ってみてはどうでしょうか。
月々少額ずつの支払いで内装工事費用が支払えます。
一括ではないので、余裕を持って支払いが可能。
机や椅子の設備費も内装工事リースで支払うことができるので、新品を購入しても負担が小さいです。
レンタルとは異なり、購入した後は返却する必要がないので、ずっと使えます。
すでに銀行の融資を借りてしまっていても、併用できます。
追加で資金を準備したい、すぐに資金が欲しいという人におすすめです。
審査も完了まで最短で2営業日と短いので、迅速な対応が可能。
ぜひ、内装工事リースの利用を検討してみてください。
まとめ
コワーキングスペースの設計におけるポイントを3つ紹介しました。
- 仕事に集中できる静かな環境
- ネット環境の充実
- フリードリンクの設置
これらによって居心地の良いコワーキングスペースをつくることがポイントです。
近年、リモートワークやフリーランスの増加で、需要が高まっているコワーキングスペース。
より居心地の良い空間であることが、リピーター獲得のカギです。
費用の相場は、坪単価10~40万円。
設計と施工を一度に引き受けてくれる工務店を利用すると、相場の範囲内で抑えられることが多いです。
居抜き物件や、使う備品の工夫によって初期費用が抑えられますが、内装工事リースを使うことでも初期費用を抑えられます。
審査期間が短く、追加で費用が必要になった場合でも利用可能。
月々少額の支払いで、内装や備品が長期間使えるので、とても経済的です。
ぜひ利用を検討してみてください。