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店舗デザイン設計とは
店舗デザイン設計とは店舗の雰囲気や外層・内装、設備などを考えて図面に起こす作業です。
店舗デザイン設計は主に建築デザイナーが行います。
依頼主と建築デザイナーが打ち合わせをし、依頼主が思い描く店舗のイメージを図面上で形にしていきます。
店舗施工とは
作成した設計図や設計書などに基づいて作りあげる作業が店舗施工です。
店舗デザイン設計と施工は、業者によって別でお願いする場合と一括で発注する場合があります。
店舗デザイン設計の料金
店舗デザイン設計を算出する方法は以下の2種類が一般的です。
・施工費全体から計算する方法 ・デザインする坪単価から計算する方法 |
また、設計事務所のほとんどで案件の最小費用を決めており、その金額は数十万程度。
小規模の改装の場合は事前に最小費用がいくらに設定されているのかを確認しておくと安心です。
施工費全体から計算する方法
施工費全体から計算する方法は、主に店舗デザイン設計と施工どちらも一括で請け負う業者に多くみられる計算方法です。
施工費全体の10~15%が店舗デザイン設計費用として計算されることが多い傾向にあります。
設計から実際に工事にかかる費用から計算するため、費用の確認まで時間を要するのが特徴です。
デザインする坪単価から計算する方法
デザインする坪単価から計算する方法は店舗デザイン設計のみを請け負う業者に多く使われる計算方法です。
坪単価×総面積で費用を計算しますが、坪単価の一般的な目安は3~10万円といわれています。
1坪は約3.3㎡で約2畳分の広さです。
一般的に坪単価は以下の式で表します。
・坪単価=建物の本体価格÷坪数
数物件の広さによって費用が大きく変わりますが、面積が分かっていれば、ある程度の費用がわかります。
店舗施工料金
施工費用を大きく分けると建築工事費と設備工事費に分けられます。
建築工事費 | 設備工事費 |
---|---|
仮設工事塗装工事ガラス工事など | 電気工事ガス工事空調工事水道工事など |
施工料金は業態や物件の種類、広さなどで変わります。
アパレルや小売店の場合と比べてカフェやレストランなどの飲食店では空調や電気工事のほか、水道工事やガス工事も必要となるため施工費用が高くなりがちです。
また、前の設備を引き継いで使える居抜き物件の場合は、スケルトン物件と比べて施工費用を抑えられます。
施工費用をなるべく抑えたいと考えている場合には、状態の良い居抜き物件を検討しましょう。
スケルトン物件と居抜き物件については以下に詳しく解説します。
スケルトン物件
スケルトン物件とは内装や設備が一切ない箱のような物件を指します。
自分で一からデザインや設備を決めるため、コンセプトに合わせた店作りが可能です。
ただ、工事費は居抜き物件と比べて高くなる傾向にあります。
内装やインテリアなどにこだわりがあるほど高くなっていくことは覚えておきましょう。
コンセプトに合った店をオープンするためには妥協したくないという人はスケルトン物件がおすすめです。
居抜き物件
居抜き物件とはスケルトン物件とは反対で、前の店舗で使われていた内装や設備がそのままの状態で残っている物件です。
そのため、同じ業態で使える設備があればその分の工事費が不要になるため、安く抑えられる傾向にあります。費用をなるべく抑えたい人には居抜き物件はおすすめです。
設備が古くて全面改装しなければならない場合は工事費が高額になるため、居抜き物件を検討する際は内装や設備の状態もしっかりと確認しておきましょう。
デザイン設計と施工を別の業者に発注するメリット
デザイン設計と施工を別の業者に発注すると以下のようなメリットがあります。
・デザイン設計について打ち合わせができる ・デザインの質が落ちない ・組み合わせを自由に選べる |
以下に詳しく解説します。
デザイン設計について打ち合わせができる
デザイン設計と施工を一貫して行う業者では設計の打ち合わせだけでなく、工事の説明も行うため、デザイン設計のみの業者と比べてデザインについて密な打ち合わせは行いません。
そのため、デザイン設計についてしっかりと打ち合わせをしたい人や、専門的な的確なアドバイスが欲しい場合は施工業者とデザイン設計業者は別にした方が良いでしょう。
デザインの質が落ちない
先述しましたが、デザイン設計と施工を一括しておこなう業者では費用を計算する場合に施工費全体から計算する方法を使う場合が多いです。
低い予算設定の場合、デザインの質に影響を及ぼすことも考えられます。
一方デザインのみを請け負う業者の場合は、広さに対しての予算がかかる場合が多いです。
質が落ちることになるとデザイン業者にとっては評判にも関わるため、いい加減な作業がされにくいでしょう。
そのため、質の高いデザインにこだわりたいならデザインと施工は別にするのがおすすめです。
組み合わせを自由に選べる
デザイン設計と施工を別にすると、それぞれ自分で選んだ業者に依頼できるため、費用を抑えた組み合わせが可能です。
また、デザインや施工実績を確認して決められるため、どちらにも妥協したくないと考えている人はデザイン設計と施工を別の業者にすることをおすすめします。
デザイン設計と施工を別の業者に発注するデメリット
ここまではデザイン設計と施工を別の業者に発注するメリットをご紹介しましたが、以下のようなデメリットも存在します。
・割高になる ・工期が長くなりがち |
業者選びで、こんなはずではなかったと後悔しないように、メリットと合わせてデメリットもチェックしておきましょう。
割高になる
デザイン設計と施工を別の業者に依頼すると割高になりがちです。
設計業者は実際に施工するわけではないため、依頼に応じて質の高いデザインを設計してくれます。
デザイン設計と施工を一括しておこなう業者では予算内で設計してくれるため、デザイン設計と施工を別の業者に依頼するよりも費用を抑えられるでしょう。
工期が長くなりがち
デザイン設計と施工を別の業者に依頼すると、まずデザインを設計してもらい、それが完了してから施工業者に依頼することになります。
デザイン設計と施工一括で行う場合と比べて引き継ぐ期間が必要になり、依頼主の手間もかかります。
店舗のオープンをなるべく早くしたいと考えている場合は、デザイン設計と施工を一括で行う業者に発注するのが適しています。
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業者選びのコツ
デザイン設計から施工まで滞りなく終えるためには依頼する業者選びが大切です。
ここでは、業者を選ぶ際に気をつけておきたいポイントを解説します。
店舗デザイン実績が豊富な会社を選ぶ
設計・施工業者は数多くあり、住宅を中心に手掛ける業社も多く存在します。
住宅を多く手掛けている業者でも店舗のデザイン設計・施工を行っている場合もありますが、住宅と店舗では建材や規模、ガスの火力や給排気などのインフラなどが異なります。
住宅を手掛けた実績の多さだけで選ぶのではなく、店舗デザインや施工の実績が豊富にある業者を選ぶことをおすすめします。
安過ぎる見積もりは注意
設計・施工にかかる費用を抑えられるのは嬉しいことですが、安すぎる見積りを出してくる業者には注意が必要です。
物件や図面をしっかりとチェックせずに安易に見積りを提示してくる場合、施工が始まってから追加費用がかかる場合も考えられます。
業者を選ぶ際はいくつかに見積りを出してもらい、平均的な費用を把握しておくこともトラブル回避に役立ちます。
業者に任せッきりはNG
デザイン設計から施工までを一括で行う業者に依頼すると任せてしまいがちですが、依頼する前に完成イメージをある程度まとめておけばデザイナーとの打ち合わせ回数が減りその分施工が早く始められます。
ほかにも物件の図面を用意しておくことで、寸法を現地で測る手間の省略が可能です。
サポート体制を事前に確認
施工の途中になにかトラブルがあった際のサポート体制が整っている業者なら、安心して任せられます。
何かあってから慌てないためにも、業者選びの時からサポート体制も確認しておくと良いでしょう。
まとめ
店舗のデザイン設計・施工費用は一括で行う業者か、デザイン設計と施工を別の業者かによっても大きく変わります。
また、物件が居抜きかスケルトンかによっても異なるため、相場を出すのは困難です。
ただ安いからという理由だけで業者を選ぶと、のちのち追加費用を請求されるなどのトラブルに発展することも考えられます。
業者を決める際はいくつかの業者を比較して見積りを出してもらい、その時の対応なども含めて検討しましょう。
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