教育事業の内容や方向性が変化していますが、その中で幼児教室を開業したいと考えている方もいるでしょう。
しかし、幼児教室の開業を考えているが、まず何からスタートすれば良いか分からないという方もいるのではないでしょうか。
この記事では、幼児教室の開業に必要な資格や資金について解説します。
幼児教室の開業に必要な資格は?
幼児教室を開業するにあたって必要な資格はあるのでしょうか。
幼児教室の開業に必要な資格について、解説します。
必須な資格はない
児教室を開業する上で、取得しなくてはならない資格はありません。
開業や起業を行う際には、資格が必要なものもあり、その場合は資格を取得する手間が発生することもあります。
しかし、幼児教室の開業においては、資格を取得する手間を省くことができ、事業計画後にすぐに開業のための手続きを進めることが可能です。
しかし、資格を取得することで親御さんからの信頼を獲得することに繋がります。
では、どのような資格を取得しておくと有利になるのでしょうか。
取得しておくと良い資格もある
幼児教室を開業する上で必須の資格はありませんが、資格を取得することで親御さんからの信頼を獲得することに繋がります。
では、実際にどのような資格を取得すると良いのでしょうか。
幼稚園教諭免許
幼稚園教諭免許とは、文部科学省が指定する幼稚園教育要綱に則って、幼稚園の教育を行うための資格のことです。
幼稚園教諭免許には、1種免許状と2種免許状、専修免許状の3種類に区分されます。
幼稚園教諭免許の資格を取得するには、短大や大学、専門学校に進学して、必要な単位を取得する必要があります。
保育士資格
保育士資格とは、保育に関する指導を行うために取得する国家資格のことです。
幼稚園教諭免許と混同されやすい種類の資格ですが、保育士は「福祉」を目的にしています。
保育士資格を取得するには、保育士試験を受験し合格するか、保育士資格が取れる短大や大学、専門学校で単位を取得する必要があります。
幼児教育トレーナー
幼児教育トレーナーとは、一般社団法人日本子育て支援協会と幼児教室の大手企業が中核となって提供している民間の資格です。
幼児教育トレーナーの資格を取得することで、子どもの成長をサポートできるスキルをアピールすることができます。
教室のジャンルによって必要なもの
幼児教室は小学校受験や英語教育、右脳開発などそれぞれの目的に合わせたサービスを提供しています。
そこで、幼児教室のジャンルに合わせた資格を持っておけば、事業を展開する上での強みになるでしょう。
例えば、英語教育に特化した幼児教室である場合、TOEICや英検、IELTSなどの資格が効果的であり、体育系の幼児教室であれば、トレーナーの資格など運動の基本的な知識をアピールできる資格を取得すると良いでしょう。
このような専門性をアピールできる資格を持っておくことで、親御さんからの信頼に繋がり、顧客の獲得に繋がります。
・幼児教室を開業における、必須の資格はない。
・資格を持っておくことで、親御さんの信頼を獲得するためのアピールになる。
・教室のジャンルに合わせた資格を取得することが大切である。
幼児教室の開業にかかる資金はどのくらい?
幼児教室を開業するにはどのくらいの資金がかかるのでしょうか。
ここでは、幼児教室の開業にかかる資金についてご紹介します。
教室の物件の費用
幼児教室を開業するには、教室の場所を確保す必要があります。
物件を新たに借りるのか、自宅の一室を教室にするのか選択しましょう。
なお、自宅で教室を開く場合は、費用を抑えることができます。
しかし、自宅の住所や電話番号などを公開する必要があるため、プライバシー面が懸念されます。
また、物件を借りる場合は、まとまった費用を用意しましょう。
立地条件によって費用は大きく異なりますが、アクセスの良い場所に教室を構えることが大切です。
教育に使用する備品
教室の場所を確保できたら、授業で使用する備品を用意しましょう。
授業で使用する備品としては、机や椅子、黒板・ホワイトボード、筆記用具、教材などがあります。
幼児が使用するアイテムに関しては、安全性の保証された製品を選ぶ必要があります。
教室をスタートする前に必要な備品をしっかりと準備しておきましょう。
集客するためのツール
教室や授業を行うための準備だけでなく、集客を行う必要があります。
ターゲットに合わせたマーケティングを行うために、効果を発揮することができる手段を選ぶことが大切です。
例えば、Web広告や折り込みチラシ、ホームページサイトなどがあります。
集客をすることができなければ、売上をあげることができないため、工夫して行うことが大切です。
人件費
幼児教育を実施するスタッフを集めるには、人件費がかかります。
教室の規模や生徒数などを考慮して、必要なスタッフの人数を決めましょう。
例えば、週1勤務(6時間)で時給が1,300円の場合、1ヶ月あたり31,200円〜39,000円程度の人件費がかかります。
コストとのバランスをみて、給与体制を整えることが大切です。
加えて、求人サイトへの掲載費など、採用活動にかかる資金も考慮しておきましょう。
フランチャイズへの加盟金
フランチャイズで開業する場合、加盟金がかかることを覚えておきましょう。
フランチャイズとは、加盟金やロイヤリティを支払う代わりに、他の事業者と契約を結び、商業やシステム、ノウハウ等を引き継ぐことができる制度です。
開業の手間を大きく抑えることができて、未経験からでも始めやすいため、業界での経験が不足しているという人は、フランチャイズを利用すると良いでしょう。
ただし、経営の自由度が下がる等のデメリットがあることも踏まえて、考えることが大切です。
・幼児教室を開業するに、教室をどこで開くかによって売上が変動する。
・人件費や集客など、事業の運営していく上で継続的に資金が必要になる。
・フランチャイズで開業する場合は加盟金がかかる。
幼児教室を開業する上で大切なこと
幼児教室を開業する上では、どのようなことが大切なのでしょうか。
まずは生徒を集める
まずは、生徒を集めることが大切です。
生徒から入会費や月額料金、教材費などを集めないと、資金を集められずに教室を運営していくことができません。
効果的な集客を実施するに、複数の宣伝手段を用いて、ターゲットに強みをアピールすることが大切です。
また、幼児教室の設置場所も重要であるため、生徒がアクセスしやすい場所等を考慮して選定するようにしましょう。
教室の強みを作る
競合が多く存在する幼児教室においては、強みを作ることが大切です。
例えば、費用を安く設定する、実績や評判が良い先生を集めるなど、開業する際にアピールポイントを設定しましょう。
教室の強みがないと効果的に集客を行うことができず、事業を安定させることが難しくなります。
他の幼児教室と差別化できるポイントを作って運営していくようにしましょう。
開業のパターンを決める
幼児教室を開業する際は、法人か個人事業主なのか、設立する形態を選びましょう。
それぞれの設立形態によって、提出する書類や設立にかかる費用、期間などが変わってくるため、開業方法を決める必要があります。
事業を本格的に行いたいという方は、法人を選ぶことが効果的です。
収益の額によっては、法人の方が節税効果を得られる可能性があるだけでなく、顧客からの信頼に繋がります。
法人か個人事業主か、どちらを選ぶべきか分からないという方は、会社設立の専門家に相談すると良いでしょう。
・まずは集客を行い、幼児教室の認知拡大をすることが大切である。
・競合の幼児教室に勝つには、独自性や強みを作る必要がある。
・開業する際は、法人か個人事業主か開業のパターンを選択する。
幼児教室を開業する際の注意点
幼児教室の事業をスタートする際にいくつか注意するべき点があります。
幼児教室を開業する際の注意点をご紹介します。
スタッフの人数を調整する
展開する事業の規模に合わせてスタッフの人数を調整しましょう。
人件費を抑えるためにスタッフを雇わないと、生徒への十分な対応ができず、満足度の低下に繋がる可能性があります。
生徒数を継続的に増やしていくためには、生徒数に合わせてスタッフを用意しましょう。
開業の手続きに時間を割かない
個人事業主は、開業届を提出するだけで開業の手続きが完了しますが、法人の場合は会社設立の手続きに手間がかかります。
会社設立の手続きに時間が取られてしまうと、本業の運営にかける時間が少なくなってしまいます。
このため、効率的に会社設立を完了させることが大切です。
効率的に会社を設立するためには、自分で会社設立をするのではなく、会社設立の専門家に依頼することが効果的です。
・展開する事業の規模に合わせてスタッフの人数を調整する。
・幼児教室の強みになるスタッフを選定することも効果的である。
・会社設立に時間をかけないために、会社設立の専門家に依頼すると良い。
幼児教室の開業をお考えの方は
幼児教室を開業する際に、必ず取得しなくてはならない資格がないので、開業のハードルはそこまで高くありません。
しかし、事業を成功させるためには、開業する幼児教室の強みを踏まえた上で集客を行う必要があります。
さらに、事業の運営に集中するために、会社設立に時間や手間をかけないようにすることも大切です。
会社設立をスムーズに行うためには、起業の専門家である経営サポートプラスアルファを活用すると良いです。
また、自分で会社設立を行うよりも、費用を抑えることができます。
幼児教室の開業を考えている方は、ラインやチャットワーク等でもご相談を承っていますので、お気軽にお問い合わせください。