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コンビニオーナーの平均年収や仕事内容 | なるために必要なこと

コンビニのオーナーになり、独立をしようと考えている方もいるのではないでしょうか。

コンビニのオーナーであれば、コンビニのブランドやノウハウを使いながら独立できるため、比較的独立しやすいのが特徴です。

今回は、コンビニオーナーの仕事内容や平均年収、なるために必要なことを解説します。

コンビニオーナーの主な仕事内容

まずは、コンビニオーナーの主な仕事内容を紹介します。

コンビニオーナーは、あくまで「オーナー」であるため、店舗の維持・管理だけを行う店長とは異なり、収支面の責任を持つのが特徴です。

店舗の経営

オーナーの一番の仕事は、店舗の経営です。

販促物の作成や売上の管理、商品の発注、従業員の育成など、様々な業務を行いながら、店舗の経営を行っていく必要があります。

また、コンビニのオーナーは、通常の経営者と異なり、本部とのやりとりが必要になります。

このため、本部とミーティングを行い、経営に関するアドバイスをもらったり、商品の改善案を提案したりするのもコンビニオーナーの仕事の一つです。

以下に具体的な仕事内容を紹介します。

売上の管理

コンビニオーナーは、店舗に関する収支の責任を持たなければなりません。

このため、日々の売上の管理を行うことがコンビニオーナーの最も大事な仕事になります。

ただ売上を把握するだけではなく、どのようにしたら売上を上げられるか考えることも含めてコンビニオーナーの仕事です。

売上が低迷している場合には、お客さんが減っているのか、それともお客さんが買う商品の単価が下がっているのかを深掘りしながら、改善案を考えます。

例えば、お客さんが買う商品の単価が下がっており、「最低限必要なものしか買ってくれていない」と感じたら、生活必需品や食品の陳列棚とレジの間に魅力的な新商品を置き、客単価を上げる取り組みをするというような事です。

売上を上げられるオーナーになるためには、売上状況をただ管理するだけでなく、「なぜ売上が伸びないのか」「どうしたらもっと売上を伸ばせるのか」を深掘りし、対策を講じる思考力が必要です。

商品の発注や在庫管理

売上の管理に紐づく部分ですが、商品の発注や在庫管理を行うこともコンビニオーナーの仕事です。

現場の従業員にヒアリングをしながら、「どの商品がどれくらい売れそうなのか」を予測し、適切な商品を適切に発注する必要があります。

お客さんに需要がない商品を発注して売れ残ってしまったり、売れ行きの予測を誤って在庫が大量に余ってしまったりした場合には、利益の損失に繋がります。

このため、商品の発注や在庫管理においても、「この店舗にきてくれるお客さんにはどのような商品が人気なのか」を見極めるマーケティング視点が必須です。

従業員の育成

コンビニのオーナーは、上記のような売上の管理、発注の管理が主な仕事です。

現場のレジ打ちや陳列等は、基本的には従業員にやってもらうことがほとんどでしょう。

ただし、コンビニの従業員は、アルバイトが多いです。

中には働いた経験がない学生の方などに店員をお願いすることもあるでしょう。

このため、従業員の育成はオーナーにとって、非常に重要な業務です。

従業員の態度が悪い場合や、仕事ができなくてお客さんに嫌な思いをさせてしまった場合は、店舗からどんどん客足が離れていってしまいます。

この結果、売上の低下を招くリスクが高くなります。

一方で、完璧に育成しようと思うあまり、従業員に厳しく接しすぎると、従業員の離職率が高くなります。

従業員の離職率が高くなれば、人手が足りず、混雑時にお客さんを待たせてしまったり、オーナーがオペレーション業務に入らざるを得なくなったりする等、売上の管理がおそろかになり、こちらも売上の低下を招くでしょう。

つまり、オーナーには「従業員のモチベーションを上げつつ、教育をする」というハイレベルな人材育成が求められているのです。

ポイント

・コンビニオーナーは、「店長」とは異なり収支を管理する責任者である。
・売上を伸ばすには、数字を分解して仮説を立てる「マーケティング力」が必要である。
・従業員の育成もオーナーの大事な業務である。

コンビニオーナーは労働時間がやばい?

ニュースにおいて、「コンビニオーナーの業務時間が長すぎて問題になっている」という話題を見かけたこともあるのではないでしょうか。

こういったニュースは、半分本当で、半分間違いとも言えるでしょう。

個々のオーナーの状況によって異なる、というのが正しい理解でしょう。

実際、オーナーによってはニュースに取り上げられるほど労働時間が増えてしまうケースもあれば、通常の労働時間で安定して利益を確保できているケースもあります。

開業時は忙しくなる可能性がある

コンビニオーナーが最も忙しくなるケースが多いのが、「開業時」です。

開業時は店内のオペレーションも確立しておらず、従業員の経験も浅ければ、従業員同士の連携も困難です。

また、フランチャイズ初出店のオーナーの場合はオーナー自身も慣れておらず、日々コンビニを運営していくだけで疲弊してしまう場合もあるでしょう。

しかし、「開業時に忙しい」のは特にコンビニオーナーに限った話ではありません。

自身でゼロから事業を立ち上げる場合でも、コンビニオーナーの場合でも、開業時の忙しさを受け入れる覚悟が必要になるでしょう。

人材の確保によって変わる

コンビニオーナーの忙しさは、人材を確保できているかどうかによっても大きく変わります。

安定して従業員を雇えていれば、オーナーがオペレーション業務に入ることなく、経営の戦略立案など、本来の業務に専念することができます。

一方で、従業員を上手く採用できない場合や、採用できたとしてもうまく教育できていない場合には、オーナーの業務が膨れ上がってしまい、結果として業務時間が大幅に増加してしまう可能性があります。

オーナーの労働時間を適切に保つためにも、従業員の採用と育成は非常に重要な業務なのです。

営業時間が影響するケースもある

コンビニの営業時間によってもオーナーの業務量は変化します。

夜には閉店する店舗であれば問題ありませんが、24時間営業をしなければならないようなコンビニですと、必然的にオーナーの労働時間が増えざるを得ないでしょう。

コンビニによっては、営業時間をオーナーの裁量で決定できないところもあり、この場合は人手が足りない場合でも24時間営業をしなければならない、ということになり労働時間は増加します。

ポイント

・コンビニオーナーは全員が労働時間がやばいわけではない。
・開業時は慣れていない分、一時的に労働時間が逼迫する可能性もある。
・オーナーの業務量は、人材の確保や営業時間に大きく左右される。

コンビニオーナーの平均年収は?

コンビニオーナーの平均年収は、一般的に「500万円〜700万円」と言われています。

ただし、あくまでコンビニオーナーは会社員ではなく、「経営者」になるので、自身の努力によっては大きく収入を伸ばせる可能性がある一方で、売上が低迷すれば大きく減少します。

開業してすぐは低い傾向にある

開業してすぐはオーナー自身もコンビニ経営に慣れていないことから、売上を伸ばしにくい傾向にあります。

ただし、「今までコンビニがなかった地域にできた」など周辺住人の注目を集めて開業した場合には、開店のタイミングで多くの人が訪れ、一時的に売上が大きく跳ねる可能性もあります。

このため、開業時に高い収入を得られる可能性も十分あるでしょう。

ただ、開業時に人がたくさん来てくれたからといって接客の改善などの努力を怠ると、徐々に人が離れていき、売上が低下するリスクもあるでしょう。

売上によって変動する

コンビニオーナーの年収は、オーナーをしている店舗の「売上」と「利益」によって決まるでしょう。

このため、発注商品や陳列を工夫していたり、従業員の育成がうまくいっていたりするコンビニのオーナーの年収は高い傾向にあるでしょう。

一方で従業員の採用が上手くいかず、人が足らないことから、十分に売上を改善するアクションをとれていない店舗のオーナーは、年収が低くなってしまう可能性が高いでしょう。

ポイント

・開業してすぐは、オーナーの年収は低い傾向にある。
・オーナーの年収は、店舗の売上、利益と連動する。

コンビニオーナーになるための手順

最後に、コンビニオーナーになるための手順を紹介します。

自分が求めている企業の情報収集をする

コンビニのオーナーになりたいと思った場合は、まず「どのコンビニのオーナーになるべきか」を考える必要があります。

コンビニによって、どのくらい本部にロイヤルティを支払わなければならないか、どれくらい本部のサポートを受けられるかなど様々な違いがあるため、まずは自分が求めている企業に関して綿密な情報収集を行いましょう。

説明会に参加する

自分が求めている企業がある程度絞れたら、オーナー募集の説明会に参加します。

そこで改めて企業の雰囲気を含め、自分が求めている企業を選定しましょう。

面接を受ける

コンビニのオーナーは、誰でもなれるわけではありません。

企業の面接を受ける必要があります。

面接では、前職に関する情報やオーナーになろうと思ったきっかけ、覚悟などを聞かれることが多いでしょう。

研修を受ける

無事面接を通過し、オーナーになることが決まった場合でも、いきなり店を開くわけではありません。

経営に関する知識の研修を受けることが必要です。

店をオープンする

研修を受けたら、晴れて店をオープンします。

ポイント

・コンビニのオーナーになるためには、まずは自分の求める条件にあった企業探しが大事である。
・誰でもオーナーになれるわけではなく、面接を受ける必要がある。
・面接を通過すれば、手厚い研修を受けることができる。

まとめ

コンビニオーナーは激務になる場合もありますが、裁量を持って売上を追求することができる立派な経営者です。

ゼロから事業を立ち上げる場合には、ブランドもなく、ノウハウもない状態からスタートをしなければなりませんが、コンビニオーナーの場合には大手コンビニのブランドを活用しつつ、手厚い研修を受けて経営者になることができるため、非常に魅力的な職業であるともいえます。

とはいえ、会社員として働いていた方の中には、「経営者になる」「会社を作る」ということを、難しく考えてしまう方も多いのではないでしょうか。

このような際には、法人化の手厚いサポートを行う経営サポートプラスアルファを活用してみてはいかがでしょうか。

経営サポートプラスアルファには、経営・財務・税務の専門家が在籍しており、法人化に向けて手厚いサポートを受けることができます。

コンビニオーナーとしての独立を考えている方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

記事監修者の情報

税理士法人
経営サポートプラスアルファ

代表税理士 高井亮成

保有資格:税理士・行政書士

税理士の専門学校を卒業後、会計事務所に入社。
その後、税理士法人に転職をして上場企業や売上高数十億円~数百億円規模の会計税務に携わる。

現在は税理士法人の代表税理士として起業・会社設立をする方の起業相談からその後の会計、決算、確定申告のサポートを行っている。