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とりあえず会社を作るのは大丈夫?知っておきたい知識や注意点を解説

とりあえず会社を作るのは大丈夫?知っておきたい知識や注意点を解説

現在は法律が改正され会社を作るハードルが下がっています。

そのためとりあえず会社を作る人や作りたいと考える人が増えてきています。

確かにとりあえず会社を作ることはできますが、とりあえず会社を作るにしてもある程度の知識が必要です。

今回はとりあえず会社を作る人に向けて、最低限知っておきたいことや注意点、会社を作る流れなどについてご説明します。

とりあえず会社作る人が知るべきこと

これからとりあえず会社を作る人は、会社を作ることについていくつか知っておくべきことがあります。

例えば以下のポイントを押さえておかなければなりません。

  • 毎年税金の支払い義務がある
  • 会社設立にはコストがかかる
  • 会社運営にもコストが発生する

それぞれについてまずはご説明します。

毎年税金の支払い義務がある

とりあえず会社を作ると毎年税金を支払わなければなりません。

法人が支払う税金の中には「法人住民税の均等割」と呼ばれるものがあり、これは業績に関わらず納めなければなりません。

つまり、とりあえず会社を作り事業活動をしていなくとも、必ず納めないといけないのです。

なお、具体的にいくら納めないといけないのかは、会社をつくる地域によって異なります。

基本的には従業員の人数や資本金の金額などによって算出されます。

ただ、最低でも7万円は納税しなければならないため、とりあえず会社を作るならばこの点は考慮しておかなければなりません。

会社設立にはコストがかかる

会社を作るには時間的にも費用的にもコストがかかります。

とりあえず会社を作るにあたってそれだけのコストをかけられるのかは考えておかなければなりません。  

まず、会社を作るためには多くの書類を作成しなければなりません。

会社の種類にもよりますが10種類程度の書類作成が必要で、専門的な知識が求められるものがあります。

また、書類作成をするために多くの事項を決定する必要があり、作成にも内容の検討にも時間を要します。

とりあえず会社を作るだけでも時間的には大きな負担がかかるのです。

また、会社設立をするためには金銭的なコストがかかります。

例えば法人登記をするためには登録免許税の支払いが必要で、会社を作るには資本金も必要です。

会社を作るために専門家へ依頼するとその費用も必要で、多くの面でコストがかかる可能性があります。

とりあえず会社を作るのは簡単ですが、会社を作るにはコストがかかります。

その点は必ず考慮しておきましょう。

会社運営にもコストが発生する

会社を運営するためにもコストがかかります。

先ほどご説明したとおり税金の支払義務がありますし、それ以外にもコストが掛かる場面は多々あります。

例えば会社を作ると社会保険に加入する義務があります。

必ず加入しなければならないため、とりあえず会社を作っただけでも加入手続きが必要です。

加入手続きにはいくつもの書類を提出する必要があり、時間的にも費用的にもコストがかかります。

また、困った時の相談先として顧問契約などをすると、多少なりともその費用がかかります。

とりあえずな気持ちで会社を作ると、このような運用費用まで考慮しなければならなくなるのです。

とりあえず会社を作る方法

とりあえず会社を作るならばある程度は方法が決まっています。

例えば以下の流れで会社は設立できます。

  • 事前準備
  • 定款の作成や認証
  • 資本金の払込み
  • 必要書類の作成
  • 法務局での法人登記

とりあえず会社を作るならばどのような作業が必要なのかご説明します。

会社を作る方法1:事前準備

最初に会社を作るための事前準備をしなければなりません。

会社を作るためには多くの決め事があるため、とりあえず作る場合でも多くのことを考えなければなりません。

まず、会社を作るにあたって会社の書類を考えなければなりません。

主に株式会社か合同会社が選択されるため、どちらかに検討すると良いでしょう。

こだわりがなければとりあえず簡単に作れる、合同会社の選択をおすすめします。

また、会社の基本情報についても決定しておかなければなりません。

とりあえず会社を作るにしても、法人登記するためには最低限の情報が必要です。

これらについて事前に決定しておかなければなりません。

例えばとりあえず会社を作るならば以下の事項を決定しておきましょう。

◇ 商号(会社名)
◇ 本店所在地
◇ 資本金
◇ 会社の目的
◇ 事業内容
◇ 設立日
◇ 会計年度
◇ 役員
◇ 株式会社の場合は保有比率

これだけの項目だけで会社の設立や運営ができるとは限りません。

ただ、とりあえず会社を作るために、まずは事前準備としてこの程度は決めておきましょう。

また、会社を作るためには法人で利用する印鑑作成が必要です。

「法人実印」と呼ばれるものを登録しなければならないため、とりあえず会社を作る場合でも作成しておきましょう。

なお、会社を作る際に利用する印鑑は他にも「銀行印」「角印」があります。

これら3種類の印鑑について「安いんかん」は、高品質かつ相場よりも安くご提供可能です。

とりあえず会社を作るにあたって急いで印鑑を作成したいならばぜひこちらをご利用ください。

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会社を作る方法2:定款の作成や認証

法人登記するためには定款を作成しなければなりません。

どのような会社でも必要となるため、とりあえず会社を作る場合でも作成しておきましょう。

定款を作成する際は、最低限含めなければならない「絶対的記載事項」を含めます。

具体的には以下の内容を含めなければなりません。

◇ 事業目的
◇ 商号
◇ 本店所在地
◇ 設立に際して出資される財産の価額又はその最低額
◇ 発起人の氏名又は名称及び住所
◇ 株式会社の場合発行可能株式総数

また、これ以外にも相対的記載事項任意的記載事項があり、必要な情報を追加できます。

とりあえず会社を作るならば最低限の事項だけでも良いですが、定款を後から変更するとなると費用が発生します。

そのため、とりあえずだからと適当に作るのではなく、ある程度は内容を考えましょう。

なお、株式会社を作る場合は定款の認証をしなければいけません。

公証人役場に出向いて事前に認証しておいてもらいましょう。

会社を作る方法3:資本金の払込み

会社を作るためには資本金を払い込みします。

定款で定めた金額を踏まえて金融機関で払込みをしましょう。

なお、資本金についてもとりあえず会社を作るからと適当に決めてしまうと後悔してしまうかもしれません。

金額についてはよく考えておきましょう。

資本金の払込みには、個人名義の銀行口座を利用します。

この段階では会社設立ができていないため、法人口座の開設ができません。

資本金の払込み先については勘違いしてる人が見られるため、必ず正しい認識を持っておきましょう。

なお、払込みした後は通帳などのコピーを取得しておかなければいけません。

後ほど必要書類として提出するため、忘れないように用意しておきましょう。

会社を作る方法4:必要書類の作成

続いて、必要書類の作成をします。会社を作るためには法務局に多くの書類を提出しなければならないため、必要なものを順番に作成していきます。

とりあえず会社を作るために必要な書類は会社の種類や状況によって異なります。

基本的には以下の書類を作成しなければなりません。

◇ 定款(株式会社・合同会社)
◇ 株主全員の印鑑証明書(株式会社)
◇ 株式会社設立登記申請書(株式会社)
◇ 役員)の就任承諾書(株式会社・合同会社)
◇ 発起人決定書(株式会社)
◇ 払込証明書(株式会社・合同会社)
◇ 印鑑届書(株式会社・合同会社)
◇ 役員の印鑑証明

とりあえず会社を作るとはいえども多くの書類が必要です。

また、状況によってはこれ以外にも書類が必要となるため、書類作成には時間が必要となるのが一般的です。

会社を作る方法5:法務局での法人登記

必要な書類が揃えば法務局に出向いて法人登記をします。

書類が揃ってさえいれば提出するだけであるため、時間のかかる作業ではありません。

内容に問題がなければ2週間程度で法人登記が完了します。

なお、内容に問題があると差し戻されて時間がかかります。

そのため、提出前に法務局の窓口に持ち込んで、事前確認してもらう方が良いでしょう。

法人登記の受付以外にも事前確認の受付があるため、そちらは積極的に活用するべきです。

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とりあえず会社を作る人への注意点

とりあえず会社を作りたい人は注意点を考慮すべきです。

自分の考えだけで進めるのではなく、以下の点も考慮して進めるようにしましょう。

事業内容は明確にしておく

とりあえず会社を作って何もしないのはあまり意味がありません。

コストをかけてまで会社を作る意味が薄れてしまうのです。

そのため、とりあえず会社を作る場合でも、事業内容については明確にしておきましょう。

何をする会社なのか方向性を決めておかなければ、会社を運営していくにあたって不都合があります。

また、事業内容はご説明したとおり定款に記載しなければいけません。

その点も加味してある程度は事前に決定しておかなければなりません。

会社を作ることにはリスクがある

とりあえず会社を作ると何かしらのメリットがあると思い込んでいる人がいます。

確かにメリットを受けられる場合はありますが、デメリットやリスクも抱えることになります。

両方を認識して会社を作るようにしなければなりません。

例えばご説明したとおり会社を作るとコストがかかりますし運営していくのにもコストがかかります。

何も考えずにとりあえず作ると、コストの負担が大きくなってしまうかもしれません。

コストに限らず法律を尊守する必要があるなど、会社を作ると色々な負担があります。

ものによってはリスクとなりかねないため、十分に理解しておくべきです。 

<関連記事>
自分で会社設立をするときの費用は?会社設立にかかる費用や節約する方法まで解説!

まとめ

現在は会社を作るハードルが大きく下がっています。

そのためとりあえず会社を作るのは難しいことではありません。

必要な事項さえ決定できていれば、自力でも会社は作れるぐらいです。

ただ、とりあえず会社を作るのは負担がかかるのも事実です。

そのため、会社を作る際には経営サポートプラスアルファにご相談ください。

どのように会社を運営していきたいのかを踏まえ、どのような対応をすれば良いのか皆さんにアドバイスをします。

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記事監修者の情報

税理士法人
経営サポートプラスアルファ

代表税理士 高井亮成

保有資格:税理士・行政書士

税理士の専門学校を卒業後、会計事務所に入社。
その後、税理士法人に転職をして上場企業や売上高数十億円~数百億円規模の会計税務に携わる。

現在は税理士法人の代表税理士として起業・会社設立をする方の起業相談からその後の会計、決算、確定申告のサポートを行っている。