職人として独立する場合、失敗しないか不安という人はいると思います。
そこで、この記事では、職人として独立して成功するポイントや、年収について紹介します。
職人として独立して成功する人の3つのポイント
職人として独立して成功する人の特徴は、以下の3つです。
- コミュニケーション能力が高い
- クライアントのニーズを汲み取れる
- 時間管理能力が高い
コミュニケーション能力が高い
コミュニケーション能力が高い人は、職人として独立して成功できる可能性が高いです。
独立して仕事を行う場合、営業活動も行わなければいけません。
話をしていてもっと話してみたくなる、親身になって話を聞いてくれる、適切なアドバイスをくれる、押し売りしないといったコミュニケーション能力があると、仕事を受注できるチャンスは増えるでしょう。
仮に、自分が住まいを建てたいと思い、複数の工務店に見積依頼をしたとします。
この時、価格がほぼ同じなら、より丁寧に対応してくれたところを選ぶのではないでしょうか。
このように、顧客に対して丁寧な対応ができるかどうかという点はとても重要です。
また、口コミで顧客が増えることも考えると、一人ひとりのお客様への対応が大事になってくることが分かるでしょう。
こういった点から、コミュニケーション能力が高い人の方が仕事を受注しやすくなります。
クライアントのニーズを汲み取れる
クライアントがどのようなことを求めているのか、どうして欲しいと思っているのかという点を汲み取れる力がなければ、職人として独立することは難しくなってしまいます。
例えば、注文住宅の場合、自分の理想の間取りや設備を導入することができます。
この時、「○○のようにして欲しい」「○○のようなイメージが良い」というように打ち合わせで希望を伝えますが、それをすぐに理解してくれる担当者と、そうでない担当者がいた場合、理解してくれる担当者にお願いしたいと思うのではないでしょうか。
クライアントが何を望んでいるのか把握して理解できる能力がある人の方が仕事は増えます。
時間管理能力が高い
職人として独立する場合、様々なことを一人でこなさなければいけません。
メインの職人の仕事だけでなく、会計処理や記帳などの事務作業も独立すれば重要な仕事です。
経営が軌道にのれば、事務的な作業を任せるパートやアルバイトを雇用することも検討できますが、独立してすぐの場合は難しいでしょう。
そのため、より効率よく時間を使えるように仕事ができるということが重要になってきます。
段取りよく仕事をこなせるか、無駄な作業をしていないかなど、生産性をあげるための時間管理能力は、独立して成功するために必要な能力です。
職人として独立しても稼げない人の特徴
職人として独立しても稼ぐことができない人もいます。職人として独立しても稼げない人の特徴は、以下の3つです。
- スキルや経験が未熟
- 怠け癖がある
- 営業に苦手意識を持っている人
スキルや経験が未熟
スキルや経験が未熟だと、顧客からの信頼を得にくく独立しても稼ぐことができません。
独立するためには、ある程度の経験と実績を積む必要があるでしょう。
特に、一人親方として独立する場合はスキルや経験がないと、人脈も構築できず案件を獲得できない可能性が高いです。
怠け癖がある
職人として独立する場合、自分でしなければならないことが沢山出てきます。
怠け癖がある人は、顧客からの信頼も得にくくなってしまうため仕事を受注できるチャンスを逃してしまう可能性は極めて高いです。
職人として独立すると自分で仕事のペースを調整できるので、怠け癖があると結果的にニートのようになってしまうこともあります。
営業に苦手意識を持っている人
独立した場合、自分で営業しなければいけません。
話すことが苦手、営業が苦手という意識がある場合、独立しても仕事のチャンスをつかむことが難しいでしょう。
一方で、最近では営業代行などのサービスもあるので、このような会社を使ったり、エージェントを通すことで案件を獲得できることもあります。
職人として独立したらどのくらい稼げる?
職人として独立した場合、気になるのはどれくらい稼げるのかということではないでしょうか。
独立すると自由に仕事ができますが、収入が減ってしまうのであれば、今のままでいいと考える人もいると思います。
職種ごとにどれくらい稼げるのかまとめておきます。
鳶職の場合
鳶職には様々な種類があります。
一番多いのは、工事現場で作業をする際に必要な足場を組み立てたり解体する作業を行う足場鳶です。
足場鳶は、日当が10,000円~25,000円ほどで鳶職の中でも給料が高めです。
年代でも変わってきますが、鳶職の平均月給は30万ほどで、経験が増えると年収も増える傾向にあります。
鳶職として独立する場合、確かな経験と高い技術力がなければいけません。
さらに親方として仕事をするというのが鳶職の独立なので、職人に支払う給料を差し引いた分が親方の利益となります。
独立した場合の平均年収は600万円ほどです。
設備屋の場合
設備屋は経験が多い職人の場合は、建築系の仕事のなかでも給料は高めと言われています。
日当で20,000円ほどとされています。
しかし、職人になるまでの間は給料が低めで、平均年収は400万円ほどです。
独立した場合は、雇われ正社員よりは稼げる可能性は高いものの儲かるかどうかは仕事次第です。
設備屋の仕事で独立する場合、日当または工賃のどちらかで受注します。
設備屋には種類があり、電気設備・空調設備・衛生設備・すべてを行えるなど何をメインに行うのかで収入は変わると言えるでしょう。
内装屋の場合
内装業の仕事は、建物の室内の床や壁、天井など内装の仕上げを行う仕事です。
それぞれの仕事が専門的な内容となっていて、内装業は細かく分類されています。
鋼製下地組立工事、ボード張り工事、塗装工事などがあります。
建築系の仕事のなかでは、年収が430万円ほどとやや高めです。
近年、リフォームやリノベーション物件が注目されていることから、内装業は需要が高くなっています。
内装屋として独立して、仕事がないということは少ないでしょう。
内装業で独立した場合の平均年収は550万円~700万円ほどです。
職人として独立する3つの方法
職人として独立する場合、独立方法としては以下の3つの方法が挙げられます。
- 一人親方として独立
- フランチャイズとして独立
- オーナー会社として独立
一人親方として独立
一人親方とは、個人事業主を指します。
一人で仕事を受注して、施工するのでできる仕事が限られてきます。
一人親方が適しているとされる職種は、設備屋や内装工です。
個人事業主の場合は、開業届や青色申告の申請も同時に行いましょう。
フランチャイズとして独立
フランチャイズは、リフォーム業で多いです。
資格が無くても開業できることから、未経験からでもスタートできます。
フランチャイズで独立する場合、初期費用だけでなく、ロイヤリティが発生します。
ロイヤリティは多くの場合は毎月発生しますので、この金額も考慮して独立開業する必要があるでしょう。
ロイヤリティは加盟するフランチャイズで異なりますが、目安として月額40,000円~300,000円です。
ロイヤリティの発生はデメリットではあるものの、本部から様々な支援を受けることができるというメリットがあることがフランチャイズでの独立の特徴です。
オーナー会社として独立
自分で資金を用意し、会社を設立して独立するのがオーナー会社です。
まずは一人親方として独立し、軌道にのったら法人化するというケースが多いです。
法人化することで、顧客からの信頼度は高まりますし、融資も受けやすくなります。
また、社会的信用度が高くなることから、仕事の受注も増えるでしょう。
さらに、税金面で法人の方が優遇されるというメリットもあります。
職人として仕事を獲得する3つの方法
職人として仕事を獲得するためにはどのような方法があるのでしょうか。
職人として独立して仕事を獲得する方法は、以下の3つです。
- 一人親方として会社に所属する
- Webマーケティングを行う
- 工務店や建設会社に直接営業をする
一人親方として会社に所属する
職人として仕事を獲得する方法として、一人親方として会社に所属する方法があります。
その会社の仕事をメインに受けることができるので、様々な仕事を経験でき、スキルアップにも繋がるでしょう。
まずは会社に所属し、経験を積んでから完全に独立するという方法で、仕事を獲得しやすくなります。
また、もともと勤務していた会社に一人親方として所属することも多いので、現在勤務している会社で一人親方制度があるかを確認するといいでしょう。
Webマーケティングを行う
職人として仕事を獲得したい場合、Webマーケティングの知識も必要です。
ホームページを作成したり、SNSを駆使してマーケティングを行うことで、新しい仕事を受注できるチャンスを得やすくなります。
工務店や建設会社に直接営業をする
職人が仕事を獲得する方法として、工務店や建設会社に直接営業をかける方法もあります。
工務店や建設会社では、外注する仕事があるため、営業をすることで仕事を依頼してもらえる可能性は増えるでしょう。
最初は仕事を受注しにくいかもしれませんが、関係性をつくることで依頼してもらえるかもしれません。
まとめ
職人が独立するためには、経験や知識、実績が必要になってきます。
まずは独立するための経験を身につけることからはじめましょう。
職人で独立したいと少しでもお考えの方は経営サポートプラスアルファにご相談ください。
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