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会社設立事例/フリーランスで軽貨物事業の売上8,000万円で法人化

※本人特定されないように一部変更している部分もあります。

  • 会社設立時の年齢:34歳
  • 会社設立前はお勤めの方、個人事業主どちらか?:個人事業主
  • 会社設立前の仕事内容:自動車運送事業
  • 会社設立時のメインの事業内容:貨物運送業
  • 自己資金はいくらあったか?:30万円
  • 会社設立後の予想業績等はどうであったか?:売上7~8千万円
  • 合同会社と株式会社どちらにしたか?:株式会社

フリーランスで始めた軽貨物は大手EC物販会社の案件

3年半の間、フリーランス(個人事業主)として軽貨物事業を行っています。

知り合いの個人事業主と共にトラックのドライバーを派遣業を行っているお客さまです。

軽貨物の案件が増えており、お客様は十数名のドライバーを抱え、大手EC物販会社の物流業務で倉庫間の搬出入を担っておりました。

数年フリーランスにて軽貨物の事業を行いメンバーも増え、売上も8,000万ほどに伸びてきました。

個人事業主になる前の数年間は軽貨物の協業者と共に他の個人事業主の下で仕事をしておりました。

そこで事業のノウハウを得たのちお互い独立、二人で協力して仕事にあたってきました。

ですので付き合いの長いお客様が多くそちらに付きっきりで、顧客の新規開拓は中々進まずにおりました。

また軽貨物はドライバー確保が重要です。

しかし、採用については高額な広告費などは捻出できないため、新規で募集をかけることはせず縁故採用のみで人材確保を行って来ました。

そのため、人員確保のペースも緩やかで、増大する業務量に対応するのが難しくなってきました。

軽貨物のリスクは1社の案件に偏り急に条件が変わる

ここのところ、軽貨物の売上の大半を占めるお客様から業務の要求が厳しくなってきております。

貨物の運搬だけでなく荷造、荷降ろしも料金内でやることになりました。

従来はこの部分は別料金を頂けていたので、収入は減る・作業量は増えるという状況になってしまいました。

そのため、その他のお客様からのご依頼で売上の増加分はありますが、総合的に見ると収益の水準はあまり変わらないといった結果になっております。

直近の売上は横ばい推移を予想しておりますが、法人化することによるブランド力の向上で顧客増加が叶えば、売上増加だけでなくそこから人員増加や他事業展開をする体力もつけられるとも予想しております。

フリーランスではダメ。法人化しないと新規案件が取れない

軽貨物のフリーランス(個人事業主)として大手EC物販の仕事のみを行っていましたが、単価が変わったりするなどリスクを感じておられました。

そこで軽貨物の新規案件の獲得に動いてました。

長い付き合いのお客様から新たな取引先のご紹介を頂ける機会があるのですが、当方個人事業主であるため取引先の社内規定により契約まで話を進められないなど、法人格でなければ引き受けられない案件が出てくるようになりました。

フリーランスですと、更に案件を取ろうとしてもこのような機会損失が出てくるようになり、ただでさえメインの取引先からの要求が厳しくなってきて仕事の単価が落ち売上が伸び悩んでいるので、このチャンスを逃さないために会社設立を検討し始めました。

また売上規模も大きくなり、税金面でも個人事業主でいるよりも法人化した方が負担額が減るかと考え設立を決意しました。

人員確保の件も法人化すれば個人事業主であることに比べ印象が良くなると思います。

そのため労働者確保の面でも会社設立は有効に作用すると考えております。

フリーランスから法人化した今後の展望

業務全般の指揮は代表が、バックオフィス業務は共に協業してきた方が行う形で法人が動き出しました。

個人事業主時代に蓄積したノウハウや人脈を活かし、法人化に踏み切りました。

採用に関してもドライバーを今よりも多く採用できれば、今後増えることが予想されている仕事にも手を回すことができるようになります。

また現在はお取引先様からの要求で業務量が増え、かつ売上はそのままと苦しい状況に置かれております。

今は売上が伸びにくくキャッシュにあまり余裕のない事情となっておりますが、今回の法人化により身動きのとりにくい現状を打開することができると期待されております。

今後の方針は二次請けでの業務が収益の柱となっている体制から、法人化による信用獲得により一次請けの業務が取れるよう営業を増やす方向で動いております。

総合的にみて個人事業主では行き詰っていた様々な問題が、法人化により解消しブレイクスルーに繋がっていくと感じております。

これをお読みの方は軽貨物の事業をされている方や軽貨物に興味を持たれている方もいらっしゃるかと思います。

またフリーランス(個人事業主)で行っている方やこれからの方も法人化を検討する際には専門家にご相談ください。

軽貨物を行われている方からのご相談として、
「法人化すべき?」
「法人と個人のメリットデメリットは?」
「会社設立する費用は?」
「起業しようと思うけどわからないことがわからない」

色々あります。

どんなご相談も無料ですのでぜひ当社を活用してください。

記事監修者の情報

税理士法人
経営サポートプラスアルファ

代表税理士 高井亮成

保有資格:税理士・行政書士

税理士の専門学校を卒業後、会計事務所に入社。
その後、税理士法人に転職をして上場企業や売上高数十億円~数百億円規模の会計税務に携わる。

現在は税理士法人の代表税理士として起業・会社設立をする方の起業相談からその後の会計、決算、確定申告のサポートを行っている。