目次
会社設立の概要
- 会社設立時の年齢:30代半ば
- 会社設立前はお勤めの方、個人事業主どちらか?:勤めの方
- 会社設立前の仕事内容:運送業・軽貨物
- 会社設立時のメインの事業内容:倉庫業・軽貨物業
- 自己資金はいくらあったか?:30万円
- 会社5設立後の予想業績等はどうであったか?:予想よりは低い
- 合同会社と株式会社どちらにしたか?:株式会社
某大手運送会社に勤めながらの副業会社設立の検討
会社設立前の状況はどうであったか?
運送会社に勤めていました。
ポジションも役職を背負っている立場にありながら、現状の収入とこれからのビジョンも見据えて先々このままでも良いのか?と疑問を抱き続けていました。
そこに、倉庫内作業と軽貨物、縛りに囚われない運送業の仕事の相談を個人的に受けました。
- 勤め先は大手で、個人情報も調べられている
- 現状の仕事に不安を抱えていた
- 副業は禁止であり、勤め先にバレたくない
- 勤め先は運送業で会社設立する事業も運送業で同業
- 奥様・子供を養っている ※奥様は非協力的
- 住宅ローンもスタートして数年しか経っていない
倉庫業、軽貨物・利用運送事業での副業会社設立
会社設立する理由とは?
- 倉庫業、軽貨物・利用運送事業にて売上の目途が立ちそうだから※勤め先とは同業
- 会社に使われるのではなく、使う側になりたい
倉庫業、軽貨物・利用運送事業にて売上の目途が立ちそうだから※勤め先とは同業
取引先からの相談で、倉庫業、軽貨物・利用運送事業において、個別に仕事を頂けることになり、尚且つ、その仕事で得られる金額で生活もある程度賄える算段がついた。
会社に使われるのではなく、使う側になりたい
運送会社に約十数年勤めていて、役職にもついて部下も多数抱えるようなポジションにいたが、業界の先細りやサービス形態の多角化において、自らの思うままにお客様に提案することが出来ず、会社のルールの範囲内での仕事になってしまうことで、このままで良いのかと自問自答するようになり、今までの経験や人脈より、自ら独立してやりたいことをやれるような会社を作りたいと思い、自身の年齢も30代後半であり、チャレンジするなら今しかないという気持ちが出て来て、自ら法人を立ち上げようと考えた。
貨物・運送業の副業会社設立する様々な課題
会社設立前後における問題や要望
【会社設立前】
- 勤め先を辞めるまで、勤め先の誰にもバレたくはない
- 資金が潤沢にはない
- 奥様の協力は得られない
勤め先が大手で、辞めるまで、勤め先の誰にもバレたくはない
よりヒアリングさせて頂いたところ、「勤め先では、社内に法務部というところで情報管理が徹底的にされており、自分の情報がどこでどのように表に出てしまうか?の不安がある。バレた場合には、数ヶ月後にもらえる予定の夏のボーナスもあるので、バレたくはない」との事なので、ご兄弟で協力的な方がいたので、その方に代表者になっていただき、法人を作る事になりました。
元々仲が良く信頼関係もあるので、株主にもご兄弟の方になって頂き、会社設立する法人に全く関わっていない形にしました。
※ご兄弟の方は別で勤めており、副業や収入が増えることへの税金関係の負担、今回の趣旨もご理解いただけたので、代表者兼株主としてご兄弟の方に前面に出ていただきました。
(副業禁止の場合などには代表者を変えるのが一番バレない方法です。その他副業禁止の会社設立は勤めている方が代表者にはなるが給与を取らずにというパターンもあります)
資金が潤沢にはない
元々、計画的に独立を考えていたわけではなく、直近の2~3ヶ月にて進めてきているので、預貯金があるわけでも無く、家庭もなるので使えるお金が30万円くらいしか準備が出来ないということでしたので、弊社では会社設立キャンペーン期間中でしたので、会社設立依頼と税務顧問契約をして頂ければ、初期費用は最低限の20.2万円で可能と提案させていただきました。
直近から少額ですが売上の入金も入ってくるとの事なので、会社設立初期は、手元のお金がギリギリになってしまいましたが、無事に会社設立し事業をスタートさせることが出来ました。
奥様の協力は得られない
勤め先からの給与は、普通のサラリーマンの平均よりも上であり、子供も小さく、住宅ローンも始まってまもなく、奥様からすると今までの給与分は毎月入れるように言われていた状況だったので、現状の勤め先からの給与が入ってくる期間が残り5ヶ月ほどあったので、それまでに新たな事業にて売上を伸ばしてくように、数字の把握・管理を徹底し、お金の不安が無いように、創業融資の提案をしました。
【会社設立後】
- 今まで勤めて頂けなので、事務作業や何をどのようにするのか分からない
- 資金繰りに不安がある
- 運送業の貨物利用運送事業の許可を考えたい
今まで勤めてただけなので、事務作業や何をどのようにするのか分からない
経営携わっていないと、何をどのようにしたら良いのかは、殆どのお客様が分かっておりません。
弊社では何も知らなくても、経験が無くても一緒に考えながら進めておりますので、まずは社内ルールを決めていく旨を説明させて頂きました。
さらに総務に関する仕事、経理に関する仕事から、これから自らがやらなければならない事を、順次チャットワークにてコミュニケーションを取りながら決めていきました。
チャットワーク上では、やり取りが残る形になりますので、途中で忘れてしまってもチャットワークを見て頂ければ問題御座いません。
副業の会社設立で創業融資の成功
資金繰りに不安がある
ご自身のご家族に迷惑も掛けるわけにもいかないので、給与と新規事業より得られる売上を計算しながら、使用できるお金をやり繰りしていただき、創業融資を受けることにより、資金に関する不安を払拭する旨の説明をさせて頂きました。
このお客様の状況に合わせた、創業融資の方法を提示し、勤め先の出勤・休み(有給含む)に合わせて、行動していただきました。
創業融資に関してはお客様の行動と説明が良かったかと思うので、申込金額から少し減額されてしまいましたが、勤め先を辞めた2ヶ月後には、500万円の創業融資が無事に受けられ、私たちもほっとしました。
副業会社設立で運送業・貨物利用運送事業の許可取得
運送業の貨物利用運送事業の許可を考えたい
会社設立する当初は準備出来るお金が30万円程だったのですが、貨物利用運送事業の許可取得を視野に入れながら今後の事業計画による売上予測と資本要件を満たすための必要資金とその他の要件伝えました。
貨物利用運送事業の許可取得できるように弊社の専門の行政書士と連携を取り計画的に進めていきました。
無事に貨物利用運送事業の許可申請する運びとなりました。
当初より一月後ろに予定がズレ込んでしまったが、会社設立の手続きと貨物利用運送事業の許可取得出来た事に喜んでいただけました。
副業の会社設立する方や運送業・軽貨物で法人化する方へ
お客様には副業禁止で勤め先に会社設立したことがバレたくないことや営業許可を取得したい方(今回でいえば、運送業の貨物利用運送事業の許可取得かつ創業融資という組合せ)など様々な状況が御座います。
今回のお客様は、やる気がある中でビジネスチャンスが来たのですが、今までは大手企業で雇用されていただけですので、税金関係はもちろん労務に関するもの、会計に関するもの、社内でやらなければならないものも全く知識経験がありませんでした。
どんな話をしても、「不安です!」とのことでしたが、一つ一つ不明な点を解決しながら進めてまいりました。
特に、資金に関する問題はすぐに解決することが難しいのですが、今回は金融機関の担当社が非常に良い担当者だったそうで、予想以上にスムーズに進み創業融資の実行までいけました。
結果、あらゆる問題が同時に解決出来て、運送業の貨物利用運送事業の許可を取得でき、今後の事業をコツコツと進めております。
創業融資の成功と貨物利用運送事業の許可取得も出来たことで売上は少しづつ上がってきており、設立後、8ヶ月目にて売上も安定してきて、副業でありながら月商ベースで150万円くらいにまできました。
何も知らなくても、勤めながらでもここまで出来るんだと私自身身近で感じられた事例でした。