マツエクサロンを開いて、アイリストとして独立したいというあなた。
毎日サロンで修行をしながら、技術を磨いていますが、独立時にどれだけのお金がかかるか知っていますか?
毎月いくらか貯金をしていればよい、というわけでもありません。
独立をして、店舗を構えるには思っているよりも資金が必要です。
開業資金はいったいどこから調達すればよいのか。
安く抑えられる方法はないのか。
これらについてお伝えします。
Contents
マツエクサロンと独立
マツエクサロンは、年々増加傾向にあります。
働く女性の人口と比例して、マツエクも必要とされているのです。
時短メイクやなりたい自分になれるマツエク。
マツエクはプロの施術のほうが断然おすすめできます。
独立するならば今がチャンスです。
マツエクサロンは年々増加傾向
マツエクサロンは年々増加傾向にあります。
目元はいつでも誰かに見られている場所です。
アイメイクだけは欠かせない、と女性たちは毎日メイクを頑張っています。
しかし、まつ毛だけは理想の仕上がりにならないことが多く、難しいパーツです。
手軽に理想のまつ毛になれて、気分が上げられるので、マツエクには需要しかありません。
マツエクは美容師免許を持ったアイリストが施術をします。
サロンでマツエクができる場所もありますが、今はマツエクだけで独立して店舗を構えることもあります。
ここ数年で需要が高まっているマツエク。
年齢問わず需要はあります。
この需要に応えるべく、マツエクサロンは増加傾向です。
働く女性の強い味方
マツエクは、働く女性の味方でもあります。
その理由は、「時短」です。
マツエクは、まつ毛メイクにかける時間を少なくできます。
エクステでまつ毛の量やカールが出来上がっているので、ビューラーやマスカラを過度に使う必要はありません。
これまで、時間をかけてちょうどよいカールや濃さになるように微調整を繰り返してきました。
どうやっても思い通りにならない日もあります。
しかし、マツエクをすることで、問題を解決できました。
さらに、マツエクは目元の印象を変えることも可能です。
働く女性は、強さや凛としたイメージを求めます。
仕事ができると思ってもらえる人として、自分に自信が持てる目元になりたいのです。
マツエクで時短メイクと印象を変えられるという点が、働く女性の味方になっています。
独立は今がおすすめ
マツエクを専門として独立するのであれば、今がおすすめです。
理由は、需要が高まっているから。
マツエクは今、幅広い世代に必要とされています。
・働く女性が増えたこと
・仕事を続けている年齢が上がったこと
・20代や30代のマツエクが当たり前になったこと
これらが重なって、マツエクを必要としている人口が増えているからです。
自分でつけられるマツエクもありますが、プロにやってもらう方が安全性が確保できます。
トラブルを避けるために、施術はプロに任せるのが断然おすすめ。
施術がていねいで確かな技術を持っているアイリストは求められています。
そのため、独立は今行うのが良いです。
マツエクサロンで独立するために必要な資金
マツエクサロンで独立するために必要な資金は、100万円程度が相場と言われています。
その大半を占めるのが、物件費と内装工事費です。
物件費は家賃のほかにも敷金がいくらかかるのかを知る必要があります。
内装工事費は坪単価で求められるのが一般的です。
想像よりも金額が跳ね上がることがあるので、注意しておきましょう。
独立資金の相場は100万円前後
独立資金として必要な金額の相場は100万円前後です。
内訳としては、
・家賃や敷金などの物件費用
・内装工事費
・施術に必要な家具や設備費
・施術のときに使用する道具
があげられます。
パーセンテージで言えば、家賃や内装工事が7~8割を占めます。
貯金で資金を貯めようとしている人は、まず100万円を目標にするのが良いでしょう。
しかし、すべてを100万円で済ますのではなく、物件や内装工事にかかる金額のみと思っておくのが良いです。
余裕があるならば、150〜200万円くらいは貯金をしておくと良いでしょう。
貯金の他にも、資金を確保できる方法はあります。
自分の貯金だけでは厳しい、今の給料では貯金ができない、と困っている場合でも大丈夫です。
独立資金の相場である100万円、大半を占める物件費用と内装工事費。
決して安くはない金額なので、計画的に確保できるようにプランを立てましょう。
物件の差は大きい
独立資金のうちの半数ほどを占めるのが物件にかかる費用です。
家賃が安い物件でも、テナントとして借りると敷金がかなりかかります。
一般的には6カ月分と言われ、高い場所では12カ月分を支払う必要があるのです。
住居として物件を借りるとき、高くても敷金は2ヶ月分程度なので、相当高いと思ってしまいます。
高くなってしまう理由として、売上が安定せず家賃が払えなくなるのを防ぐため、が大きいです。
はじめに準備した独立資金は、いつかはなくなります。
開店しても、最初から好調な売上を出すことは難しいです。
ランニングコストが経営を圧迫し、独立資金を使い果たしてしまう可能性も考えなければいけません。
大家さんも商売として物件を貸しているので、保険として高い敷金を取っているのです。
物件によっては、敷金が3カ月分でよい物件もあります。
家賃が安いだけでなく、敷金がいくらかかるのかも確認しながら物件を探しましょう。
内装工事費も大きな割合を占める
内装工事費用は、物件と同じくらいもしくはそれ以上に費用がかかります。
マツエクサロンを開くのに必要な広さは13㎡以上、つまり4坪程度です。
内装工事費用は坪単価で、相場は10万円といわれています。
最小限の広さである4坪で工事を依頼したとしても、40万円かかる計算です。
独立資金100万円のうちの40万円は大きな出費。
素材やレイアウトにこだわると、さらに金額は跳ね上がります。
独立資金を大幅に超えてしまうと、運転資金など開店後にかかる費用が払えない場合も考えられます。
とはいえ、マツエクサロンにある程度のきれいさや清潔感は必須です。
内装工事費は、独立資金の大きな割合を占めます。
質を保ちながら、安く内装工事ができる方法を探す必要があります。
相見積もりを取るなどして、希望に近い工事ができる工務店を探しましょう。
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独立資金の調達方法
独立資金の調達方法は貯金以外にもあります。
貯金よりも融資を受ける方が、事業を始める人にとっては一般的なのではないでしょうか。
融資を受ける方法は以下の3つです。
- 銀行からの融資
- 日本政策金融公庫
- クラウドファウンディング
それぞれ説明します。
銀行からの融資
独立などで事業を始める場合、もっともポピュラーな融資の方法は銀行からの融資です。
銀行の窓口へ行き、相談や書類を受け取り、後日提出します。
その後、調査や面談を行って、融資を行うかが決まります。
期間にして約1カ月から2カ月ほどで結果が出ますが、審査が厳しいのが特徴です。
銀行は信頼できる相手であるかを見極めます。
周りで銀行から融資を受けている人がいれば、その人に推薦してもらうのも良いでしょう。
全くの初めてで申し込みをするよりは、銀行側も安心して融資できる相手だと捉えてもらいやすいです。
日本政策金融公庫
公的な機関からの融資を受けるのであれば、日本政策金融公庫があります。
日本政策金融公庫は、
「一般の金融機関が行う金融を補完すること」を旨としつつ、国の中小企業・小規模事業者政策や農林漁業政策に基づき、法律や予算で決められた範囲で金融機能を発揮している政策金融機関
とされており、個人事業であれば最大で1,000万円の融資が受けられます。
短期の運転資金に当てる融資も行っているので、独立を考えている場合はこちらも合わせてチェックしましょう。
審査期間は、初めての人で2~3週間です。
銀行よりもやや短い審査期間で結果が出るので、併用して申請しても良いですね。
クラウドファウンディング
公的な融資に頼らず資金を調達する場合には、クラウドファウンディングも良いでしょう。
目的に賛同した人が有志となって少額の寄付をしてくれます。
クラウドファウンディングもただでは目標金額に到達しにくいです。
寄付をしてくれた人に向けた謝礼を用意しておくのがおすすめ。
マツエクサロンであれば、モニター価格での施術や本数のアップなどオプションが無料というサービスも良いです。
クラウドファウンディングは、なかなか資金が目標に到達しないこともあります。
始めるのであれば、早いうちから始めておくことが重要です。
目標金額に達しても、運転資金を考慮して集められるだけ集めると安心できます。
独立資金を安くする方法
独立資金を安くできる方法があります。
- 居抜き物件を借りること
- 内装工事リースを使うこと
この2点です。
少しでも独立資金が安くできると嬉しいですよね。
特に内装工事リースでは、手元に資金を残したまま独立ができます。
この2つの方法を詳しく説明していきます。
居抜き物件を借りる
居抜き物件を借りることは、資金を安くする方法としておすすめです。
居抜き物件とは、前のテナントで使った内装が残されている物件のことを指します。
同業であれば、間取りや水回り、施術ベッドなどがそろっているので、必要な場所だけを直せばいいのです。
工事にかかる時間が短くなり、費用も安くできるので、資金が抑えられます。
同業でなくても、自分がイメージしている店舗と近い間取りや内装であれば、内装工事は少ないです。
一部でも使えそうな場所があれば、使えるようにアレンジを加えてオリジナリティを出しても良いでしょう。
このように、居抜き物件を借りることで、費用を抑えられます。
内装工事リースを利用する
独立資金の内訳で、物件にかかる費用の次に高いのが内装工事費用です。
新規物件を借りると、内装はイチから作ることになってしまいます。
内装工事は坪単価10万円〜と高価です。
小さなマツエクサロンだとしても、10坪で100万円と大きな金額が動きます。
自分で集められる資金には限界があり、納得できるまで資金調達ができない場合もあります。
支払う金額を減らすことも方法ですが、内装工事費用をリースで払うという選択はどうでしょうか。
工事はこだわりをもって自分の思う空間を作ります。
かかった費用は毎月少額ずつ支払うことで返済すればよいのです。
頭金はかからず、内装工事費用として当てていた分の資金がそのまま手元に残ります。
開店してからの運転資金や、リースで支払うための資金としてプールしておくこともできます。
銀行や公庫からの融資結果がどうであれ、最短2営業日で審査が完了するので、内装工事業者との契約もスムーズ。
独立時の金銭的負担が少ないので、気持ちも楽に準備が進められます。
まとめ
マツエクサロンを開いて独立したい時、かかる費用は100万円が相場です。
物件や内装工事費を合わせて100万円ですが、物件や内装工事の内容によっては100万円を超える可能性もあります。
マツエクサロンは、若い世代だけでなく50代以上の女性にも需要があります。
働く女性が増え、アイメイクをかんたんにしたいと手軽さが求められているのです。
今後も需要は増えていくので、独立を考えているならば今がチャンス。
独立のために必要な資金調達の方法には3通りあります。
融資の方法 | 審査期間 | 限度額 |
---|---|---|
銀行融資 | 1~2カ月 | 無理のない計画であれば貸出可 |
日本政策金融公庫 | 2~3週間 | 1000万円(個人事業の場合) |
クラウドファウンディング | なし | なし |
貯金よりも確実に資金を集められる方法なので、独立を考えている場合はすぐに行動に起こしましょう。
また、資金を手元に残す方法として、内装工事リースを使うという手段もあります。
毎月少額ずつの支払いで、こだわりの内装が作れるのが特徴。
審査期間が短く、スピーディーな対応が可能です。
ぜひ検討してみてください。