今回は店舗の内装の中でも更に焦点を絞って店舗のカウンターを造作する際に費用面について重点的にご紹介していきます。
店舗の中でもカウンターといえば、内装の顔です。
カウンターをどのように設置するかによって店舗内の雰囲気や居心地の良さが変わると言っても過言ではありません。
店舗のカウンターを造作するとなると専門の業者に依頼することでしょう。
業者に依頼するとなるとそれ相応の高い費用が発生します。
今回は店舗がカウンターにこだわるべき理由から、業者にカウンターの造作を依頼した際の費用面について詳しくご紹介していきます。
Contents
店舗がカウンターの造作にこだわるべき理由とは
店舗の内装を左右する
先ほども記述したように、カウンターは店舗の顔ともいえるほど重要であり、カウンターによって店舗へのイメージは随分と変わってくるのです。
そのため、内装のレイアウトやデザインの構成を考える際には、まずカウンターの造作から構想を練ることが多い傾向があるようです。
また、バーなどの店舗ではカウンターを造作する際の規定があり、基本的に床からの高さが1メートル未満とされています。
しかし例外のケースもあり、高さが1メートルを超えていても問題ないと判断される場合もあるようです。
そのためカウンターを造作する前には必ず店舗の内装の規定を把握しておくべきでしょう。
お客様の居心地に影響が出る
カウンターは来店したお客様が必ずと言っていいほど利用するものです。
あまりにも安っぽい素材で造作してしまうと、お客様の居心地の良さに影響が出かねません。
店舗へのイメージも悪くなってしまうのです。
カウンターは店舗の内装の中心的装飾にもなるため、店舗で提供している商品やサービスのコンセプトに合わせたデザインにするべきでしょう。
カウンターを造作する際の費用の相場とは
店舗のカウンターを造作する際の費用は、店舗の物件が居抜き物件なのかスケルトン物件なのかにもよって変動してくるのです。
そのため、それぞれの物件でカウンターを造作する際の費用についてご紹介していきます。
居抜き物件とは
居抜き物件とは、前の事業主が使用していた内装設備がそのまま残っているテナント物件のことです。
居抜き物件の場合、前の事業主が飲食店の店舗を経営していた際にはカウンターをはじめから造作する必要が無くなり、比較的費用を抑えることができます。
しかし、前の事業主の店舗と自身の店舗のイメージが大きく異なる際には、既存のカウンターを撤去するための費用が必要になります。
それから自身のイメージするカウンターを造作するため、撤去費用の分だけ費用は高くなってしまいます。
スケルトン物件とは
スケルトン物件とは、居抜き物件と真逆であり、内装設備が真っ新な状態の物件のことです。
居抜き物件のように既存の内装設備が整っていない状態であるため、一から内装工事が必要となりますが、カウンターも自身の理想のデザインや素材で作ることができるのです。
しかし、一からカウンターの造作が必要となりますので、比較的費用は高くなってし舞います。
相場
カウンターを造作する際の費用は、カウンターの形などによっても上下します。
バーなどの店舗であれば、L字のカウンターを設置することが多いです。
コーナーの部分を直角にするか、丸みを出すかによって作業の難易度が異なり、10万円程度の差が出て来るようです。
また、カウンターの造作費用の目途としては、4メートルの直線で1メートルほどL字に折れているカウンターの場合でも、約50万円から80万円ほどになるようです。
カウンターをどの素材で造作するか、塗装をする塗料の違いで費用は異なってくるのですが、4メートルほどのカウンターシート貼りで、約5万円から8万円ほどかかるようです。
カウンターの造作費用が高くなってしまうケースとは
素材にこだわりすぎる
カウンターは店舗の内装の中でも比較的大きい装飾ですので、素材の使用量が多くなってしまいます。
また、カウンターでの素材の費用はピンからキリまでありますが、高い素材を使えば使うほど費用が高くなってしまうのです。
カウンターの形状が特殊
カウンターを造作する際の費用には、工事作業の難易度や作業の多さに対しての費用が含まれているため、カウンターの造作難易度が高ければ高いほど費用が高くなってしまうことがあります。
業者によっては、多少カウンターの形が特殊でも費用が変わらずに対応してくれるところもありますが、基本的には費用は上下すると考えておいた方がいいでしょう。
カウンターの造作が不得意な業者に依頼する
内装工事の業者によって得意な工事や不得意な工事があります。
中にはカウンターどころか店舗の内装工事を全く経験していない業者もあるのです。
店舗のカウンターの造作に慣れている業者の方が作業効率はよく、材料も安く仕入れることもできるでしょう。
結果として、内装工事全体の費用が安く抑えられることがあるのです。
「内装工事の業者であればどこでもいいだろう」と安易に依頼先を決めてしまうと、後でその内装工事業者が実はカウンターの造作経験が少なかったということもあるかもしれません。
必ず依頼先の内装工事業者をしっかりと調べてから依頼をしてください。
カウンターを造作する際に気を付けること
店舗全体の広さとカウンターの大きさを計算する
カウンターは店舗の中心的内装の装飾ですので、カウンターのデザインなどを内装の中心に考える人が多くいます。
独特の工夫を施した造作のカウンターが店舗の独自性を表現することでしょう。
しかしながら店舗全体の広さとカウンターの大きさのバランスなどをしっかり考慮しておかなければ、カウンターが店舗全体を圧縮してしまうこともあるのです。
その場合、来店していただくお客様に威圧感や居心地の悪さを与えてしまい、最悪の場合は売り上げを落としてしまうことも考えられるのです。
カウンターを造作する際には、必ず店舗全体の広さやその他に設置する予定の設備や装飾を考慮しつつ、カウンターをどのような形状や大きさで造作するのがよいのか、しっかりと検討を重ねてください。
カウンターに使用する素材の費用を把握しておく
カウンターに使用する素材は、費用に大きく影響を与えてしまいます。
カウンターは特にデザインや素材にこだわる人が多く、素材にかかる費用を把握しきらずに造作してしまう方も多くいらっしゃいます。
しかし、素材の費用を全く気にせずに思いのままにカウンターを造作してしまうと、気づけばかなりの費用がかかってしまい、当初の予算を大きく上回ってしまうかもしれません。
カウンターの造作を依頼するべき業者の選び方
費用が高すぎない
同じようなカウンターの造作を業者に依頼するにしても、業者によって費用は異なります。
さらに業者の特徴も変わってきます。
費用の安さを売りにしている業者がいれば、それとは逆に費用の安さよりも質の高いサービスを売りにしている業者も存在します。
業者に依頼する際には、質の高いサービスを行っている業者に依頼するといいと思いますが、あまりに費用が高すぎる場合はしっかりと吟味して判断してください。
店舗の内装工事の実績が多い業者
店舗のカウンター造作を何度もこなしている業者がいれば、あまり経験がない業者もあります。
やはり経験が豊富な業者の方がスムーズに作業が進むだけではなく、カウンターの造作に必要な材料も普段から仕入れていることがあったりと、リーズナブルな費用で対応してくれるかもしれません。
業者に依頼をする際には、依頼しようとしている内装工事業者がカウンター造作が得意かそうでないかを確認しておくといいでしょう。
ホームページを持っている
最近ではホームページを持っていることが当たり前かもしれません。
内装工事の業者も同様です。
ホームページを持っていないからといって信用ができない業者というわけではありませんが、やはりホームページを持っている業者の方が安心して依頼できるのではないでしょうか。
ホームページを持っている内装工事の業者は、自身のホームページに過去の施工実績を載せていることが多いです。
その内装業者がどのような施工を多く経験しているかどうかがわかります。
やはり店舗のカウンターの造作の経験が多い業者に頼むことで間違いはないでしょう。
<最後に>カウンターの造作は慎重に
ここまでで記述してきましたように、店舗にとってカウンターは店内の中心的な内装の装飾です。
安易な気持ちで造作してしまうのは危険です。
一度作った後に「なんとなく違うな」と作り直しになってしまうと、かなりの時間と費用が必要となってしまいます。
店舗の内装の規定や費用面も十分に考慮した上で、慎重に依頼する業者を選んでください。
どの業者に頼むべきかわからないという人も多くいらっしゃるでしょう。
そのため、初めはカウンターの造作実績が多い業者を探し出し、内装工事の相談を含めて見積もりを出してもらい、費用や対応の良さなどのバランスが取れている業者に依頼をしてみるといいでしょう。