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屋根屋として独立すると儲かる?独立するメリット・デメリットを徹底紹介

屋根屋として独立すると儲かる?独立するメリット・デメリットを徹底紹介

屋根屋として働く中で、将来的には独立して一人親方になりたいと思ってる人も多いのではないでしょうか。

実際に、建築業界では一人親方として独立して一人前になることが、最終的な目標とされることが多いです。

そこでこの記事では、屋根屋として独立すると儲かるのか、また独立するメリット・デメリットについて紹介していきます。    

屋根屋として独立するメリット

屋根屋として独立するメリットは、以下の3つです。

  • 中間マージンが不要
  • 自分で働き方を管理できる
  • 現場で働かなくても収入を得られる可能性がある

それでは、詳しく見ていきましょう。

中間マージンが不要

屋根屋として独立することで、今まで所属していた会社に、実質マージンとして支払っていたものを支払わなくてよくなります。

簡単に言うと、従業員として屋根屋で雇われている場合は、会社がクライアントから受注した案件をまず会社が利益として確保した上で、従業員に給料として支払われます。

しかし、独立して一人親方になることで、会社を通す必要がないのでクライアントから直接案件を受けることができ、中間マージンを取られる必要がありません。

このように、会社に所属していると本来払わなくてはいけなかった中間マージンを、全て自分のものにできるのは大きなメリットと言えるでしょう。

自分で働き方を管理できる

屋根屋として独立することで、自分で働き方を管理することができます。

自分で働き方を管理できることで、子どもとの時間を大切にしたり、親の介護などにも時間を割くことが可能です。

一方で、自分で働き方を管理できるということは、自分で自分の働き方を管理しないと仕事を獲得することもできませんし、お金を稼ぐこともできないということになります。

そのため、自分で働き方を管理できるのはメリットにもなりますが、だらしない性格であったりする場合はデメリットにもなるのが事実です。

実際に、建築業界で一人親方として独立したものの、自分のことを律することができず、案件を獲得することができず、結局技術を活かして会社に再就職するという方もいます。

現場で働かなくても収入を得られる可能性がある

屋根屋として独立することで、現場で自分が働かなくても収入を得られる可能性があります。

例えば、一人親方として独立する場合は、自分で案件を獲得して自分で作業をしなくてはいけません。

しかし、会社として独立して従業員を雇う場合は、社長自らが動くことは少ないです。

もちろん、最初のうちは自分で案件を獲得して、自分も現場に出なくてはいけないこともあるでしょう。

しかし、ある程度の規模になると案件も途切れることなく、建設会社や工務店など継続的に入ってくるようになります。

また、従業員が現場で働くことになるので、自分自身はむしろ経営に専念しなければならない立場となります。

屋根屋として独立するデメリット

屋根屋として独立するデメリットは、以下の3つです。

  • クライアントと主従関係ができがち
  • 仕事が獲得できない可能性がある
  • 税負担が大きくなる

クライアントと主従関係ができがち

一人親方として独立しても人間関係はなくなりません。

勤めていたときのような上司部下のような関係性はなくなるかもしれません。

しかしながら、クライアントから案件を受けるという立場上、クライアントとの間に主従関係ができてしまう可能性はあります。

もちろん、クライアントを選ぶ権利は一人親方側にもあるので、自分と合わないクライアントとは仕事をしないという選択肢は残されています。

ただ、実際問題として一人親方が大口のクライアントを失うと、一気に生活が出来なくなってしまう可能性が高いのです。

このような背景もあり、クライアントから無理難題を突きつけられても、一人親方側は従うしかないのかもしれません。

その他にも、一人親方として独立することによってクライアントとの主従関係ができてしまい、本来ならば自分で希望したような働き方ができるはずだったのに、休日はクライアントとの付き合いをしなくてはならない状態に陥り、それが負担になるケースもあるようです。

一人親方になっても完全に自由というわけではなく、クライアントとは主従関係ができやすく、クライアントの言うことを聞かなくてはいけない部分も多いということはあらかじめ意識しておきましょう。

仕事が獲得できない可能性がある

一人親方は、自分で仕事を獲得しないと収入につながりません。

屋根屋としての仕事は常にあるわけではありません。

さらに、屋根屋の業界は逆風の状態です。

新築時や建て替え時の工事のときこそ、屋根屋が主に必要とされるのですが、中古住宅の市場が大きくなっている昨今では屋根屋の仕事自体が実は減ってきているという現状なのです。

また、クライアントとの関係性の険悪化によって、大口クライアントとの案件が途切れてしまうと一気に仕事がなくなってしまう可能性も高いことは、一人親方としてあらかじめ留意しておくべきです。

税負担が大きくなる

一人親方として独立すると、税負担が大きくなります。

一人親方は、個人事業主という形で働くことになり、個人事業主は会社員と違い、確定申告が必要になります。

また、国民健康保険に加入する必要があり、会社員のように会社が半分負担してくれる社会保険に加入することはできません。

このように、税負担が大きくなってしまうのは事実です。

一方で、一人親方として独立して個人事業主として開業届を出すことで、経費として仕事で使うものを計上することができます。

経費は、仕事に使う道具はもちろんのこと、クライアントとの食事や関係会社への贈り物なども計上することが可能です。

屋根屋として独立した場合の年収

屋根屋の年収は、400万円前後と言われています。

そして、一人親方として独立する場合の年収は、案件をどのくらい獲得するか、またどのくらいのペースで働くかにもよっても異なるので、一概にいくらというのは難しいのが現状です。

ただし、屋根屋として独立する方は、業界で10年程度経験を積んだ上で独立する方が多いので、10年程度働いた上で独立すると想定すると、年収は400万円から500万円程度になると予測できます。

屋根屋として独立して儲けられる人の特徴

屋根屋として独立しても儲けられるかどうかは人によって異なります。

屋根屋として独立して儲けられる人は以下のような人です。

  • コミュニケーション能力が高い人
  • マーケティング・営業に優れている人
  • 自己管理ができる人

コミュニケーション能力が高い人

屋根屋として独立するためには、コミュニケーション能力が非常に重要となってきます。

屋根屋として独立して安定的な利益を上げるためには、もちろん技術として必要なことはありますが、それ以上にクライアントから案件を獲得することが重要です。

いくら技術があっても、クライアントとコミュニケーションができず案件を獲得できないなら、収入にも繋がらないのが事実です。

技術が多少劣っていても、クライアントとのコミュニケーション能力が高く、クライアントから信頼されるようなコミュニケーションを取ることができる場合は、案件を獲得できる可能性も高いでしょう。

案件を獲得できることで、自分の下に技術の高い職人を雇うこともでき、結果的にコミュニケーション能力の高さと技術の正確性の両方を獲得することも可能です。

一方で、技術だけが高くてコミュニケーション能力がない場合は、案件を獲得することができず、収入も上がらないので、コミュニケーション能力の高い営業を雇うことが難しいでしょう。

そのため、屋根屋として独立して儲けたいなら、コミュニケーション能力を高めた上で、クライアントワークなどを徹底するといいでしょう。

マーケティング・営業に優れている人

マーケティング・営業に優れていることも、屋根屋として独立するためには重要です。

屋根屋として独立して、一番最初にある壁が営業です。

これは、屋根家として独立する人の多くが、屋根屋の営業として働いていたわけではなく、屋根の職人として働いていた人だからです。

そのため、屋根屋として独立して儲けたいなら、営業やマーケティングを学んでから独立するのも良いでしょう。

屋根屋として技術を身につけたあとに、営業会社などに1回転職をして、営業について学び、その後一人親方として独立する。

このようなパターンで独立することで、屋根屋の技術を兼ね備えた上で、営業としての高い営業力を身につけることが可能です。

もちろん、営業力は自分の身に付けることは可能ですが、営業会社に入って身につける方が効率的に身に付ける事ができ、また営業会社はインセンティブで給料が上がることも多いので、モチベーションも保ちやすいでしょう。

自己管理ができる人

屋根屋として稼ぐためには、自己管理ができないといけません。

自己管理とは、働く時は働いて、働かない時は働かないという管理を自分でできることです。

例えば、営業して案件がたくさん獲得できると、その分働かなくてはいけません。

しかし、働きすぎると体を壊しやすいのも事実です。

体を壊して1ヶ月休業する事になったら、クライアントが離れていく可能性もあります。

このように、自分で自分のことを管理できずに働いてしまうと、結果的には収入を減らすということにもなりかねません。

また、逆に自己管理ができずにサボってしまい、一人親方とは言いつつもニートみたいな生活になってしまう人がいるのも事実です。

まとめ

屋根屋として独立するためには、自己管理ができることが最重要です。

また、営業やマーケティングなどで案件を獲得できるということも重要になります。

もちろん、案件を任せられるような実績や経験があるというのも重要でしょう。

今後、屋根屋として独立したいと思っている人や、屋根屋で経験を積んでから独立したいと思ってる人は今回の記事を参考にしてください。

記事監修者の情報

税理士法人
経営サポートプラスアルファ

代表税理士 高井亮成

保有資格:税理士・行政書士

税理士の専門学校を卒業後、会計事務所に入社。
その後、税理士法人に転職をして上場企業や売上高数十億円~数百億円規模の会計税務に携わる。

現在は税理士法人の代表税理士として起業・会社設立をする方の起業相談からその後の会計、決算、確定申告のサポートを行っている。