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カフェ開業資金を銀行員が解説〜カフェ開業資金融資を成功させるポイントや注意点

カフェ開業資金を銀行員が解説〜カフェ開業資金融資を成功させるポイントや注意点

カフェをやりたい!でもお金をどうしたらいいかわからない

カフェの開業を考える人が必ずぶつかる疑問です。

そこで今回は、カフェの開業資金について銀行員が解説します。

カフェの開業資金融資を成功させるには、カフェの開業資金を知ることと、カフェ開業資金の事業計画を作ることが重要です。

そこでこの記事では、融資を審査する銀行員が解説していますので、カフェの開業資金を検討している人は、ぜひ参考にしてください。

カフェの基本事項

カフェ開業資金融資を考えるために、定義や特徴を整理してみましょう。

カフェとは

カフェとは「主にコーヒーや紅茶、清涼飲料などから酒類までの飲料と簡易な食事を、その場所で飲食させる事業所」のことです。
(例)カフェ、喫茶店、フルーツパーラー、音楽喫茶、珈琲店など

飲食店と喫茶店の2タイプがあり、開業資金も変わってくる

また、以前は営業形態が「飲食店」なのか「喫茶店」なのか?で、法律上などそれぞれに違いがありました。

しかし現在は、カフェと喫茶店に法的な区別はなくなり、店構えや名前(カフェ〇〇、純喫茶▲▲など)あるいはイメージなどで区別されている程度です。

いっぽう法律で区別はなくなったものの、今でも飲食店タイプ・喫茶店タイプといった営業形態の違いは続いていて、この違いで開業資金にも差が出てきます。

2タイプの違いは簡単にまとめると以下のとおりです。

【飲食店タイプ】
・飲料だけでなく、酒類の提供もある
・素材から調理した料理全般を提供する
・「カフェ」に多い形態
【喫茶店タイプ】
・原則として酒類は提供しない
・トースト程度の軽い調理、いわゆる「軽食」が主体
・「喫茶店」に多い形態

カフェの開業資金を知る

ここからは、カフェの開業資金について解説していきます。

そこでまず、カフェ開業資金の基本的な部分から始めましょう。

営業形態で開業に必要な設備も変わる

法的な区別はなくなりましたが、飲食店形態(飲食店のように料理や酒類も提供する)か、喫茶店形態(飲み物がメインで、食事類はトーストやサンドイッチなど簡単調理のいわゆる軽食のみ)なのか?という点で厨房設備が変わってきます。

そこで、まず設備面の違いを比較してみましょう。

<飲食店と喫茶店・開業に必要な設備の違い>

【飲食店タイプ】
・コーヒーメーカー、エスプレッソマシン
・ミキサー、製氷機
・シンク、作業台、食器棚
・ガスレンジ、オーブンレンジ、炊飯器
・ビールサーバー、ワイン庫

【喫茶店タイプ】
・コーヒーメーカー、エスプレッソマシン
・ミキサー、製氷機
・シンク、作業台、食器棚

ここでは違いを際立たせるため、代表的な物を並べましたが、上述した通り今は垣根がなkなっていますので、喫茶店タイプでも料理に力を入れるなら調理器具が必要になります。

また店のコンセプトや主力のメニューによっても必要な設備は変わってきます。

カフェの開業資金はいくら必要?

次に、カフェの開業資金を考察してみましょう。

ここでは中規模(店舗面積15坪)程度の借店舗で開業するケースをイメージしています

<カフェ開業資金の金額と内訳>

*15〜20坪程度の借店舗、家賃20万円の想定(金額は目安として・筆者調べ)

項目(資金使途)金額(万円)補足
物件取得費200保証金など家賃の10〜11ヶ月分が相場
内装工事費600
厨房設備200
家具、什器200
初期運転資金300
合計1,500

これはあくまでモデルケースですが、規模で違いはあったとしても、少なくとも開業には1,000万円〜1,500万円程度の資金が必要になると予想されます。

(フランチャイズは費用が抑えられる反面、ロイヤリティーが発生したり、内装が指定されたり、内容が変わります。イメージをシンプルにするため今回は触れません)

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カフェ開業資金に対応している事業資金融資

カフェ開業資金に対応している事業資金融資は主に以下の通りです。

<カフェの開業資金に対応している融資>
・金融機関の創業融資
・制度融資
・日本政策金融公庫

 それぞれ参考となる融資と特徴をまとめました。

金融機関の創業融資

『創業サポートローン』(きらぼし銀行)

・対象者 創業5年未満の法人または個人事業主
(銀行コーディネーターによる3年間のモニタリングや、資格に要件あり)
・資金使途:運転資金・設備資金
・融資金額:500万円以内
・融資期間:5年以内
・返済方法:元金均等返済、期限一括返済
・金利の種類:固定金利または変動金利
・融資利率:銀行所定の利率(審査により決定)
・保証人:個人:不要、法人:代表者
・担保:不要(審査により必要な場合もある)
・特典:銀行のコワーキングスペースが利用可能 銀行系列のコンサルティング会社への相談が1年間無料
きらぼし銀行/創業サポートローン

制度融資

『創業支援融資(県制度)』*信用保証協会保証付き融資

・対象者 新たに創業、または創業5年未満の法人または個人事業主
・資金使途:運転資金・設備資金
・融資金額:3,500万円以内
・融資期間:10年以内(1年以内の据置も可能)
・返済方法:元金均等返済
・金利の種類:固定金利
・融資利率:1.6%または1.8%(資格要件により決定)
・保証人:個人:不要、法人:代表者(不要となる特例もある)
・担保:不要
・特典:信用保証料の割引制度利用が可能
神奈川県信用保証協会/創業支援融資(県制度)

日本政策金融公庫

『新規開業資金』

・対象者 新たに雑行、または創業7年以内未満の法人または個人事業主
・資金使途:運転資金・設備資金
・融資金額:7,200万円以内(うち運転資金4,800万円以内)
・融資期間:運転資金7年以内(2年以内の据置も可能)、設備資金20年以内(2年以内の据置も可能)
・返済方法:元金均等返済
・金利の種類:固定金利
・融資利率:2.1〜3.0(審査及び資格要件により決定)
・保証人:審査により決定
・担保:審査により決定
・特典:資格要件により金利の割引あり
日本政策金融公庫/新規開業資金

カフェ開業資金のまとめ

今回はカフェ開業資金について解説してきました。

自分なりのコンセプトやイメージでカフェの特徴は無限大に広がります。

いっぽう必要な資金調達も考えなければならないのですが、その2つを同時に進めていくには知識と時間とエネルギーが必要になります。

そこで、カフェ開業に力を注ぐため、資金面は信頼できるプロの力を借りるのも有効だと、銀行員は考えます。

税理士法人とは会計のプロであり、数字のプロです。
日々クライアント様の数字と向き合い、経営支援に取り組んでいます。
私たちは起業に強いとした税理士法人だからこそ
創業融資サポートの経験も豊富なのです

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