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20代での飲食店開業のメリット
「20代だけどカフェを開業したい」「バーを開業したいと持っているけど、周囲に心配される」など、20代で飲食店開業を考えているけど、親や友人からは「早いのでは」と止められたり、自分でも開業できる時期なのか不安に感じている人も少なくありません。
20代でも飲食店を経営することは可能です。
もちろん簡単に誰でも飲食店を開業できるわけではありません。
しかし、実際に20代で飲食店を開業し成功している人も多くいます。
また、年齢を重ねてから飲食店を開業するのと比較して、20代で開業することのメリットもいくつかあるため、まずは20代で飲食店を開業するメリットを見ていきましょう。
体力があり挑戦しやすい
飲食店を開業するのに年齢制限はないので、いくつからでも始められます。
しかし、高齢になると若い頃と比べて体力は落ちているため、若い頃は乗り越えられていた多少の無理もどんどん積み重なって、結果的に経営を続けるのが困難な事態に陥る可能性も否めません。
飲食店開業では事業計画書作成・資金調達・物件探し・メニューの開発など長いスパンでやらなければならないことがたくさんあります。
時には寝る間も惜しんで準備することもあるでしょう。
飲食店を開業してからも軌道に乗るまでは体力的・精神的にも乗り越えなければならないことがいくつもあるため、体力のある若い20代は有利です。
再起を図りやすい
20代というのは成人したばかりで若いということが最大の魅力と言えるでしょう。
例えば25歳で飲食店を開業したとして、4年奮闘して軌道に乗れなかったとしても29歳。
まだまだ再起を図ることができます。
また、飲食店を失敗したとしてもその後の再就職では飲食経営の経験をアピールでき、活かすことも可能です。
脱サラしてから飲食店を開業し起動に乗らなかった場合、再就職する時には年齢もさらに上がっており、飲食店開業前と同じ待遇ではなかなか就職先を見つけるのは困難です。
飲食店開業を考えている時には成功させる意気込みで望んでいるので失敗した時のことは考え辛いですが、成功する人がいる反面閉店を余儀なくされる人も少なくありません。
飲食店の閉店は営業年数1~2年以内が最も多く、閉店した飲食店の中で2年以内に閉店した店は半数近くに及びます。
一度選んだ道でうまくいかなくても、再びチャレンジできる環境が広がっているのは若い20代の特権と言えるでしょう。
フットワークが軽い
20代は独身の人が多く、既婚者と比べて自分の都合で行動しやすいという特徴があります。
例えば住んでいるエリアから自分の店が遠い場合、近くに引っ越すのも比較的簡単です。
一方で結婚して子供がいる環境だと、パートナーの仕事やこどもの学校のことも考えなければいけなくなります。
また、結婚をして年齢を重ねた場合、飲食店開業を考える際も今までの職と安定した収入を手放すことになるため、家族がいると養えるか不安になり開業をちゅうちょしがちです。
20代で飲食店開業を成功させるポイント
20代で飲食店を開くメリットをお伝えしましたが、もちろん簡単に開業して軌道に乗せられるわけではありません。
日本政策金融公庫総合研究所の、2015年末までの業種別廃業状況調査では、1位が飲食店・宿泊業で、すべての業種の18.9%でした。
飲食店の安定した経営の継続はほかの業種と比べても難しいことだとわかります。
さらに近年ではコロナ禍で飲食店の経営は一段と厳しくなりました。
そのため、成功させるためにはさまざまな努力と工夫が必須です。
以下にいくつかポイントを紹介します。
オリジナルメニューを考える
飲食店では雰囲気の良さも大切ですが、何度も訪れるリピーターを獲得するためには料理や飲み物の充実が大切です。
特に同じエリアに同じジャンルの飲食店が数多くある場合は、新しい店より行き慣れた店にお客さんが流れてしまいます。
そのため、激戦エリアでは、ほかの店と異なるオリジナルメニューを用意することが重要。
この店に行かなければ食べられない目玉メニューや、女性受けしそうなドリンクやデザートメニューなどがあるとそれ目当てで訪れるお客さんが付いてくるでしょう。
メニュー開発前にはライバル店に出向いてリサーチするのもおすすめ。
マイナスを見つけるだけでなく、どんな点がお客さんに支持されているのかプラスの部分も参考にしましょう。
宣伝をする
飲食店を開く際は、そのエリアに住む人や通学・出勤する人に飲食店ができる情報を渡す必要があります。
チラシを作って手で配ったり、近隣の人が集まる施設に置いてもらうのも効果的です。
チラシには割引クーポンなどを付ければより集客効果が得られるでしょう。
一度来店してもらい、評価が良ければ家族や友人に紹介してもらったり、リピーターとして来てもらえる可能性も高まります。
また、SNSを利用しての宣伝も効果的です。
エリア内だけでなく、全国、世界中に情報が届き、費用も抑えられます。
利用できる媒体をうまく活用して効率的に自分の店の宣伝をしましょう。
国や自治体バックアップが利用できる
20代で飲食店を開業する場合、国や自治体からの支援が用意されています。
例えば日本政策金融公庫では、女性、若年者および高齢者の視点を活かした事業の促進を図る中小企業者を支援する「女性、若者/シニア起業家支援資金」です。
女性、または35歳未満55歳以上の人で以下の条件を満たす人が対象です。
◆新たに事業を始める人
◆事業開始後おおむね7年以内の人
バックアップをうまく活用して開業に役立てましょう。
20代で飲食店を開業する際の注意点
若くてフットワークが軽い20代は飲食店を開業するためのメリットがある半面、注意するべき点もいくつかあります。
詳しく見ていきましょう。
経験が少ない
社会に出てから年数が少ない20代は、年齢を重ねている人と比べれば社会経験が浅いため、中高年の経営者にかわいがってもらえることもありますが、なかには軽く見る経営者もいます。
応援してくれる経営者には積極的に接点を作り、情報やノウハウの提供、サポートをしてもらうと心強いでしょう。
経験が少ないことで融資を受けづらいといった影響も出てきます。
実績が少なく、開業メンバーにも飲食店の経験者がいないとなると開業してからも安定の経営はほぼ見込めません。
若くして飲食店を起業する場合、飲食店開業をする前に少しでも飲食店での経験を積むほか、事業計画書をしっかりと作成し、綿密な資料作成やプレゼン力も必要になります。
プライベートを犠牲にすることも覚悟する
20代で飲食店を開業するためには開く前からさまざまな準備が必要で、オープンしてからも軌道に乗るまではいくら時間があっても足りないほど忙しいことがほとんどです。
飲食店の開店している時間は店でお客さんの接客、お店が休みの日も準備や買い出し、メニュー開発や宣伝、経理などやることはきりがありません。
会社員として働いていた時には出勤時間が決まっており、週に1~2日休みがあり、プライベートの時間も確保できていたかもしれません。
しかし、飲食店を成功させたいと考えているなら、休日やプライベートの時間はしばらくなくなると覚悟して臨んだ方が良いでしょう。
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フランチャイズという方法も
飲食店を一から一人で行うのはハードルが高過ぎると感じる人もいるでしょう。
それでも飲食店経営を諦められない人はフランチャイズに加盟するという方法もあります。
ここでは、フランチャイズ加盟の心得を解説します。
サポートの手厚いフランチャイズがおすすめ
社会経験が少ない20代は、勢いで開業はできても途中で悩むことや迷うことも多いはずです。
フランチャイズの中では、サポート体制が整っているところもあるため、20代の経営者にも心強くサポートしてくれます。
バックにサポートしてくれる人がいるだけでも安心できるため、フランチャイズを選ぶ際はサポート体制を確認しておきましょう。
本部に頼り過ぎない
フランチャイズは、成功している飲食店のノウハウを元に開業できるため、20代の開業にも人気があります。
しかし、本部に甘えてばかりでは成功の道にはほど遠いでしょう。
成功したいと考えているなら本部に頼り過ぎず、改革していくつもりで積極的にビジネスに乗り出すことも大切です。
助成金・補助金・融資の違いは
資金を調達する際に聞くことが多い助成金・補助金・融資という言葉。
どれも同じような意味だと思われがちですがそれぞれ異なります。以下に特徴をまとめました。
助成金 | 補助金 | 融資 | |
---|---|---|---|
支払機関 | 国・自治体 | 国・自治体 | 金融機関など |
返済の有無 | なし | なし | あり |
支払時期 | 後払い | 後払い | 前払い |
応募期間 | 随時 | 期間有 | 随時 |
支払い条件 | 要件をクリア | 要件をクリアし、エントリー企業内の成績が優秀であること | 各金融機関の審査あり |
支払われる時期や返済の有無などそれぞれ異なることが分かります。
助成金や補助金は後払いで、約1年後に支給されることが多いようです。
また、支払条件は補助金よりも助成金の方が緩く、応募も随時受け付けています。
助成金・補助金・融資の利用を考えている場合は、要件を満たしているかどうかを確認し、利用できるかどうか各機関に問い合わせてみましょう。
まとめ
飲食店の経営が難しくなった現代社会、20代で飲食店を開業するのは簡単なことではありません。
親や知人にも反対される人もいるでしょう。
しかし、厳しい状況でも20代で開業した人気の飲食店は数多くあります。
20代の若さをデメリットと感じず、年齢を重ねた人よりも体力があり、フットワークが軽いなどメリットと考えられる人は向いていると言えるでしょう。
飲食店開業を目指すなら若さを武器に努力を惜しまず、一歩ずつ確実に前進してください。
内装工事リースでは、手元資金がなくても内装工事を行え、さらに内装工事ローンの審査は最短当日、標準2営業日で結果が出るため、急ぎの人にも頼りになります。
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