スライディングウォールという言葉を聞いたことはありますか?
オフィスや大きな施設には備えられていることの多いスライディングウォールですが、可動式で使い方も簡単なので使いやすいです。
これからスライディングウォールをオフィスに導入しようと考えている場合は、どのような使い方が有効活用できるのかがわかります。
種類や価格についてもお伝えするので、今後の参考にしてください。
Contents
スライディングウォールとは
スライディングウォールとは、可動式のパーテーションのことを指します。
天井と床にレールを設置し、スライドさせることで空間を仕切るアイテム。
可動式で後付けでの設置が可能なので、必要になったときに設置できるのがメリットです。
種類や素材が複数あるので、オフィスの雰囲気に合わせて選べます。
スライディングウォールは仕切り
スライディングウォールは、可動式の仕切りです。
パーテーションとも呼ばれ、こちらのほうが馴染みのあるネーミングかもしれません。
広い空間の仕切りや、個人スペースを作り出すことが可能で、プライバシーの配慮に役立ちます。
壁を新たに作るとなると、大掛かりな工事が必要です。
期間も費用もかかってしまいますが、スライディングウォールはおおよそ2~3日で完成します。
広いオフィス全体に付ける場合や、複数の場所に設置する場合はこれより長くかかることもあるので、実際に掛かる工期は施工会社に確認しましょう。
可動式でどこでも使える
スライディングウォールは、移動式のパーテーションなので、どこでも使えるのが最大の利点です。
レールがつながっていれば、つながっている範囲まで移動させることができ、必要な範囲や場所を仕切ることが可能。
・少人数の打ち合わせに使うため、部屋の隅に仕切りを設けたい
・会議室としての利用で部屋を半分に分けたい
など仕切るスペースが違う場合に対応できます。
使わないときは、部屋の一角にまとめて畳んでおけるので、場所を取ることなく保管ができます。
常に部屋の真ん中にあると、存在感や圧迫感を感じてしまいます。
可動式で、使うときと使わない時のメリハリが付けられ、どこでも使用できるのが良い点です。
スライディングウォールの種類と素材
スライディングウォールは、1種類ではありません。
種類も素材もさまざまなバリエーションがあり、社内の雰囲気や作りたい空間の用途によって選べます。
種類・素材 | 特徴 |
---|---|
薄型 | 一般的な間仕切りに使われるタイプ。軽量で女性や子どもでも使いやすいため、幅広く導入されている。費用も比較的安価で、1枚7~9万円が相場。 |
シャッタータイプ | パネルを天井にしまうことで、部屋の一角に集まるパネルをなくし、スッキリとした室内にします。仕切るときは、上から下ろして空間を仕切りますが、広さを変える自由度はなくなります。施工費は400万円台。 |
展示タイプ | 仕切り板に展示物を掲示して使えるタイプ。芸術作品を展示する美術館やギャラリーに使われていることが多く、パネルを自由に配置できるところがポイント。1枚約8万円が相場。 |
ランニングタイプ | 大規模な会場の仕切りに使われるタイプ。壁がそのまま動き、部屋の広さを変えられる大掛かりなパーテーション。1枚30万円から。防音や厚みによって価格が異なる。 |
ガラスタイプ | ガラスやアクリルで作られた、透明なパーテーション。空間を仕切りながら、見通しが良いので、レッスンスタジオやオフィスに使われている。遮音効果があり、音楽をかけても、会議をしても音が漏れにくい。1枚約20万円が相場。 |
導入するパーテーションによって、オフィスの雰囲気が変わるので、作りたい空間に合わせて素材を選ぶことができます。
薄型と展示型は、素材が似ていることもあり、比較的安く導入できます。
展示型は、会議室としてだけでなく、ちょっとした説明会やレクチャーにも使えます。
オフィスに導入するのであれば、10万円以下のパーテーションで十分機能すると言えるでしょう。
オフィスでの有効活用はどうやって?
スライディングウォールは、オフィスでどのように活用するのでしょうか。
導入するのなら有効活用したいはず。
今回紹介するのは、3つの活用法です。
◆即席の会議室をつくる
◆個人の作業スペース
◆リモート会議ができる
いずれもスタンダードな活用法ですが、使いたいときに使えるスペースが作れるだけで、仕事の効率が大幅に上げられます。
即席の会議室に
スライディングウォールは、即席の会議室を作ることができます。
スライディングウォールで壁を作り、部屋のように四方を囲います。
部屋の中に椅子や机を並べれば完成です。
使い終わったら元に戻すだけ。
簡単で必要なときだけ使用するので、使わないときは別の作業スペースとして活用できます。
部屋はそのままにして、ユーティリティースペースにしても使い勝手が良いです。
会議室をスライディングウォールを使って増設し常時設置する方法もありますが、頻繁に使わなければ即席で十分です。
狭いオフィスや、急な会議などで活用できます。
個人の作業スペースに
個人の作業スペースとして使うことが可能です。
作業するとき、どうしても人目が気になってしまうことはありませんか。
会社やワークスペースで作業をしているとき、周りのざわつきや、隣の人の作業音、態度で集中できないときにもってこいです。
隣の人との間や自分の周りにスライディングウォールを持って来れば、自分だけの空間を作れます。
どれだけ薄型でも、視界は遮断でき、音もダイレクトに伝わる音量が少なくなるので、ストレス軽減が可能です。
これで仕事に集中して取り組めます。
大きさや高さによっては圧迫感を感じるため、作業をする時の高さや、自分が圧迫感を感じやすい高さを予想して選ぶのが良いでしょう。
人目を気にせずリモート会議もできる
スライディングウォールで仕切りを作れば、人目を気にせずリモート会議ができます。
リモート会議をするとき、自分のデスクからPCを使って参加した場合、周りに声が聞こえてしまっている状況があります。
周囲でも同じ状況かもしれませんが、自然と声を絞って会議に参加している自分がいることでしょう。
これは、周囲の人の動きが目に入り、少なからず他のリモート会議の声が聞こえてしまっているからです。
スライディングウォールは、設置して周囲の動きや声を抑えることで、リモート会議に集中できる環境を作ります。
背景もわざわざ変更しなくて良いので、設定も簡単で、会議に集中できることでしょう。
プライバシーを守る観点からも推奨できる活用方法です。
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スライディングウォールを設置する
オフィスにスライディングウォールの導入を検討する場合、どのようなオフィスが使えば有効活用できるのでしょう。
自分の企業は導入したほうが良いのか。
結果は、イエス、です。
どの企業でも導入して損はありません。
企業の雰囲気や空間に合わせてスライディングウォールを設置しましょう。
スライディングウォールが向いているオフィス
スライディングウォールの設置が向いているオフィスは、
- 広いワンフロアのオフィス
- 狭いオフィス
- 少人数で会議を行う企業
- 接客スペースがあるオフィス
- 少人数で作業をし、個人スペースを設けたいと考えているオフィス
- 会議室はたまに使えば十分なオフィス
- 複数のプロジェクトチームが同じフロアにいるオフィス
例として以上の7つが挙げられます。
気づいたかもしれませんが、すべてのオフィスでスライディングウォールは向いているのです。
使いたいときに使えるスライディングウォールは、大企業でも中小企業でも構わず使えます。
会社ごとの使い方があるのが当たり前だからです。
スライディングウォールの値段
スライディングウォールの値段はこちらです。
種類・素材 | 値段(1枚あたり) |
---|---|
薄型・アルミ | 7~9万円 |
展示型 | 8万円 |
ガラス | 20万円 |
シャッター(スチール) | 400万円台(設置も込みで) |
安いもので7万円から10万円程度です。
ガラスやランニングタイプとなると、素材や面積の広さから費用が大きくなります。
ランニングは特に、スライドできる壁が大きいので、設置にも時間がかかり、壁本体よりも設置費用が高くなるかもしれません。
実際に設置を検討している人は、一度見積もりを取ってみましょう。
複数の会社から見積もりを取ることで、安く工事できる業者を選べます。
スライディングウォールを安く取り付けるには
スライディングウォールを安く取り付けるには、費用をリースで支払うという方法があります。
スライディングウォールは1枚あたりの値段で相場が決まっています。
そのため、オフィスの広さや導入する枚数によっては費用が高くなります。
一番安い薄型でも、10枚つければ80万円ほど。
決して安いとは言えません。
そこで、スライディングウォールの取付工事費をリースで支払うことによって、費用を抑えることができます。
月々リースで代金を支払い、所有権は自分もしくは会社のものになる、という方法です。
費用の支払いは月々定額なので、その月の利益から捻出が可能。
支払いが終わったあと、スライディングウォールの返却はしなくて良いのです。
審査も最短即日で結果が出るので、早めに設置したい場合にも対応できます。
ぜひ検討してみてください。
まとめ
スライディングウォールとは、空間を仕切る移動式のパーテーションのことでした。
天井にレールを付けて動かすだけで空間を仕切るので、女性でも子どもでも扱いやすいです。
種類や素材には種類があり、一般的な薄型でも十分プライバシーや周囲の騒音から自分を守ってくれる機能があります。
価格は7万円台~400万円台と幅が広いです。
400万円台はシャッタータイプで、すべて電動での操作が可能なので高価になっています。
オフィスでの有効活用法としては、
◆即席の会議室
◆個人の作業スペース
◆周囲を気にせずリモート会議ができる空間にできる
という方法がありました。
人から見られていると緊張する人や、ひとりで集中したい人もいます。
多様な働き方ができる時代だからこそ、スライディングウォールは必要です。
どのようなオフィスにも導入がおすすめされるアイテム。
リースで費用を支払いながら、オフィスに導入してみるのはどうでしょうか。