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人気の居酒屋になるにはコンセプトが伝わる内装が重要!
ここ数年で居酒屋もおしゃれな雰囲気やゆったりできる居酒屋などが増えてきて、お店選びにも内装が重視されています。
また、戦国時代がテーマになっている居酒屋、小学校の教室をイメージしたコンセプト居酒屋も流行っていて、テーマパークのような非日常を味わえる居酒屋も人気です。
今後も独自の路線の居酒屋が流行ることはまちがいないです。
人気店となる居酒屋を開業するために、お店のコンセプトをしっかり反映したオリジナリティあふれる内装にすることがとても重要です。
居酒屋のコンセプトをはっきりさせよう
内装業者に頼む前に、まずは居酒屋のコンセプトを決めましょう。
居酒屋といっても和ダイニングや大衆居酒屋、またテーマがはっきりしているコンセプト居酒屋などさまざまなジャンルにわけられます。
居酒屋のコンセプトを決めるためには、近隣の飲食店や住民の層などを調べることも大切です。
近隣にある居酒屋と似たような店舗にならないように注意しましょう。
また、ターゲットとなる近隣住民はファミリー層が多いのか、高級志向なのかなど調査してからコンセプトを決めましょう。
内装の雰囲気にあったお酒や料理を提供することも大切
居酒屋で過ごすお客様は、お酒や食事だけではなく、居酒屋の内装も重視しています。
居酒屋でも日本酒を飲むシーンとワインを飲むシーンでは、お客様の求めている居酒屋の内装は全く違います。
日本酒を飲みたい時に入った居酒屋がハワイ風だったら日本酒がおいしく感じられません。
また、お料理1品の単価が高いのに居酒屋の内装がチープだったらその居酒屋はリピーターを生み出すことはできないでしょう。
どんな料理やお酒を提供したいのかをきちんと具体化することが、居酒屋の内装を決めるポイントになります。
宴会場や個室を設置するかターゲット層を明確にする
居酒屋の内装を決めるためには、席の配置も重要です。
忘年会や新年会、送別会など大規模な宴会ができる居酒屋にするのか、またカップルやお一人様向けのカウンターを作るのかを決めるためにもターゲット層を明確にしましょう。
オフィスエリアに居酒屋を開業するなら、宴会ができる大人数用の個室は必須です。
また、会社帰りのデートにも使えるようなカウンターもあるとさらに人気が出るかもしれません。
ファミリー層が多いなら、家族連れでも他のお客様を気にせず気兼ねなく過ごせる個室がある居酒屋が好まれるでしょう。
他にもテーブル席や座敷、掘りごたつタイプなど、さまざまな座席を用意すると内装費用は高くなりますがターゲット層を広げることができます。
開業する居酒屋の周辺を調べてどの層の来店が期待できるのか事前に調べましょう。
深夜営業をする居酒屋にするか
実は、居酒屋は0時以降の深夜営業をするかどうかで内装に制限が出てきます。
居酒屋が0時以降の深夜営業をおこなうためには、
・居酒屋の客室の面積を9.5㎡以上にすること
・客室が障害物で隠れていないこと
・居酒屋の店内の照明を照度20ルクス以上にすること
と決まりがあります。
少人数向けのこぢんまりとした9.5㎡以下の居酒屋だと深夜営業ができません。
また、居酒屋自体が広くても、扉や壁、パーテーションなどで仕切られた個室があると、深夜営業の許可が下りません。
他にも観葉植物やカーテンなどで客室から全体が見渡せない場合もNGです。
深夜営業ができる居酒屋を開業したい場合には、かなり内装に制限があるので注意してください。
いろいろな人気の居酒屋に足を運んで内装をチェックしよう
コンセプトや内装を決めるのに人気の居酒屋に実際訪れると多くのヒントが得られます。
特に居酒屋は和ダイニング、ワインビストロ、大衆居酒屋などさまざまなジャンルにわかれています。
なるべく多くのジャンルに足を運びましょう。
甲冑が店内に飾ってある戦国時代がテーマの居酒屋や、店内で釣りができて釣った魚をそのまま料理してもらえる居酒屋、ファミリー層でも足を運びやすい居酒屋など本当に多種多様です。
理想の居酒屋のイメージをはっきりさせるためにもぜひ実際の人気店を訪れてみてください。
居酒屋のコンセプトを具体化しよう
なんとなく居酒屋のコンセプトが決まってきたら、文章にしたりイラストにしたりなど具体化して人に伝えられるようにしておきましょう。
内装業者に依頼をするときに、その場の会話でコンセプトをうまく伝えるのは思っている以上に難しいです。
事前に文章やイラストがあれば、内装業者にしっかりと伝えることができます。
スケルトン物件と居抜き物件の内装の違い
居酒屋のコンセプトが決まったら、次は物件探しです。
物件はスケルトン物件と居抜き物件の2タイプあります。
スケルトン物件は、建物の骨組みだけが残っている物件で、内装から設備など自分ですべて設置する必要があります。
居抜き物件は、前の店舗が使っていた内装や設備、什器がそのまま残っている物件です。
どちらを選ぶかによって内装費が変わってくるだけではなく、それぞれにメリットデメリットがあります。
スケルトン物件のメリット
・内装の自由度が高い
・一から作り上げることができるので理想の居酒屋を実現できる
・厨房や空調設備など好みのものを付けられる
・修繕に関する保証など内装設備の管理をしっかりとできる
・店内のものをすべて新品で揃えられる
スケルトン物件は、骨組みだけなので自分の好きに内装や設備を決めることができるのが最大のメリットです。
すでに理想の居酒屋が頭で出来上がっている人やこだわりたい人にはスケルトン物件がおすすめです。
スケルトン物件のデメリット
・内装費が高くなる
・1から作り上げるため工事完了までの期間が長い
・退去時にスケルトンに戻す必要があるため、退去費用がかさむ
スケルトン物件は、何もない状態からのスタートです。
そのため、厨房設備や空調設備などすべて自己負担となるので、自由度が高い分内装費用が高くなる傾向にあります。
また、工事期間も長くかかり開業まで時間がかかるのがデメリットです。
早めに居酒屋を開業したい人や、費用を抑えたい人にはスケルトン物件より居抜き物件の方がおすすめです。
居抜き物件のメリット
・前のお店が残した設備や什器をそのまま使うことができる
・内装費用を抑えることができる
・内装工事の期間が短縮されるので短期間で開店ができる
居抜き物件の最大のメリットは、1からすべて用意する必要がないので内装費用を抑えられる点です。
前の店舗が居酒屋であれば、より多くの設備や什器を使うことができるでしょう。
厨房設備は居酒屋の内装費用の約40%という高い割合を占めると言われます。
厨房設備がそのまま使えるとかなり内装費用を抑えることができます。
居抜き物件のデメリット
・できるレイアウトに制限がある
・設備の保証が確認とれないことがあり、修繕が大変になることも
・設備や内装の修繕に思っていたよりも費用が掛かる場合がある
・以前の店舗のイメージを引きずってしまう
居抜き物件に残されている設備にはかなり古いものがあるかもしれません。
設備の保証や洗浄が済んでいるか、破損はないかなど中古なだけにしっかりと確認しましょう。
また、居抜き物件は新しく開業しても、周囲の人からは前の店舗のイメージが引きずられてしまうことが多々あります。居抜き物件の閉店理由は必ず聞きましょう。
次は内装業者を選ぼう
居酒屋の内装のイメージも具体化して店舗の場所も決まったら、内装業者選びです。
ここでは内装業者の選び方のポイントを紹介します。
居酒屋の内装の実績が豊富な内装業者を選ぼう
内装業者にもそれぞれオフィスの内装が得意な内装業者、飲食店が得意な内装業者というように得意分野があります。
居酒屋を始めとする飲食店の内装は、厨房設備や排水設備、電気設備などが必要となり、またスタッフの動線だけではなくお客様の動線も考慮しなければいけないため、専門の知識が必要です。飲食店の内装に詳しくない場合、工事が終わった後に使い勝手が悪かったなどの不備が出てくることがあります。
飲食店の内装の実績件数が多い内装業者なら、その経験からよりよいアドバイスがもらえることが多いです。
特に居酒屋の開業が初めての場合、飲食店の実績件数は内装業者を選ぶ上で重視することをおすすめします。
打ち合わせにしっかり時間をかけてくれる内装業者を選ぼう
居酒屋の内装を依頼する際に、打ち合わせはとても重要です。
内装業者のイメージとこちらのイメージに相違がないように、しっかり時間をかけて話し合ってくれる業者を選びましょう。
こちら側の注文に対してすべて受け入れてくれるところよりは、「厨房ならその素材よりはこちらの方がいい」などしっかりプロ目線で対応してくれるところの方が信頼できます。
また、打ち合わせ時になにもメモを取らない業者だと、後々言った言わないと問題が出てくることもあるので避けた方がいいでしょう。
打ち合わせは平均2週間ほど必要と言われています。
あまりにも早く決まりすぎるところも信頼できる業者ではないかもしれないので注意しましょう。
数社から相見積もりを取って対応をチェックしよう
内装費用の相見積もりを取ることは、価格だけではなく、内装業者の対応を確認するにも役立ちます。
ネットだけの見積もりではなく、実際に会って対応をチェックしましょう。ネットの口コミがよいからといって、自分と相性がいいとは限りません。
話しやすい、しっかり話を聞いてくれる、信頼できそう、などは実際会って話してみないとわかりません。
内装は大きな金額がかかる上に工事完了まで数か月かかります。
また居酒屋の開業後もアフターメンテナンスの依頼をすることもあります。
そのため、内装業者選びはとても大切です。
金額だけで判断せずに、気持ちいい対応をしてくれる内装業者を選びましょう。
最後に 安心して居酒屋を開業できるように開業サポートのプロに相談しよう
居酒屋を開業するまでには、店舗の物件を決めたり、内装を決めたりといろいろ大変です。
大きなお金が動くので、心配も耐えないでしょう。また、開業後も出費は色々出てくるので、できれば現金は多く手元に残しておきたいですよね。
居酒屋を開業する人は、決してお金のプロではありません。
なので、内装費用などお金の面で不安を感じたら、開業前に1度財務の診断サポートを受けてみることをおすすめします。
開業サポートの実績が多い会社で、さらに会計業務をおこなっているところであれば安心です。
開業までに不安は少しでも軽くしておきましょう。