今回は飲食店の改装の際の費用についてご紹介していきます。
飲食店を経営する上で、多くの方が一度は店舗の改装を考えられたことがあると思います。
しかし、改装に当たっては多額の費用がかかってしまうため、改装をするかしないかで迷われる方も少なくはないでしょう。
そのため、今回はそんな飲食店の改装について、そもそも飲食店の改装の必要性や改装に伴ってかかる費用などを中心に詳しくご紹介していきます。
Contents
飲食店が改装をするべき理由とは
そもそも飲食店が改装をするべき理由は何かについてですが、飲食店を開業する際には誰しもが店舗の内装について悩んだ末に決定したことでしょう。
しかし、飲食店を長く経営する上では必ずと言っていいほど、”改装”の文字が頭をよぎるのではないでしょうか。
それもそのはずです。
飲食店のみならず、自宅や事務所の建物は必ず老朽化しますので、それは同時に見栄えにも影響が出ます。
飲食店の場合、店舗の内装は店舗そのもののイメージに繋がる非常に重要なポイントです。
売り上げなどにも影響を及ぼすこともあります。
それではあらためて、飲食店が多額の費用をかけてでも改装するべき理由をいくつかご紹介します。
店舗のイメージに繋がる
先ほどもご紹介したように、飲食店における見た目は店舗のイメージに繋がる重要な要素です。
飲食店では、店舗の雰囲気を気に入ってもらうことでリピーターが増えることもあれば、時にはSNSなどや口コミで話題になることで新規のお客様の来店にも繋がることもあるのです。
そのため、店舗のイメージは売り上げに繋がることがあるので、費用をかけてでも改装をするべき価値があります。
色によって食欲が変わる
飲食店の内装で重要な点としましては、ズバリ”色”です。
色は人間の脳に影響を与えるとも言われており、目に入る色によって、感情的になりやすい、集中力が上がりやすいなどの効力があるとも言われています。
その効力は食にも繋がると言われており、青色であれば食欲を軽減させる為、ダイエットに使われることがあり、逆に赤やオレンジなどの暖色系は食欲を増加させるとも言われているのです。
そのため、食欲を増加させたい飲食店であれば、壁や床などの目に入る場所の色を改装によって塗り直すことで、売り上げの上昇に繋げられるため、やはり費用をかけて改装する価値は十分にあります。
清潔感が重要
飲食店で最も重要な事としては、店内の清潔感です。
飲食店は食事をする場所です。
店舗の清潔に対する気配りは必要不可欠です。
そんな中で、老朽化によって店内がボロボロになり、汚れが目立ってしまっている飲食店では、知らず知らずのうちにお客様が避けてしまうかもしれません。
老朽化が目立ってしまう前に改装をする必要があるでしょう。
飲食店が改装すべき場所とは
飲食店では店舗内に様々な器具や家具があり、改装の際に費用がかかってしまう場所が多くあります。
しかし、時には意外にも改装するべき場所に気づかずに、改装後に気づいてしまうというケースも少なくはないのです。
そのため、飲食店が改装を考える際にまず気にしておくべき場所について、簡単にご紹介していきます。
家具
飲食店であれば必ず置かれている、机やイスですね。
これらの家具は実際にお客様が利用をしますが、飲食店の従業員側はなかなか使う機会が無いため、改装の際には特に触れずにそのままにしてしまうということがあります。
しかし実際にはお客様が最も頻繁に使いますので、改装をする際に一番初めに気にしなければいけない場所なのです。
壁
飲食店の雰囲気を作り出すのはやはり壁でしょう。
先ほどご紹介した、”色”に関しても一番店舗の色合いを出すのは壁と言っても過言ではありません。
また、壁は意外にも老朽化により色落ちや剥がれが起きてしまっていることが多く、店内が暗めな雰囲気の飲食店では特に改装時に見落としがちなので、注意が必要です。
床
壁の次に店舗の雰囲気を作り出すのは床ですね。
床は多くのお客様が通るため、軋みや凹みが置きやすく、これらを気にされるお客様は意外に多いのです。
しかし、軋みや凹みがあることに気付いたお客様が飲食店側に伝えるというのは簡単ではないため、飲食店側が気付かないままになってしまうケースが多くあります。
天井
飲食店の内装で見落としがちなのが、天井です。
天井が高いか低いかによって、お客様の居心地の良さが変わる事もあり、カフェやバーのような落ち着いた雰囲気を作り出したい飲食店に関しては、天井を高くすることでより居心地の良い空間を表現できるのです。
そのため、改装時に思い切って天井を高くするというのも1つの手でしょう。
キッチン
飲食店の改装をする上で、お客様が利用をする場所だけ改装をしてしまいがちですが、お客様に提供する料理を作る場所という点で、キッチンも欠かせません。
キッチンは今まで長く経営をする上で馴染んでいる箇所ですので、現状がベストだと思われがちですが、少しキッチン周りを観察してみるともっと効率を上げられるそうなレイアウトに変更出来るというケースは少なくはありません。
お客様により早く料理を提供するという点では、キッチンの改装によって調理効率の向上を図ってみるのもいいでしょう。
空調
飲食店の改装をする上で費用を大きく変えるのが空調です。
空調関係を改装するとなると、改装の規模も大きくなり費用も嵩んできます。
飲食店を経営する上で空調設備を整えておくことは必要不可欠であり、空調設備でトラブルが起こってしまうと、最悪の場合営業を停止しなければいけなくなります。
そのため、空調設備に関しては改装時のみならず、費用をかけてでも定期的に手を加える必要があるでしょう。
飲食店が改装をすべき時期の目途
飲食店を長く経営する上で、建物の老朽化は必ず来ます。
一般的な住宅も同様で、基本的に10年に1回は改装をするかしないかに限らず、改装を考えてみたり、店舗全体の見直しを考えるべきでしょう。
また、飲食店においては建物自体の老朽化だけでなく、空調設備や電気設備、冷蔵庫等の設備に関する改装も数年に1度は見直しが必要とされるため、一定期間の見直しというよりも普段使っていく上で、少しでも設備に不具合があれば部分的な改装を考えても良いと言えるでしょう。
飲食店の改装にかかる費用
つぎに、飲食店が改装をする際にはどの部分に費用が大きくかかるかについてですが、改装にかかる正確な費用は、改装の規模や店舗の大きさなどにもよって変わってくるため、大きく費用がかかる場所と目安となる費用をいくつかご紹介していきます。
坪単価
改装をする際の費用で基準となるのが”坪単価”です。
改装の際の坪単価の費用は業界や店舗の規模にもよっても異なりますが、飲食店の大まかな平均としては約10万円から20万円前後となっており、改装にかかる費用の総額としては、100万円から200万円前後を想定しておくべきとも言われています。
空調設備
飲食店において空調設備は必要不可欠ですが、実は改装をする際の費用を大きく左右するのが空調設備と言われています。
空調関係も飲食店ごとの規模にもよって改装の費用が異なりますが、基本的には約80万円から100万円前後がかかると言われています。
設計・デザイン費
飲食店の改装をするにあたって必ずかかってくる費用として、改装の際の設計やデザインの費用があります。
設計やデザインは基本的に専門の業者へ依頼をするため、改装をする作業代とは別で費用がかかってくるので予め確認しておいた方がいいでしょう。
飲食店が改装費用を抑える方法
改装工事を業者に依頼する際の最大のデメリットとしては、費用が高くなってしまうことでしょう。
飲食店を経営する上で100万円や200万円の費用があれば、食材の仕入れや従業員への人件費に回すなど様々な面で使い道はあります。
ですから、少しでも発生する費用は抑えたいという人がほとんどでしょう。
それでは飲食店が改装工事をする際に費用を抑えるにはどのような方法があるのかについて、いくつかご紹介していきます。
改装規模の見直し
改装工事をする際に費用が嵩んでしまう原因として、自身の理想を全て叶えようとして気付けば大規模な改装になってしまい、予想以上の費用が発生してしまうということがよく見受けられます。
しかし、実際に高い費用を支払って改装をした後に、「ここの改装はしなくてもよかったかな…」と後悔してしまうケースも少なくはありません。
そのため、改装工事が始まる前に一度改装の内容をあらためて見直してください。
無駄な改装を減らして費用を抑えることができるのです。
厨房設備の改装
先ほど記述しましたが、飲食店の改装費用を大きく左右するのは空調などの厨房の設備です。
空調だけでも100万円前後してしまうこともあり、更にはキッチン周りも改装しようとすると自ずと費用は嵩んでしまうのです。
そのため、改装の際に費用を少しでも安くしたいのであれば、厨房の改装は最低限にした方がいいでしょう。
素材の見直し
飲食店の改装は、壁や床、天井などのお客様がよく目にする場所の改装が多いですが、その壁や床などの素材によって費用が大きく変わってくるのです。
そのため、改装前には様々な素材のパターンで見積もりを出した上で、クオリティと費用のバランスが取れているものを選択すると良いでしょう。
<まとめ>改装を考えたら一度業者に相談を
ここまででご紹介したように、飲食店が改装工事をする際には、店舗の規模やどこの範囲まで改装をするかによって大きく費用が変わってきます。
また、依頼をする業者にもよって飲食店の改装が得意か不得意が分かれており、費用も変わってきます。
業者に依頼する際のデメリットとして費用が嵩んでしまうという点がありますが、改装に関する知識が無い状態であれこれ悩んでいても、余計な事を考えてしまったり、解決策が出ないというケースがほとんどです。
そのため、業者に依頼をするかしないかは横に置いておき、改装や費用面に関して少しでも悩んでいるようであれば、業者に見積もり含め、相談をしておくに越したことはないでしょう。