介護施設は、高齢化社会でますます需要が高まっています。
高齢者でも1人で生活する人が多いですが、家族としては心配ですよね。
そこで候補に上がるのが、介護施設です。
どのような介護施設であれば行きたいと思うのでしょうか。
家族はどのようなポイントが施設を選ぶ基準になるのでしょうか。
これらから、介護施設の内装に取り入れるべきポイントを紹介します。
内装をつくるのにかかる費用もお伝えするので、参考にしてみてください。
Contents
介護施設に取り入れるべき内装デザイン
介護施設に取り入れる内装デザインは、3つの視点から見ることができます。
・客観的に介護施設をつくるにあたって取り入れるべきデザイン
・利用者が良いと思うデザイン
・家族が良いと思うデザイン
それぞれから見ていくと、大切にしているポイントが違うことがわかりました。
どれも納得できるものばかりです。
特に、利用者が良いと思う内装は、介護する側には当たり前だと感じる箇所もあります。
これらを取り入れて、細かなところまで配慮できる施設をつくりましょう。
介護施設におすすめな内装
介護施設にはたくさんの高齢者がいます。
利用者の多くは、腰や脚に疾患を抱えている場合や、認知症を患っている人です。
このような、生活の中で何らかの助けを必要とする人が集まる場所が介護施設。
そのため、次のような内装を作ると良いでしょう。
内装 | 理由 |
---|---|
見通しの良いフロア | ・利用者が何をしているかがわかりやすく、少ない人数で周囲を見渡せる。 ・利用者の危険行動や転倒転落につながる行動をいち早く見つけられる。 |
コンセプトに合う部屋 | ・利用者の年齢層や収入などから利用者の具体的なターゲット層を狙うことで、生活の質を落とさない生活を送れる場所を提供する。 |
家のような温かみがある空間 | ・病院や施設であることを感じさせない内装を施設全体に施すことで、居心地の良い空間であると感じられる。 ・認知症患者の帰宅願望や徘徊を少なくする狙い |
介護施設とはいえ、長く暮らしていく場所です。
通所でも、一日の大半を過ごすことになるので、過ごしやすさと内装の整備は欠かせません。
利用者も、職員も安全で過ごしやすい施設にするために、これら3つのポイントを使うと良いでしょう。
利用者がいいと思う内装
利用者が実際に過ごして良いと感じた内装を紹介します。
・部屋の広さ、トイレなどの清潔さ
・ナースコールや転倒マットが備わっている
・介護用ベッドや入浴設備がある
利用者は実際に生活をするため、生活する上で便利であるか、安全対策が取られているかが大切です。
いくら見通しのよい共同フロアを設けていても、居室までオープンにするわけには行きません。
介護の必要な利用者でも、プライバシーを守ることは欠かせないからです。
そのため、ナースコールや転倒マットを必要に応じて設置します。
いざというとき、介護士や看護師が気づきやすい工夫がされているかは、利用者ならではの視点でしょう。
さらに、体調の変化や病状の進行度に合わせて、介護ベッドや入浴設備などが対応できるとなおさら良いです。
どれだけ介護度が上がっても、体を清潔にしたいという思いは変わりません。
いつでも体をきれいにできて、気持ちよく生活できる設備が整っている施設は好印象です。
家族がいいと思う内装
家族が良いと思う内装は、日当たりが良く明るい部屋かどうか、です。
家族が面会に来た時、暗く殺風景な部屋では、息がつまってしまいます。
利用者の表情が暗ければ、なおさら気になってしまうでしょう。
自宅にいたときと同じように、自宅のように過ごしてほしいという思いは家族も同じです。
そのため、家を選ぶときの基準でもある、日当たりが良く明るいかを気にする人は多くいます。
採光がある部屋は、健康にも良いです。
・サーカディアンリズムが整い、1日のサイクルが規則正しく送れます。
・部屋が明るいことで、気分も明るく過ごせて、精神的にも良い影響が与えられます。
緑や外の景色が見られるような内装も、選ばれている内装のひとつです。
施設を利用する高齢者の生活を第一に考えて、安定した生活を送れる場所になれる内装が好まれています。
その代表的な例が、日当たりが良く明るい部屋です。
内装にこだわるメリットとは
介護施設を作る時、内装にはこだわったほうが良いです。
利用者も、家族も、働く従業員にとっても気持ちの良い環境が作れるから。
清潔感や、職員の導線を考えた設備の配置にこだわることで、他の施設と差を作れます。
清潔感を感じられる施設であれば、家族も入所させたいと思えるので、
利用者を増やす理由にもつながるでしょう。
清潔感が出て過ごしやすい
清潔感を出すことで、利用者や家族が過ごしやすい環境を作れます。
清潔感は、
- 床や壁のデザイン
- 廊下の広さ
- 施設内の明るさ
このようなポイントで決まります。
開放的で明るく、床などがくすんでいないことが重要です。
家でも、掃除をしたばかりの部屋は、どことなく気持ちの良い空間ではないでしょうか。
広々として、整理整頓されていると、くつろぎやすくもなります。
介護施設は、高齢者にとって1日の大半を過ごす場所です。
形態によっては、住まいになっている場合もあるでしょう。
のびのびと快適に過ごす場所として、清潔感は大切です。
訪問した家族も、きれいな場所であれば、利用者との時間を楽しく過ごせるポイントとして見てもらえます。
清潔感のある内装にこだわることで、利用者や家族が過ごしやすくなるというメリットがあります。
職員が働きやすい
内装にこだわることで、職員が働きやすい職場が作れます。
介護は人手が必要な現場です。
多くの利用者の対応を少ない人数の介護士で行わなければいけません。
そのため介護士は、効率よく働く方法を探しています。
- 職員たちが集まれる場所が狭い
- 物品の場所がわかりにくい
- 廊下や部屋の配置が複雑で覚えにくい
などは、職員の仕事を妨げる要因です。
職員が出入りしやすい仕切りや、物品の場所をわかりやすくするなどの工夫を取り入れましょう。
職員が働きやすい環境であれば、サービスも向上します。
サービスの向上で、利用者や家族の満足度も上げることにもつながります。
職員のやりがいやモチベーションを上げるポイントにもなるので、離職率の低下に対しても貢献できそうです。
利用者が増える
内装にこだわることで、利用者のアップにもつながります。
コンセプトややわらかい雰囲気をもたせた内装にすることで、利用者が長くいても落ち着く場所にできます。
長期間入所できる場所で、利用者が元気に過ごせる環境は、家族にとっても嬉しいです。
いい場所であれば、家族や友人は他の人にもおすすめしたいと思います。
介護施設はたくさんありますが、利用者にとって合っている環境かはわかりません。
まわりで入所している人がいる施設や、評判の良い施設を聞くことで、新たな選択肢にできるでしょう。
家族や友人からの口コミから、高評価の施設であることが伝わると、入所希望が増えます。
内装が心地よく、過ごしやすい雰囲気の施設として、入所したいと思う人や家族が増えるでしょう。
介護施設の内装はいくらかかる?
介護施設の内装費用についてお伝えします。
坪単価はそれほど高くありませんが、建物の広さを考えると費用は膨れ上がりやすいです。
設備費も合わせると、内装工事費用の2倍はかかると予想できます。
安く内装を作るためのポイントも紹介するので、参考にしてください。
介護施設の内装工事は相場でいくら?
介護施設の内装工事費用は、坪単価で15~20万円が相場です。
介護施設は、入所する人数の規模にもよりますが、広さは十分に確保する必要があります。
50坪を例に取ってみると、坪単価20万円の工事を50坪に施す場合、単純計算で1,000万円です。
そこにベッドや入浴設備、転倒マットなどの設備を投入すると、2,000万円以上はかかるでしょう。
医療や介護で事業を始める場合は、かなりの初期費用がかかることを把握することが大切です。
飲食店のように、趣味の延長で始められる金額ではありません。
内装工事だけでもかなりの費用を必要とするので、かならず融資や資金を安くする方法を見つけておくのが無難です。
利用者の生活環境やプライバシーに配慮した内装をつくるためにはある程度こだわらなければなりません。
それでもこだわりすぎると、費用が高くなってしまうので、業者とよく相談しましょう。
予算内でできる方法を考えて、工事に入るのがベストです。
安く内装をつくるには
安く内装をつくるには、
- 居抜き物件を使うこと
- 入浴設備をなくす
という方法があります。
居抜き物件を使うことで、内装工事費を安くすることが可能。
前にも介護施設が入っていた物件を使うことで、スケルトン物件よりも工事の工程を少なくできます。
工期が短く、工事に使う材料なども少ないので、安く内装を作れるというメリットがあります。
予算が決まっているのであれば、その範囲内で内装をさらにこだわることも可能です。
そのため、内装に力を入れたい人にはおすすめな方法でしょう。
また、入浴設備をなくすことで、設備費がかなり抑えられます。
入浴設備は、私たちが知るお風呂とは違います。
寝たきりの人や、車椅子に座って生活している人が利用できるお風呂です。
設備は専用の機械を設けることが必要。
機種にもよりますが、約400万円するものが一般的なので、費用はとても膨れます。
2台導入するだけで800万円となり、内装工事と同じくらいの金額がかかる計算です。
入浴設備をなくすと、内装工事費だけの負担となり、かなり経済的負担が軽くなります。
内装費を少なくしたいと考えている人は、居抜き物件の使用や、入浴設備をなくすことを検討しても良いでしょう。
内装工事リースで費用がかさんでも安心
もうひとつ、こだわりも内装工事の範囲が広くても安心な方法があります。
それは、内装工事リースを使って内装工事費を支払う方法です。
リースでの支払いなので、毎月少額ずつ返済すれば良くて安心できます。
内装工事費用は一括で納めなければならない場合が多いです。
金銭的負担が多く、資金の大半を費やすほど大きなお金が動く内装工事。
できれば安く済ませたいという思いはずっと持っていることでしょう。
しかし、内装にもこだわりたく、予算とのにらめっこが続きます。
内装工事リースであれば、その心配も減らせます。
毎月少しずつ支払うので、資金を一気に減らすことはなく、手元に残したまま開業が可能。
手元に残った資金は、運転資金に当てることもできます。
さらに、審査も早く、最短で2営業日で結果がわかるので、スピーディーな対応が心強いです。
銀行からの融資を受けながらでも利用できる内装工事リース。
ぜひ検討してみてください。
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まとめ
介護施設の内装で取り入れると良いデザインについてお伝えしました。
介護施設におすすめな内装としては、
・広く見渡せるフロア
・コンセプトに合う部屋
・温かみがある空間
があげられました。
家族や利用者に目線を向けてみると、安全面やもしものときの対応ができることなども条件に入ります。
内装は、清潔感や職員が働きやすい環境につながり、最終的には利用者が増やせるでしょう。
新たに生活する空間として、居心地の良さや家族が任せたいと思う内装にこだわると良いです。
内装工事の費用もお伝えしました。
介護施設の内装工事費用は、坪単価で15~20万円です。
広い面積を必要とする介護施設では、内装工事費用は膨れやすいのが特徴。
入浴設備など、導入する設備がたくさんあるので、さらに費用はかさみます。
そんな悩みを解決してくれるのが、内装工事リースです。
最短2営業日で審査が終わり、スピーディーに利用できるシステム。
高くついた内装工事費用も、毎月少額ずつの返済で支払えば良いので、手元に資金が残せます。
内装にこだわることで、過ごしやすさにつながる介護施設は、内装にこだわる必要があります。
銀行からの融資を受けながらでも利用可能です。
ぜひ検討してみてください。