※本人特定されないように一部変更している部分もあります。
- 会社設立時の年齢:50代
- 会社設立前はお勤めの方、個人事業主どちらか?:個人
- 会社設立前の仕事内容:飲食
- 会社設立時のメインの事業内容:ペンション経営
- 自己資金はいくらあったか?:200万円
- 会社設立後の予想業績等はどうであったか?:月売上50万円
- 合同会社と株式会社どちらにしたか?:株式会社
目次
ペンション経営で独立開業の夢
今回の会社設立事例は外国籍で飲食店にお勤めの方のケースです。
以前から田舎でのペンション経営することに憧れをお持ちで、独立開業を目指しており、実際に十分な資金がないなかでも夢のペンション経営で独立開業を果たされました。
もともと料理が大変お好きでお客様が喜ぶ顔が見れるのが楽しみでありモチベーションにもなっていました。
料理を提供するという立場だけでなく、ペンション経営・バーベキュー場といった憩いの場の提供によって、もっと多くの喜ぶ顔が見たいとの想いで独立開業を決意されました。
【実際問題】ペンション経営の独立開業には自己資金が必要・・・
ペンション経営の独立開業にあたり、実際のところ、物件・内装・設備の整備などのために多額の資金が必要でした。
しかしながらペンション経営の独立開業を決めて、実際に動き出したとき、自己資金は200万円でした。
自己資金200万円では資金が足りないため、知人から800万円程を資金を借りて、ペンション経営の独立開業ための資金を合計1,000万円程にすることができました。
とはいえども。
資金が1,000万円程では理想のペンション経営のスタートのために不足しており、実際はスムーズな独立開業のためにもう少し資金を集める必要がありました。
ペンション経営でなぜ会社設立したのか?理由は創業融資
なんとか資金が1,000万円まで集めたものの、夢のペンション経営で独立開業するのに資金がやや不足していたため、創業融資を受けることを検討されました。
ペンション経営で創業融資を受けるにあたり、個人事業主でも法人でも受けることはできます。
しかし個人事業主は手軽に始められる一方で、法人は会社設立費用や手間がかかります。
ですから独立開業に向けた意気込みである部分の信用力という面で融資を受けられる可能性がより高まると考え、会社設立という選択をされました。
個人事業主でも法人でもペンション経営の事業計画と自己資金が重要であって、個人や法人といった形態そのものじゃ融資成功の可能性に影響しないとはされていますが、実際のところ私たちの経験上は法人の方が有利に進むことが多い印象があります。
また、制度上は個人事業主の融資上限額と法人の融資上限額が違うことから、法人の方が有利に判断されるという見方もできます。
ペンション経営で法人化した理由は認知度と節税
ペンション経営を独立開業するにあたって会社設立した一番の理由は資金確保のための創業融資対策でしたが、その他実際に会社設立する理由として下記2つのお考えがありました。
法人の方が集客しやすい
ペンション経営の集客においてホームページやSNSなどのネットでの集客が中心になるため、しっかりと法人でやっていることをアピールしたいとのことでした。
ペンション経営での集客は個人事業主であるのか法人であるのかお客様側は知る由もないところではありますし、興味もないかもしれませんが、ご依頼者様のお考えとしては信頼できる法人であると認知してもらうことがはビジネスにおいて重要だと考えられました。
近い将来YouTubeでのビジネスも検討中
実はペンション経営の他にユーチューバーとしての活動もご検討中でした。
YouTubeの収益見込みを考えると、個人のままでは税率が高くなることを危惧されていました。
そこで節税しやすいという意味もあって、法人化を考えられました。
なお、売上から経費を差し引いた後に残る利益に対して税金がかかります。
一般的には法人の方が節税メリットが大きく有利です。
法人税は利益の金額が高くなっても原則税率は一定です。
ペンション経営の独立開業にあたり当社への要望とサポート
当社のサポート範囲として今回のペンション経営の独立開業・会社設立した方へのサポート内容は下記でした。
- 起業・会社設立の相談
- ペンション経営の会社設立の書類作成と手続き
- ペンション経営の創業融資の攻略法
- 創業融資で必要なペンション経営の事業計画書作成サポート
- 節税
- 税務・会計の実務(税務署とのやりとり)
知り合いからペンション経営を独立開業するにあたっての想いを伝え、資金をかき集めて何とか1,000万円くらいは用意をされました。
しかし。
初期投資には実際あと2~300万円ほどのまとまった資金が必要だったため、創業融資を検討されました。
ちなみに、開業資金としては、比較的利用しやすいのが日本政策金融公庫の創業融資です。
この創業融資を受けるためには事業計画書の作成が必要ですが、今回のお客様はどのように作成すればいいかわからないので、とにかく助言してほしいとのことでした。
ペンション経営の事業計画書をどれだけ緻密に計算して計画書に落とし込めるかで融資の成功率は変わってきますので、私たちとしましてができる限りのサポートをさせていただきました。
そのサポートが功を奏したのか、無事に創業融資として500万円の資金を獲得することができました。
(創業融資の受けられる目安は自己資金の約3倍です。物件を所有する場合の融資の場合には自己資金の5倍から10倍が融資目安ということもあります。)
また、税務・会計の知識についても一切無いのでどうにかして助けてほしいとのことでした。
何がわからないのかが、まったくわからない状態のため逐一指示をしてほしいとのご依頼をいただきました。
テレビやネットニュースなどで脱税や粉飾決算といった怖いニュースをよく見るが、自分がそうなりたくないので、指導をしてほしいとのことでした。
ペンション経営に向けた今後の取り組み
最近YouTubeなどで流行っている、韓国と日本の両方の雰囲気を味わえるペンション経営をしたいと思ったことが、会社設立を考えたきっかけでした。
実際ここ数ヶ月でペンション経営をされたいという起業の相談は何件もいただいています。
実際にペンション経営にて起業して会社設立したケースは今回の方以外でも何社もサポートしています。
今回の事例の方の場合、料理の知識や雰囲気作りはバッチリなものの、実際の資金調達と税務の面で不安だらけといったご状況でした。
節税などにも興味はあるが、とりあえず節税が必要なところまで利益を上げることができるようになるまで、「ぜひお知恵を拝借したい」とお話されていました。
子育てにひと段落ついたので、自分のやりたいことにチャレンジできるのでワクワクしているとのことでした。
ペンション経営に限らず、独立開業には資金面をはじめとして、実際に不安なことも多々あると思いますが、経営サポートプラスアルファはしっかりと独立開業のサポートをしてまいります!