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年収1000万も夢ではない?エクステリア職人の独立について徹底解説!!

年収1000万も夢ではない?エクステリア職人の独立について徹底解説!!

室内を見栄えよく装飾するインテリア。

このインテリアの対となるエクステリアは、部屋の中ではなく、外側の見栄えを整え、彩りよくすることを表します。

最近、このエクステリア業を行うエクステリア職人での独立が増えています。

また、造園やエクステリア・外構設計施工業に携わっている方たちは「エクステリア職人の独立は儲かるのか?」「どうやって独立すれば成功しやすいのか?」といった疑問をお持ちなのではないでしょうか。

そこで今回は、エクステリア職人の独立について徹底解説します。

エクステリア職人の収入

一般的なエクステリア業(造園、タイル工などを含む)の年収、月給相場はこのようになっています。

正社員の場合

正社員の場合の年収は、399万円/月収25万円あたりが相場なようです。

関連業務であるタイル工事業、造園工事業も掲載していますので参考にしてください。

  • エクステリア業(施工):年収399/給料25万円
  • タイル工事業(床・壁などのタイル針、壁・塀・花壇などへのレンガ積み立て工事など):433.7万円/27.1万円
  • 造園工(緑地の設計・工事):348万円/24.6万円

独立後

独立後は、どの部分に特化するかなどによって相場がかわりますので一概には言えませんが、年収約720万円/月収約60万円が相場と言われています。

さらに、技術力・デザイン力を向上させ、集客力を安定させる事で800万以上の収益がある場合もあるようです。

必要な資格

エクステリア職人になる為に必要な資格はあるのでしょうか。

ここからは、エクステリア職人として保持しておくべき資格についてご説明します。

建設業法に基づき、建築一式工事でない、請負金額が500万円未満(軽微な工事)の場合や専門資格の必要ない作業・工事には業務許可、資格保持の責任はありません。

しかし、軽微な工事の規模を超える、または資格保持が必要な作業・工事を行う場合には、業務許可、および各営業所へ専任責任者(指定以上の実務経験または指定資格保持者)を一人以上おく必要があります。

専任責任者となる為に必要な資格には以下のようなものがあります。

  • 登録エクステリア基幹技能者
  • 建築施工管理技士(躯体・仕上げ)
  • 造園施工管理技士

登録エクステリア基幹技能者

公益社団法人日本エクステリア建設業協会が管轄する資格です。

建築ブロック・エクステリア工事のスペシャリストとしての知識・技術を証明することができます。

1級、2級の2通りがあり、保持することで「とび・土工・コンクリート工事」、「石工事」、「タイル・れんが・ブロツク工事」という3通りの区分で主任技術者として現場を監督することができます。

以降に記載の建築施工管理技士、造園施工管理技士の1級に合格すると受験資格をクリアできますので、どちらかで1級に合格してから受験に挑むという方法がおすすめです。

【受験資格】

  • とび・土工・コンクリート工事業、石工事業、タイル・れんが・ブロツク工事業で申請する業種で10年以上の実務経験
  • とび・土工・コンクリート工事業、石工事業、タイル・れんが・ブロツク工事業で申請する業種で3年以上の職長経験
  • 1級ブロック建築技能士
    1級または2級建築施工管理技士
    1級または2級造園施工管理技士
    1級または2級土木施工管理技士

建築施工管理技士(躯体・仕上げ)

建築施工管理技士とは、工事現場における監督業務を行う知識・能力を証明する為の資格試験です。

1級、2級試験があり、1級は、建築、大工、左官、とび、石、屋根、タイル、鋼構造物工事、鉄筋工事、板金工事 、ガラス、塗装、防水、内装、熱絶縁工事 、建具工事 、解体工事の広範囲で、専任責任者(監理技術者、主任技術者)として従事できます。

2級は、躯体であれば、大工、とび、タイル、鋼構造物工事、鉄筋工事、解体工事。

仕上げであれば、大工、左官、石、屋根、タイル、板金工事、ガラス、塗装、防水、内装、熱絶縁工事 、建具の主任技術者として従事できますので、業務範囲に合わせて選択してください。

  • 1級受験資格

2級建築工事施工管理技士 第二次試験合格後者。
または、一定以上の学歴によって一定以上の実務経験が必要。

  • 2級受験資格

学歴

指定学科

指定学科以外

大学・専門学校卒業

卒業後、実務経験1年以上

卒業後、実務経験1年以上1年6ヶ月以上

短期大学・高等専門学校(5年制)専門学校卒業

卒業後、実務経験2年以上

卒業後、実務経験3年以上

高等学校・中等教育学校(中高一貫校)専門学校の専門課程を卒業

卒業後、実務経験3年以上

卒業後、実務経験4年6ヶ月以上

上記に当てはまらない場合

実務経験8年以上

実務経験8年以上

造園施工管理技士

一般財団法人全国建設研修センター管轄の造園施工管理に関する技能試験です。

1級合格者は監理技術者として、2級合格者は主任技術者として造園工事に携わることができます。

  • 1級受験資格

2級造園施工管理技士試験合格後者。
または、一定以上の学歴によって一定以上の実務経験が必要。

  • 2級受験資格

学歴

指定学科

指定学科以外

大学・専門学校卒業

卒業後、実務経験1年以上

卒業後、実務経験1年以上1年6ヶ月以上

短期大学・高等専門学校(5年制)専門学校卒業

卒業後、実務経験2年以上

卒業後、実務経験3年以上

高等学校・中等教育学校(中高一貫校)専門学校の専門課程を卒業

卒業後、実務経験3年以上

卒業後、実務経験4年6ヶ月以上

上記に当てはまらない場合

実務経験8年以上

実務経験8年以上

技能検定合格者 

実務経験4年以上

実務経験4年以上

※指定学科土木工学(農業土木、鉱山土木、森林土木、砂防、治山、緑地、造園など)、園芸学、林学、都市工学、交通工学、建築学に関する学科。

その他関連資格

専任責任者として従事できる資格ではありませんが、保持しておくことで知識・技術の証明に役立つ資格は他にもあります。

必要に応じて独立後の業務に役立ててください。

エクステリアプランナー

エクステリア工事に関する設計、管理技術を証明が可能
(公益社団法人日本エクステリア建設業協会)

建築コンクリートブロック工事士

建築コンクリートブロック工事に関する安全な設計・施工を行うための知識・技能を証明するための資格試験です。
(公益社団法人日本エクステリア建設業協会)

ブロック塀診断士

ブロック塀の安全性を確認し、災害防止を行うための知識があることを証明できます。
(公益社団法人日本エクステリア建設業協会)

技能士

タイル張り、ブロック建築、造園など127種類の技能試験があります。
一部、専任技術者として認められるものもあります。

エクステリア職人に需要はあるのか?

独立が成功するかは、その業種に安定した需要があるということが不可欠です。

では、エクステリア職人には今後の需要を見込むことはできるのでしょうか。

一般社団法人 日本エクステリア工業会の公表している情報では、エクステリア商品の出荷金額は増加傾向にあると言えます。

しかし、なぜ今エクステリア業の需要は増加傾向にあるのでしょうか。

理由としては、以下のようなものが考えられます。

  • 都市緑化計画による影響
  • 防犯・バリアフリー対策

都市緑化計画による影響

2004年に改正された都市緑地法に基づき、都市に緑を増やす取り組みが進められています。

二酸化炭素軽減、ヒートアイランド現象の緩和などを目的とし、屋上、壁面、バルコニーなどの緑化に対して支援金が提供されるなど負担を軽減する動きも出ています。

屋上、壁面、バルコニーなどの緑化。

これはまさにエクステリア業が携わる「タイル・れんが・ブロツク工事」、「造園工事」が関わる部分です。

都市緑化計画により、外構の緑を増やす為の業務が増えれば増えるほど、エクステリア職人の需要は増し、独立後に成功するチャンスも増えて行くと言えるでしょう。

防犯・バリアフリー対策

エクステリア施工業というと、室外の見栄えを美しく作り上げるといったイメージがありますが、それ以外にもさまざまな理由で求められています。

例えば、防犯対策の為の門扉設置。最近ではリモコンやカードキーで施錠・開錠できるものまであります。

他にも砂利を引く、内部が見えにくいように木を植えるなど多岐にわたって防犯力を上げることが可能です。

また、高齢者のために段差をなくしたり、手すりをつけたり、車いすでも大丈夫なようにスロープを作るなどという業務もエクステリア業務の範囲になります。

防犯・バリアフリー対策など多くの要望に応えることができるため、エクステリア業の需要は増え続けているのです。

エクステリア職人での独立に向いている人

エクステリア職人での独立に向いている人は、以下のような人です。

  • 向上心がある人
  • コミュニケーション能力がある人
  • 体力がある人

向上心がある人

エクステリアは、門、外壁、カーポート、庭園など家から外の全ての範囲が作業場です。

そのため、スキルを豊富に持つ必要があり、新しい情報があればすぐに取り入れるという向上心が必要になります。

最近では特に、デザイン性のあるエクステリアが求められていると言われているので、デザイン力を磨く向上心もあればより向いていると言えます。

コミュニケーション能力がある人

職人に不足しがちなのがコミュニケーション能力です。

顧客の要望を把握し、的確なエクステリアを作り上げる為にはしっかりとした話し合いが不可欠でしょう。

対顧客だけでなく、従業員を雇う場合は、社内を円滑に保てるかにも関わってきます。

もし、「コミュニケーション能力に自信はないけど独立したい」ということであれば、代わりに顧客対応を行ってくれる人とセットで独立すると言うのも一つの方法でしょう。

体力がある人

エクステリア業で使う道具や素材には、重量のあるものが多いです。

例えば、レンガ、門、土、コンクリートなど体力がなければとてもやっていけません。

そのため、体力に自信のない方は、協力できるように複数人での独立、または従業員を雇うなどの工夫をして負担を軽減してください。

まとめ

エクステリア施工業は、広範囲かつ高レベルのスキルが必要になる、まさに職人と言える職業だと思います。

しかし、高度な職人スキルを身に着けているからと言って、誰でも独立を成功できるというわけではありません。

余裕をもってしっかり計画を立てておくことが独立を成功させる秘訣でしょう。

開業資金の貯蓄や各種手続きの確認、有効な集客方法を用意するなどの準備も必要です。

開業前に忘れている項目がないかチェックも行いましょう。

また、経営サポートプラスアルファではエクステリア職人として法人を設立して独立したい人に向けて、徹底的にサポートさせていただいております。

エクステリア職人として独立して法人化したい人はぜひご相談ください。

記事監修者の情報

税理士法人
経営サポートプラスアルファ

代表税理士 高井亮成

保有資格:税理士・行政書士

税理士の専門学校を卒業後、会計事務所に入社。
その後、税理士法人に転職をして上場企業や売上高数十億円~数百億円規模の会計税務に携わる。

現在は税理士法人の代表税理士として起業・会社設立をする方の起業相談からその後の会計、決算、確定申告のサポートを行っている。