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アプリ開発事業で起業するなら?成功例・アイデアや開業するノウハウ紹介

IT化・インターネットの普及拡大に伴い、アプリ開発での起業が活発になっています。

一つのアイデアからアプリを開発し、アプリ事業で大成功を収める企業も少なくありません。

この記事では、アプリ起業と事業成功のノウハウをご紹介します。

アプリ開発で起業した成功事例

アプリ開発で起業した例は国内外で多数存在します。

まずはその中から「Shazam」「zaim」「TimeTree」を紹介していきます。

「Shazam」

Shazamとは、曲認識アプリです。

このアプリの成功の鍵は、「人々のニーズに応える」というシンプルなものです。

街中に流れている音楽やカフェのBGM、友達が流している曲など日常生活の中で音楽について知りたいと思ったことがある人が多いでしょう。

Shazamはそのニーズに沿ってアプリを開発したことで大成功につながりました。

Shazamは顧客のニーズを忠実に応えたことが成功の秘訣だったといえます。

概要 詳細
開発会社名 株式会社Shazam
アプリの内容 曲を認識し、曲名やアーティストを表示する
特徴 ・SpotifyやiTunesのよう音楽アプリと連携が可能。
・アプリの性能が高く、ざわついた場所でも正常に作動する

「zaim」

Zaimとは、日本最大級の家計簿アプリです。

使用額を打ち込むだけで、家計簿を自動で作成してくれる便利なアプリとして人気を集めています。

使用金額を年別・月別・週別で表示できる上に、口座と連携できたり、レシートに表記されている金額を写真画像から認識できる等、人々の生活に寄り添った便利な機能が多く集まっていることが成功の秘訣といえます。

概要 詳細
開発会社名 株式会社Zaim
アプリの内容 家計簿アプリ
特徴 ・様々な期間ごとに家計を表示
・銀行口座と連携ができる
・レシートの画像を認識し、計算できる

「TimeTree」

TimeTreeとは、カレンダー共有アプリです。

これまでのカレンダーアプリとは異なり、予定を整理・確認できるだけではなく他人と共有できる機能に人気が集まっています。

加えて、高いデザイン性や予定の見やすさ等によってユーザーから高い評価を得ています。

また、カレンダー共有が、LINEやTwitter等を使って簡単に行えることも魅力の1つとなっているようです。

<td・カレンダーを友人や家族共有できる ・デザイン性が高い=””> </td・カレンダーを友人や家族共有できる>

概要 詳細
開発会社名 株式会社TimeTree
アプリの内容 カレンダー共有アプリ
特徴 ・カレンダーを友人や家族共有できる
・デザイン性が高い

アプリ開発に失敗しないために抑えるべきポイント

アイデア先行にしない

アプリ開発の際に陥りがちなのが、アプリ開発が開発主のアイデアばかりに囚われ、ユーザーから評価されないアプリが出来上がってしまうことです。

アプリ開発では、「アプリの利用者は作り手ではなくユーザーである」ということを常に意識しておくと良いでしょう。

前項で取り上げたアプリについても、ユーザーの悩み、日常生活に溶け込んだ利便性、ユーザー同士で繋がりをつくるなど、ユーザー目線に立ったコンテンツであることが分かります。

つまり、アプリ開発では、ユーザーのニーズを捉えるとともに、それを「どうやって解決するか」、そして、「開発するアプリが課題解決のためにどのような役割を果たすか」を考慮することが大切です。

マネタイズプランを考える

アプリ事業として成功させるためには、アプリのコンテンツだけではなく、どのようにマネタイズするかが成功の鍵になります。

言い換えると、「開発したアプリからどのように収益を得るか」が重要となります。

例えアプリのコンテンツが良かったとしても、マネタイズがうまく出来ていない場合は資金調達が難しく、事業規模の拡大やコンテンツの改良ができません。

最悪の場合では、類似アプリを開発する競合他社によってユーザーのシェアが奪われ、会社の存続が危ぶむ場合もあります。

マネタイズ成功例としてShazamが挙げられます。

Shazamは主に、Shazam有料版アプリ「Shazam Enforce」、アフィリエイト収入、バナー等の広告収入の3つを収入源としていました。

とりわけ、アフィリエイト収入は大きく、iTunes最大のアフィリエイト・パートナーであったとも言われていいます。

iTunesとAmazonのアフィリエイト収入の合計は3億ドル以上であったとも言われており、Shazamがコンテンツの良さだけでなく、マネタイズの面でも計画性があったことが分かります。

したがって、アプリのコンテンツ開発と並行して、「どのようにマネタイズを行うか」についても熟考してその策を練ることが大切です。

継続的な改善を加える

アプリ開発は、「良いアイデアがあれば成功する」と言われることが多いですが、成功しているアプリ事業の多くは、開発後もアップデートやコンテンツの改良に尽力を尽くしている会社がほとんどです。

アプリ事業で成功するには「ユーザー目線に立つこと」が成功の鍵です。

そして、ユーザーの声に耳を傾け、アプリ利用者のフィードバックやレビューを反映して、アプリをアップロードさせていくと良いでしょう。

そうすることで、ユーザーのニーズへの答え方やアプリの強みと課題点、競合他社への勝機が見えてきます。

既存のコンテンツやシステムに満足せず、継続的に改良を続けていくことが、アプリ開発成功の鍵であるといえるでしょう。

サポートを受けて起業する

会社を設立するには様々な手続きや費用が掛かります。

資金調達をするにあたっては審査等を全て一人で準備することは容易ではありません。

したがって、設立に詳しい人のサポートや資金援助を受けることが事業を成功させるコツです。

とりわけ、事業の立ち上げ初期に十分なサポートを確保できている場合は、アプリの欠陥やユーザー数が低迷した場合でも、事業を止めることなく継続することができるでしょう。

アプリ開発の起業を始める際の準備として必要なこと

アプリ開発に失敗しないコツを抑えても、「何から準備すればいいか分からない」という疑問を持つ人も多いはずです。

以下では、実際にアプリ開発事業を立ち上げる上で「何が必要なのか」や「どのような準備が必要か」について解説していきます。

エンジニアの確保

まず始めに必要とされる準備は、エンジニアを集めることです。

経営者は、マネタイズやマネジメント等の業務に集中する必要があります。

したがって、アプリ開発を進めるエンジニアを十分に確保しておくことが、事業開発を早く進めたり、より質の高いアプリを開発するためのコツです。

キャッシュの確保・資金調達

アプリ開発事業で成功するためには、十分な資金調達をすることが重要です。

アプリ開発事業の初期投資は少ないものの、人件費は他領域と比較しても高額です。

アプリエンジニアの平均年収は475万円とされており、少人数しか雇わなかったとしても、初期のアプリ開発が長期化すればするほど高額になります。

アプリ開発を成功させるためにも、能力の高いエンジニアを確保することを常に念頭に置き、十分な資金調達ができるように努めましょう。

登記をはじめとした手続き

会社を設立する際には様々な手続を踏む必要があります。

基本事項の決定

起業する際にまずは基本事項を決定しましょう。

基本事項には、商号決定、印鑑作成、役員報酬額決定、資本金決定が含まれます。

とりわけ資本金は、業務に直接的に関わる上に、会社の対外的な信用度にも関わるので留意しましょう。

定款作成

定款とは「個々の私法人の組織・活動について定めた根本規則(を記した書面)」を指します。

簡潔に言えば、対内向け・対外向けに定められた会社のルールです。

定款には、事業目的や商号、住所、発起人情報、発行可能株式総数等を記載します。

資本金の払込み

現行の会社法では、1円から株式会社は立ち上げられるものの、会社の規模によって異なるものの100万円~1000万円が一般的な資本金額とされています。

資本金が1000万円を越えると、会社初年度から消費税が課税されます。

登記申請と登記登録

登記書類を作成後、法務局に提出します。

審査が通れば晴れて法人設立となります。

まとめ

IT化が進みアプリ開発で成功する事例も多々見られます。

アプリ開発で成功するには、単発的なアイデアに囚われずに、コンテンツ・マネタイズの改良・改善を長期的に重ねていくことがコツです。

アプリ開発だからこそ十分な資本の準備が必要となります。

例え素晴らしいアプリアイデアがあったとしても、資金調達やキャッシュの確保なくしては事業の成功は難しくなるでしょう。

とりわけ、経営者として会社を経営することは、特別な経験と知識が必要となります。

会社設立は専門家と相談しながら進めていくと良いでしょう。

記事監修者の情報

税理士法人
経営サポートプラスアルファ

代表税理士 高井亮成

保有資格:税理士・行政書士

税理士の専門学校を卒業後、会計事務所に入社。
その後、税理士法人に転職をして上場企業や売上高数十億円~数百億円規模の会計税務に携わる。

現在は税理士法人の代表税理士として起業・会社設立をする方の起業相談からその後の会計、決算、確定申告のサポートを行っている。