会計事務所をすぐ辞めるのはなぜ?見分け方や会計事務所のストレス、適切な辞め方を紹介

2020年09月28日

会計事務所に勤めたものの、すぐ辞めるという決断をする方もいるかもしれません。

全国には2万5千以上の税理士事務所・会計事務所があるので、自分に合わない職場はあるでしょう。

会計事務所をすぐ辞めると決めた方の理由は何だったのでしょうか?

すぐ辞めると決めた理由やメリット・デメリット、見分け方などの情報をご紹介していますので、会計事務所を辞めようか迷っている方は参考にしてみてください。

会計事務所をすぐに辞めてしまうのはなぜなのか

様々な理由から会計事務所をすぐに辞める方はいることと思います。

辞めようと思った理由はどのようなものだったのでしょうか。

主な理由をご紹介していますので、自分が辞めたい理由と照らし合わせてもう一度何が原因なのか考えてみましょう。

働き方が聞いていたのと違った

求人を見て応募したにもかかわらず、働いてみたら思っていたのと違ったというのは辞める原因になります。

残業時間や仕事内容、税理士勉強との両立など重視している面は人それぞれです。

もし考えていた働き方と違う点が、自分にとって譲れない部分であるならば会計事務所をすぐ辞めることに繋がります。

会計事務所に入る前に質問したり情報を集めたりして、その職場のイメージを持っておくことが大切です。

職場の雰囲気が合わなかった

人間関係が原因で会計事務所を辞めようと決意する人も多いようです。

上司との関係性や所長との相性などは働く上で重要だと考える人も多いでしょう。

特に小規模な会計事務所では所長中心の経営がされており、所長の意向が強い傾向にあります。

もしハラスメントなどがあれば、即座にでも辞めたほうがいい場合もあるでしょう。

仕事を教えてくれない

規模の大きな会計事務所であれば教育制度が整っていることもありますが、規模が小さな会計事務所では仕事を教えてもらえないという事態が生じることは珍しくありません。


これは会計事務所の「自分で調べる文化」に起因するものだと考えられますが、あまりにも仕事を教えてもらえない状況が続いてしまうとストレスを感じてしまうでしょう。

人間関係の相性でも教えてもらえないという状況になる可能性はありますが、どちらにせよ仕事を教えてもらえない環境が合わないという方は一定数いるようです。

税理士試験の勉強と両立できない

税理士を目指して勉強しながら働く方であれば、勉強と両立できるかは大きな問題だと思います。

残業が続くなどで勉強時間が取れないとなると、キャリアプランも崩れますし不満が溜ってしまうことと思います。

それを避けるためには、勉強と両立したい旨を働き始める前に先方に伝えておく必要があるでしょう。

もし働いてから状況が違ったということになれば、すぐに辞めて勉強に専念したり転職先を探したりして計画を練り直した方がいいかもしれません。

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会計事務所をすぐ辞めるメリット

今の職場が合わなければ辞めてしまうというのも1つの手段です。

会計事務所をすぐ辞めることは、今の状況を好転させることに繋がるかもしれません。

会計事務所をすぐ辞めるメリットについてご紹介していきます。

自分に合う職場で働ける

会計事務所それぞれに特徴があるとは言え、税務業務や会計業務など基本的な仕事内容は共通しています。

それであれば、今の職場にこだわらずに自分に合う職場を目指して転職することも選択肢の1つです。

合わない職場で長年働くことは、辞めにくくなったり過度のストレスを感じたりするなど自分に悪い影響が出ることもあります。

転職することで税理士試験との両立など、自分が求めている職場で働ける可能性が上がるかもしれません。

ストレスが軽減できる

我慢しながら働くことは、ストレスを溜めやすく精神面だけでなく肉体面にも影響が出てしまうことがあります。

働いてすぐであっても自分への負担が大きければ、辞めるという選択をすることも必要です。

自分を大切にするためにもストレスで体に異変を感じる前に辞め、できるだけストレスフリーな職場を目指して転職してみましょう。

仕事にも前向きになることができ、今よりも良い状態で働ける可能性が上がります。

キャリアや働き方に対して前向きになれる

現状に不満を持ち続けながら働き続けても、自分のキャリアのためにはなりません。

現在のことばかりに目が行ってしまうため、将来のことを考える余裕がなくなります。

キャリアを積むことを考えるのであればスパッと辞めてしまい、違う職場を探した方が良い場合もあります。

そうすることで将来のキャリアや働き方について前向きに考えられるようになるかもしれません。

会計事務所をすぐ辞めるデメリット

働き始めてからすぐ辞めることは相応のリスクも生じています。

そのことを念頭に置きながら、すぐ辞めるかの決断をすることが必要です。

それでは、会計事務所をすぐ辞める際のデメリットについて説明していきます。

長続きしない人だと思われる

真実かどうかにかかわらず、会計事務所の採用担当者は複数回転職している人に対して長続きしない印象を持つことが多いです。

基本的に雇用者は経験を積んだ優秀な人材を手放したくはありません。

そのため何度も転職を繰り返すような人であれば、勤務してもすぐに辞めてしまうのではないかと思われイメージダウンにも繋がります。

前職を辞めた理由や複数回転職した理由などを話す際には細心の注意を払いましょう。

今よりも悪い状況になる可能性がある

現状を打破しようとして会計事務所をすぐ辞めたとしても、次の職場が絶対に良いかと言われるとそうではありません。

もしかすると、前職よりも自分と合わないという状況になる可能性もあります。

職場とのミスマッチを全て防ぐことはできませんが、リスクを減らすことはできます。

事前の情報収集を徹底的にするなど、転職先探しでは準備を怠らないようにしましょう。

会計事務所の見分け方

できるだけ会計事務所をすぐ辞めるという事態は避けたいはずです。

もし、自分に合う職場で長く働けるならそれに超したことはないでしょう。

会計事務所の見分け方をご紹介しますので、参考にしてみてください。

1人当りの仕事内容・業務量を確認する

働き始める前に自分が勤める職場で行える業務が何かなど確認しておきましょう。

例えば、自分がしたい仕事が国際税務であるにもかかわらず相続専門の会計事務所に就職しても意味はありません。

この例は大げさですが、仕事内容が業務量が想定と違ったというのはよくあることです。

会計事務所のホームページで取り扱っている業務に関して調べたり、面接時に採用担当者に質問したりして仕事内容や業務量を把握しましょう。

残業時間・残業代をチェックする

税理士の業界も残業が必要になることが多いです。

特に繁忙期には業務量もいつもより格段に増え、残業も増えることが予想されます。

事前に時期や業務量などについて確認しておくことで、心の準備ができるでしょう。

また、税理士試験の勉強と両立したい人などは、勉強時間を取れるかどうかも気になると思います。

会計事務所の中には、様々な面で税理士勉強のサポートをしてくれる所もありますので、チェックしてみることをオススメします。

所長の性格との相性を見る

基本的に会計事務所の特色は所長によって決定します。

中規模から大企業の会計事務所の中には組織化されていることもありますが、特に小規模の所では所長中心である傾向です。

所長との相性が悪ければ職場の雰囲気も良くならないでしょうし、人間関係でのストレスも増えることが予想されます。

気持ちよく働くためにも、所長の性格との相性について確認しておきましょう。

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会計事務所でストレスを少なくする方法

もし勤務先の会計事務所をすぐ辞める決心がつかない場合には、少しでも現状を改善できるように努力してみましょう。

会計事務所でストレスを少なくする方法についてご紹介します。

一例をご説明していますが、他にも自分なりの方法を探したり場合によっては辞めるという決断をしたりしてください。

仕事の進め方に気をつける

会計事務所でのストレスは業務量に起因することが多いです。

クライアントとの連携も必要になるため、相手の事情にも左右されるなど、業務が滞る原因にもなってしまいます。

会計事務所の仕事は1年スパンで繁忙期と閑散期が交互に訪れ、2年目以降になればある程度のスケジュールが予測しやすいはずです。

クライアントに資料回収の期限を前もって知らせておくなど、繁忙期前の準備などを充実させ、スケジュール調整を行いましょう。

プライベートを充実させる

ストレスがある状態を長く続けてしまうと精神的にも身体的にも異常を来たす可能性があります。

仕事上のストレスを減らすことはとても大切ですが、なかなかゼロにすることはできません。

そのためスポーツや旅行など、プライベートを充実させてストレスを発散しましょう。

趣味などを持つことで気分をリフレッシュすることができ、仕事にも身が入るようになります。

もし趣味などがない方でも、家で少しストレッチをしてみたり半身浴をしてみたりと自分に合うストレス解消法を見つけることをオススメします。

自分に合う職場へ転職する

人間関係や残業時間など、どうしてもストレスを軽減できないような職場であれば辞めてしまうのも1つの手段です。

会計事務所は全国各地に数多く存在していますので、より良い環境で働ける職場も中にはあるでしょう。

過剰なストレスがかかる環境は自分のためにはなりません。

税理士試験の勉強との両立ができなかったり、思うようにキャリアアップが望めなくなったりする可能性もあります。

自分に合わない職場を思い切って転職することで、心にもゆとりが生まれ働き方を見つめ直すきっかけにもなるでしょう。

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まとめ

今回は会計事務所をすぐ辞めるのはなぜかをご説明してきました。

理由としては、働き方や職場の雰囲気が合わない、仕事を教えてくれない、税理士試験の勉強と両立できないなど、自分が大切な部分が職場に損なわれている場合に多いと言えます。

メリットは自分に合う職場で働ける、ストレスが軽減できる、キャリアや働き方に対して前向きになれるが主なものです。

一方、デメリットには長続きしない人だと思われる、今よりも悪い状況になる可能性があることが挙げられます。

会計事務所を見分ける際には、1人当りの仕事内容・業務量や残業時間・残業代をチェックしたり所長の性格との相性を見たりすることが大切です。

また、ストレスを軽減するためには仕事の進め方に気をつけ、プライベートを充実させ、場合によっては自分に合う職場へ転職しましょう。

自分の職場である会計事務所に向き合いつつ、自分のことも顧みることが必要です。

会計事務所をすぐ辞めるにせよ辞めないにせよ、自分のプラスになるような職場で働きましょう。

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