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ラーメン屋を開業したい人必見!ラーメン屋の内装について詳しく解説
日本人のソウルフード、ラーメン。
行列ができるような人気のラーメン屋は遠方からも訪れる人がいるほどです。
飲食店の中でもラーメン屋の開業は人気です。
またここ数年で、おしゃれな内装のラーメン屋やカフェのようなデザートを提供するラーメン屋などこれまでとは一線を画すラーメン屋も増えています。
時代の流れとともに味だけではなく内装の雰囲気もラーメン屋選びには重視されています。
これからラーメン屋を開業するには、内装にもしっかりとこだわりを持つかが人気を左右します。
ラーメン屋のオリジナリティを内装にもしっかり反映をすることが大切
国産小麦や天然塩を使った素材にこだわるラーメン屋さんの内装は白木をふんだんに使っていてナチュラルな雰囲気が感じられるところが多いです。
また、最近流行っている高価格のラーメン屋は、内装もブラックやガラスなどを使って高級感を演出しています。
こだわりのラーメンをさらにおいしく食べてもらえるように、ラーメンに対するこだわりをしっかりと内装にも反映しているのが人気店の特徴です。
ラーメン屋を開業するにあたって、どんなラーメンを作るのか、そしてそのラーメンを美味しく食べてもらえるように、そのこだわりを伝えられるような内装を選びましょう。
また、実際流行っているラーメン屋に足を運ぶのも内装を決める大きなヒントになります。
ラーメン屋の内装の基礎!ラーメン屋の内装に必要なものって?
ラーメン屋に行くと、大きな寸胴にたっぷり入ったスープや、湯切りなどが印象的ですよね。
普通の飲食店とは違い、ラーメン屋には独自の厨房設備が必要です。
ラーメン屋を開業するにあたって、まずは内装に欠かせないものをチェックしましょう。
1.厨房設備
・冷凍冷蔵庫
…スープを取るための鶏ガラやラーメンのトッピングに使用する卵やねぎなどの野菜を保存するのに使用します。
サイドメニューやスイーツを出すラーメン屋も増えているので、その保存のためにも使います。
・製氷機
…お水やドリンクを出す時や、冷たいラーメンを提供するときに麺を冷やすために使います。
・ゆで麺機
…麺を入れてもお湯の温度が低くならないような火力が強く熱伝導が高いものがおすすめです。
・作業台
…スープを作ったり、トッピングの盛り付けをしたりするのに必要です。作業台の下に冷蔵庫がついているものや収納スペースがあるなど、作業台の下を有効化できるタイプがよく利用されています。
・ガステーブル
…ラーメン以外にもチャーハンなど火力が必要とするものを提供する場合としない場合では必要なガスの口数が異なります。
サイドメニューをどこまで提供するのか、しっかりと決めておきましょう。
・スープ台
…ラーメン屋で見かける大きな寸胴タイプの鍋でスープを煮込むためのものです。
ほとんどのラーメン屋が2口以上設置しています。
・2槽シンク
…営業許可基準では、食器や食材を洗うためのシンクは2槽以上と定められています。
また、これらの他にも麺にこだわるなら製麺機、餃子も提供するなら餃子焼き機が厨房設備には必要になります。
2.カウンターキッチン
多くのラーメン屋がカウンターキッチンを内装に設置しています。
ラーメンが出来たらカウンターから出来たてを提供できるし、片付けもカウンター越しにさっと出来ます。
また、ラーメンを作る過程を見られることで安心感にもつながります。
3.カウンター席、テーブル席
ラーメン屋の内装を決めるには席数や席のタイプも重要です。
飲食店の席数の目安は、1坪あたり1.5席と言われていますが、回転数を重視するラーメン屋では1坪あたり2席と考えるのが一般的です。
10坪のラーメン屋では20席用意ができます。
カウンター席はお1人様でも来店しやすい反面、子連れやファミリーだと足を運びづらいことも。
カウンター席だけではなく、テーブル席を設置したラーメン屋の方がファミリー層の来店も見込めます。
開業前にファミリー層が多い地域か近隣の住民を調べましょう。
4.空調設備
店内のエアコン、空気を逃がす排気管の工事及び設置も内装費用に含まれます。
特にラーメン屋は熱がこもりやすく、また鶏ガラスープのにおいを外に逃がす必要があります。
5.床や壁の素材
ラーメン屋の印象を大きく左右するのが壁と床の色や素材です。
内装の印象はここで大きく決まります。
また、ラーメン屋は床が濡れやすく、油やしょうゆなどがはねたりするので、滑りやすかったり、雑菌が繁殖しやすかったりします。
見た目だけにこだわらず滑りにくく掃除しやすい素材を選びましょう。
6.排水設備
ラーメン屋の排水は、厨房から出る排水設備と、トイレの排水設備の2つが必要です。
厨房からは油も一緒に排水溝から流れるため、汚れを除去するグリストラップも必須です。
7.衛生設備
衛生設備とはトイレや手洗い場です。
敷地が狭いラーメン屋では、トイレが男女共同ということも多いですが、そうなると女性のリピーターを逃してしまうことにもなりかねません。
できれば男女別で清潔で女性も入りやすいトイレを設置しましょう。
また、衛生的にも厨房だけではなく客席側にも手洗い場があるラーメン屋は好印象を持たれます。
8.電気設備
冷凍冷蔵庫など厨房への配線、お客様席のエアコンの電源や照明、それにともなう電気工事も内装費用に含まれます。
厨房は、食材や手元をしっかりと照らしてくれる昼光色の電気を、客席にはぬくもりを感じる暖色系の電気を設置するとよいでしょう。
またLEDは初期費用が高いですが、持ちがよく交換する手間も省けるので長い目でみるとお得です。
ラーメン屋の内装費用を節約するポイント
ラーメン屋の内装費用は坪単価30万円~と言われています。
20坪程度のラーメン屋であれば、600万円程度が内装費用として必要になります。
ラーメン屋の開業にあたり、なるべくなら内装費用を抑えたいですよね。
ここでは、ラーメン屋の内装費用の節約方法を教えます。
厨房設備を節約できる居抜き物件は最大の節約方法
ラーメン屋の内装費用の内訳で、1番大きな割合を占めるのが厨房設備です。
ラーメン屋の厨房設備は内装費用の約40%が平均と言われています。
ラーメン屋の厨房設備を節約できると、かなり高い内装費用の節約効果が期待できます。
ラーメン屋の内装費用の節約に1番おすすめなのは、居抜き物件を見つけることです。
居抜き物件とは、前のお店の設備や内装がそのまま残っている物件です。
残された設備をそのまま使うことができるので、内装費用の大きな節約につながります。
前の店舗がラーメン屋なら、厨房設備だけではなく、カウンターや空調設備、排水設備など多くの設備をそのまま活用できるので、かなり内装費用を抑えることができます。
ただ、居抜き物件に残された厨房設備が古い場合だと修理が必要になることも。
破損や故障がないか、壊れた時の修理の対応など事前に確認しましょう。
中古品やリースを利用する
せっかくラーメン屋を開業するのだから、スケルトン物件で1から理想のラーメン屋を開業したい、その場合には、厨房設備の中古品を購入したり、リースを利用したりすることで内装費用を抑えることができます。
スケルトン物件は退去時には全て撤去して元に戻さなければいけないため撤去費用がかかります。
リースなら、返却すればよいので撤去費用もかかりません。
お金をかけるところと節約するところのメリハリをしっかりつける
壁や床などの内装は、素材によってグレードがありグレードが高いものほど高級感が出ますがその分金額も高くなります。
だからといって内装を全て安いもので揃えてしまうと、他のラーメン屋との差別化ができない、ありきたりのラーメン屋の内装になってしまうこともあります。
お客様の目に入る壁やテーブル、イスなどは少しいいものを、その分床は掃除もしやすい木目がプリントされたビニール材質のものを選ぶなど、いいものと安いものを使うメリハリをつけることがラーメン屋の内装費用の節約につながります。
相見積もりを取って内装業者と価格交渉をしっかりする
内装費用の値下げを交渉するのは、恥ずかしいことではありません。
内装業者にとっても価格交渉するのは当たり前のことです。
内装業者に依頼する前に、必ずラーメン屋の内装実績がある内装業者を選びましょう。
また、複数の内装業者から相見積もりを取りましょう。
相見積もりを取る1番のメリットは、ラーメン屋の内装費用の相場感がわかることと、それぞれの内装業者との相性を知ることができる点です。
内装業者は依頼をして工事完了するまで数カ月間のお付き合いになります。
また、その後も内装のアフターメンテナンスなど何かと続きます。
丁寧に話を聞いてくれるのか、プロ目線のアドバイスをしてくれるのかなど付き合いが長くなることを考えて、相見積もりの対応をみて、気持ちいい対応をしてくれる内装業者を選びましょう。
価格交渉がうまくいく!価格交渉の仕方
相見積もりを取った後、価格交渉は本当にお願いしたい内装業者とのみおこないましょう。
闇雲に「下げられませんか?」という話をされていい思いをする内装業者はまずいません。
また、他で取った内装費用の見積書を違う内装業者に見せるのもルール違反です。
「ここはこんなに安くしてくれるから、あなたもして」というような値引き交渉はやめましょう。
内装業者とも対人間の関係です。相手に嫌な思いをさせてしまったら交渉もうまくいかないことは肝に銘じておきましょう。
相手に好印象を与える値引き交渉は、まずはラーメン屋の内装費用をこの金額でおさめたい、ということを伝えることです。
この時の予算は、想定している予算の80%の金額を伝えましょう。
次に、内装費用の見積書の中で納得できない金額(相見積もりを取った他の業者と比べて異様に高いなど)があれば、内訳がどうなっているのか話を聞かせてもらいましょう。
ここでしっかりと説明をしてくれる内装業者は信頼できます。はぐらかす、あいまいな説明をする内装業者は避けた方がいいです。
ラーメン屋を開業するにあたり、内装は数百万単位のお金が動きます。
信頼できる内装業者に納得のいく価格で依頼するために、打ち合わせや価格交渉はとても大切です。
終わりに 内装費用に悩んだらプロに相談も
理想のラーメン屋を開業するには、お金の悩みは切っても切れません。
よほど資金に余裕がある人ではない限り、銀行などのローンを利用して開業資金を用意すると思います。
ラーメン屋の内装は、全てにこだわってしまうと内装費用も高くなります。
かといって全て節約してしまうと理想からはかけ離れたラーメン屋になってしまい経営意欲も削がれてしまいます。
ラーメン屋の経営者はラーメンのプロであってお金のプロではありません。
内装費用や開業に悩んだら1度プロに相談してみるのも1つの方法です。