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飲食店にとって内装デザインは宣伝力になる
「飲食店は味が勝負!料理の味がよければお客さんが入る!」と思っているオーナーはいませんか?
もしそう思っていたら、その考えは改め直す必要があります。
お客様は料理に対してだけ対価を払っているわけではありません。
飲食店に来店したお客様は、料理だけではなく居心地や雰囲気、スタッフのサービスすべてに対価を払っています。
そのため、いくら料理がおいしくても内装やサービスがよくなければリピーターを獲得することができません。
お客様満足度を高めるために、内装デザインに力を入れることはとても重要です。
来店前に内装デザインをチェックできる時代に
ここ数年スマホの普及によって、私たちはなんでも簡単に調べられるようになりました。
飲食店に来店する前にそのホームページを見たり、口コミをチェックするのも当たり前になっています。
口コミサイトでは、そこに来店したことのあるお客様が料理や内装の写真をあげていて、私たちはそのお店に行かなくても内装デザインや雰囲気を知ることができるようになりました。
どっちの店舗に行こうか迷って口コミを見ると、どちらにも料理はおいしいという口コミがある、そんなシチュエーションのとき、どこで判断するかというと店舗の内装を見る人が多いと思います。
よりおしゃれだったり、居心地がよかったり、面白そうだったりする魅力ある内装が来店する店舗を選ぶ決め手になるのです。
そのため、内装デザインが惹かれるものでないと、すでに選ばれない店舗になってしまいます。
おしゃれな内装や個性的な内装はSNSで拡散されやすい!
皆さんの中には個性が強い飲食店の内装や、おしゃれな内装がSNSで拡散されているのを見たことがある、という人がほとんどではないでしょうか。
今ではバズる店舗になるために、インスタやTwitterを活用する店舗オーナーが増えています。
SNSで話題になった「不純喫茶ドープ」は、Twitterのフォロワー数1万人超えの喫茶店。
まさにSNSをうまく活用した集客に成功している店舗の1つです。
レトロな雰囲気を充分に活かした内装デザインは、まさに今レトロブームの10代~20代に刺さり拡散されました。
SNS上ではおしゃれな内装は充分な集客力を発揮してくれます。
強い集客力を持つ内装にするには?
飲食店のオーナーなら、誰しもが集客をUPできる、SNSでバズるような内装にしたいと考えていると思います。
ではどうしたらそのような内装デザインを作り上げることができるのでしょうか。
飲食店のコンセプトを明確にする
まず大切なのは、飲食店のコンセプトを明確にすることです。
どこで何を提供するのか、どんなお客様に来てほしいのか、具体的に考えてみましょう。
◆20代~30代の美容意識の高い女性が喜ぶような、オートミール料理をメインにしたカフェ
◆ 定年退職した60代以降が楽しめるナポリタンが絶品の昔ながらの喫茶店
◆ 30代~40代の年収が高い層をターゲットにした海外旅行気分を味わえるホテルライクなフレンチ
のようにターゲット層、飲食店の売りを文字にして表すことが大切です。
ここで設定したコンセプトをしっかり内装に反映させましょう。
流行っている飲食店に実際に足を運んでみる
実際にSNSでバズったような人気店に足を運ぶことも大切です。
どうして毎日のように行列ができているのか、店舗に行ってみると学ぶことも多いはずです。
写真だと一部しか切り取られた画像しか確認できませんが、実際に足を運ぶと全体的な雰囲気から細かい装飾品なども確認できます。
時間がある限り、できるだけ多くの人気の飲食店に足を運びましょう。
個性を前面に打ち出してみる
非日常を味わえる個性の強い内装デザインも、ここ最近人気です。店内で釣りができる居酒屋、忍者屋敷のような内装、監獄居酒屋など、まるでテーマパークのような体験ができる内装に思い切ってしてみるのも1つの選択肢です。
インパクトが強いものほど、SNSの拡散力は高く遠方辛のお客様まで引き寄せることができます。
店舗の内装デザインを決めるには
実際に店舗の内装デザインを考えたときに、つい客席ばかりに目が行きがちになってしまいます。
しかし、店舗の内装デザインは大きくわけてレジ、客席、厨房の3カ所デザインを決めることです。
それぞれの内装デザインのポイントを説明します。
レジの内装デザイン
レジをどこに設置するのかを最初に決めると、客席の内装デザインも進みやすくなります。
雰囲気重視であれば、レジはお客様の席から見えないようにデザインするのがベストです。
壁や仕切りを作ってうまくレジの空間を作りましょう。
また基本的にレジの場所は入口付近が望ましいとされています。
客席のデザイン
客席は店舗の印象が決まる場所なので、内装デザインに1番力を入れましょう。
また、入口から客席への動線、客席から化粧室への動線など動きやすさを考えることも大切です。
そして忘れてはいけないことの1つが、飲食店ではスタッフも客席を動き回ります。
スタッフが動きにくい動線だと、スタッフが働きにくく定着しないことが考えられます。
スタッフが定着しないと安定したサービスができないため、お客様満足度が低下してしまいます。
スタッフが働きやすい動線もしっかり考えましょう。
厨房のデザイン
厨房は、まずお客様から見えるようなオープンキッチンスタイルにするのか、お客様から見えないようにするかを決めるところから始まります。
オープンキッチンにするとお客様がライブ感を味わえて満足度が高まります。
ただし、その分煙やにおいが店内に充満するために空調設備をしっかりしないといけません。
また、厨房はスタッフが動きやすいよう動線が重要です。
冷蔵庫や倉庫の位置、ドリンクを作るコーナーの場所など、飲食店の内装デザインに熟知しているデザイン事務所のアドバイスをもらうのがおすすめです。
それぞれのデザインのイメージが決まったら予算決めを
イメージが決まったら、予算を決めましょう。
予算を決めないとどんどん金額だけが膨らんでいきます。
一般的に店舗の内装費用は開業費用の50%前後と言われています。
その予算内で抑えられるように、予算が決まったら、今一度デザインを見直して、譲れないところ、グレードダウンさせるところを検討しましょう。
内装デザインを成功させるデザイン会社の選び方
なんとなく店舗イメージが固まってきたら、次は依頼するデザイン会社を決めましょう。
イメージを図面に落とし込むのがデザイン会社です。
そのため、デザイン会社と何度も打ち合わせをすることになります。
いい内装デザインを実現するには、意思疎通ができるデザイン会社を選定することが大切です。
ここではいいデザイン会社を選ぶ4つのポイントを紹介します。
1. 飲食店の実績が豊富なデザイン会社
オフィスを手がけるデザイン会社、洋品店を手がけるデザイン会社など、デザイン会社にも得意な分野があります。
デザインを依頼する際には、飲食店、さらに同業の実績が豊富なところを選びましょう。
カフェと焼き肉屋では全く違う内装の知識が必要だからです。
2. デザインの実績がイメージと一致しているか
デザイン会社の多くは、自社のサイトに実績の店舗写真を掲載しています。
その写真を見てみると、ナチュラル系に強い、モダン系に強いなど、強みとするデザインがわかります。
自分の内装デザインのイメージと合っているか、依頼する前に必ずチェックをしましょう。
3. 無料相談をして相性をチェックしよう
デザイン会社のほとんどが初回の相談を無料で受け付けています。
これを活用しない手はありません。複数のデザイン会社にぜひ相談してみてください。
一方的に話を進めるところ、こちらの話をしっかり聞いてくれるところ、質問に的確に答えてくれるところ、対応は様々です。
話しやすいなど担当者との相性もあります。
デザイン会社とは打ち合わせを重ねたり修正依頼をしたりと接点が多いので、相性のよい信頼できるデザイン会社を選ぶことが大切です。
4. アフターサービスなどプラスαのサービスがあるか
デザイン会社にも施工までを一貫しておこなうところ、またコンセプト設計からアドバイスをしてくれるところ、施工会社や什器の販売会社と独自のルートがあり割引価格で利用できるなど、プラスαのサービスを用意しているところもあります。
自分に合ったサービスがあれば活用しない手はありません。
店舗開業までオーナーは忙しい日々を過ごします。
1つの窓口で依頼できるとスムーズに事が運んで楽になりますよ。
まとめ 集客できる内装デザインはお店のコンセプトとデザイン会社の選定が重要
飲食店にとって内装デザインはとても重要です。
集客できる内装デザインを実現させるには、お店のコンセプトをしっかり作ること、埋もれないような個性ある内装デザインをすることにまず力をいれましょう。
そのためにもなるべく時間があるときには人気の店舗に足を運んだり、ネットで画像を見たり、事前調査をおこなってください。
Twitterやインスタなども参考にするとよりよいでしょう。
そして、いい内装デザインが浮かんでも、それを実現してくれるデザイン会社が必要です。
自分のイメージを理解して図面におこしてくれるような信頼できるデザイン会社を見つけるためにも、無料相談を活用しましょう。
複数のデザイン会社に相談をすることで、見極める力もついてきます。
こちらの意見も受け入れながらもプロとしてのアドバイスもしっかり提案してくれる信頼できるデザイン会社を見つけることが、集客できる内装デザインの実現に欠かせません。