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ダクト設備の役割とは?設置方法や工事の流れも

ダクト設備の役割とは?設置方法や工事の流れも

ダクトとは

ダクトという言葉は聞いたことがあっても、詳しく知っている人は少ないでしょう。

ダクトとは換気や空調、排煙のために必要な気体を移動する管です。

飲食店だけでなく、オフィスビルや住宅にもダクトは存在します。

ダクトは汚れてしまうと排気が十分に行えず、厨房に臭いや煙が留まったり、フロアや店外にまで漏れたりしてトラブルに発展することも。

臭いや煙がフロアに蔓延すると、店のイメージを悪くし集客にも影響します。

飲食店を開業する際は、ダクトに関する知識を備えておき、業態に合わせたダクトを設置することでトラブルやリスクを事前に回避することにもつながります。

ダクトの設置方法

ダクトの設置方法はいくつかあり、建物の種類によっても利用できる方法は決まってきます。

設置方法によって工事方法や費用にも差が出るので事前に確認しておきたいところです。

どのような方法があるのか詳しく解説します。

壁面にダクトを通す

設置方法のなかでも工事が簡単で、費用も安く済む方法です。

住宅に囲まれているなど、環境によっては設置できない場合もあるため、業者に確認が必要です。

天井に換気扇を設置

天井に穴を開けて設置する方法で、飲食店の厨房やトイレなどに利用されます。

穴を開けられる天井という条件がありますが、排気場所が自由というメリットがあります。

屋上までダクトを通す

高いビルで利用される方法です。

屋上までダクトを伸ばすため、周囲に迷惑になりにくいですが、費用がかかります。

ダクトの種類と役割

飲食店で取り付ける主なダクトは以下の4種類です。

  • 換気ダクト
  • 空調ダクト
  • 厨房排気ダクト
  • 排煙ダクト

それぞれに役割が異なるので、以下で解説します。

換気ダクト

空気の入れ替えを行うためのダクトです。

焼き肉店などの飲食店では、空気の入れ替えだけでなく煙やにおいの排出を行う際にも使用します。

空調ダクト

エアコンなどの空調機器につないで、風を室内に流すためのダクトです。

室内を快適な気温に保つために取り付けます。

厨房排気ダクト

煙や油を外に排出するため、飲食店の厨房に取り付けるダクトです。

調理するメニューによって適したパワーや機材の種類が変わるため、金額も変動します。

排煙ダクト

換気ダクトと混同しやすいのが排煙ダクトです。

換気ダクトは飲食店で出る煙の排出を目的としていますが、排煙ダクトは火災時の煙を排出するために取り付けます。

素早く煙を排出させるため、圧力を高めて風力を強めているのが特徴です。

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ダクト材の種類と特徴

ダクトに使われる材料はいくつかあります。

場所や用途に合わせて適した材料を選ぶ必要があります。

亜鉛メッキ鋼板

どのタイプのダクトにも使用されます。

形状は丸ダクトや角ダクトなどさまざまです。

塩害やさびに弱いため、屋外での使用では塗装を施さなければいけません。

ステンレス鋼板

塩害や腐食に強く、傷がつきにくいため屋外で使いやすい素材です。

さまざまな形状のダクトがあります。

亜鉛メッキと比べると高いのが特徴的。むき出しでも使えるため、工場などでも使われています。

ガルバリウム鋼板

亜鉛とアルミニウムの合金メッキで、ステンレス鋼板と比べて安い価格で済みます。

また、亜鉛メッキと比べると腐食に強いのが特徴です。

見た目の良さもプラスになる一方で傷には弱いのがデメリット。

グラスウールダクト

吸音性に優れており、映画館や図書館など空調設備の音を抑えたい場所におすすめです。

さびや腐食にも強いのが特徴的。

ダクト工事の流れ

ダクト工事が必要になった場合、何をどうしたらよいのか迷う人もいるでしょう。

ここでは、ダクト工事の主な手順を解説します。

相談

まずは業者の公式サイトから、電話やメールなどで問い合わせます。

現地調査・打ち合わせ

ダクトを設置する環境を調査しに担当者が現地に訪問。

この時にどのような機能を求めているのかなどを打ち合わせも実施します。

見積もり提案

調査の結果や要望をもとに、見積もりを作成。

また、ダクトを設置する建物や目的などに合わせたダクト工事の提案を行います。

工事を行わずに資料の作成のみの場合は費用が発生する場合が多いです。

工程確認

ダクト設置・施工に関する資料や、工程表などを作成し確認し、問題がなければダクト工事を行います。

工事完了

工事が完了したらオーナーの立ち合いのもとでダクト設備を運転しチェックします。

内装工事リース株式会社

ダクト工事のポイント

ダクト工事を行う場合は業者に依頼することになります。

ダクト工事はダクトの種類や工事方法で費用が大きく異なりますが、ポイントをしっていると費用を抑えることも可能です。

ここでは、ダクト工事を依頼する前に知っておきたいダクト工事のポイントを解説します。

予算を抑えるなら居抜き物件

ダクト工事は設置方法やダクトの種類によって費用が大きく変わります。

高額になると300万円にもなります。

中華料理店など煙や油を排出するパワーがあるダクトを設置する場合は多額のダクト工事がかかると想定されます。

ダクト工事費を抑えたいと考えている場合は、居抜き物件を選ぶのがおすすめです。

居抜き物件とは、物件を借りる以前の設備が残り、引き続き利用できる物件です。

ダクト設備も使える状態にあればそのまま使えるため、ダクト設備を整える工事は不要。

さらにこれから始めようとしている業種と前の業種が同じ場合はダクト設備の不足がなく快適に使えるでしょう。

例えば前の業種がカフェで今回が焼き肉店の場合、ダクトのパワーが弱く煙や空気を効果的に排出できない可能性があります。

その場合は、ダクトの撤去と設置の工事を行うことになり、費用がかかります。

居抜き物件でも設置されているダクトが引き続き使用可能かを確認しておく必要があるでしょう。

排気口が高ければ高額

高い建物で飲食店を営む場合、屋上までダクトを引き延ばすことがあります。

ダクトを屋上まで伸ばすために足場の設置や外壁に固定する作業などがかかり、1階上がるごとに約20万円の費用が上乗せされるとも言われています。

ビルなどの高い建物で開業する場合には、後々ダクト設置費用に驚かされないよう事前に知識を頭に入れておきましょう。

複数の業者に見積もりを依頼する

ダクトの設置業者は、飲食店のダクト設置を得意とする業者、不慣れな業者が存在します。

また、設置後のアフターフォローの充実度もさまざまです。また、費用に関しても業者によってばらつきがあります。

ただ、近所にある業者一社に依頼した場合、相場がわからなければ相場より高い工事費を請求されても「そんなものなのか」と疑問に思わず支払ってしまうことも。

損をしないためにも見積もりは数社にお願いしましょう。

数社の見積もりがあれば、平均額を出すことが可能です。

また、見積もりの依頼時に業者対応の確認も同時に行えます。

対応が良いか、設置後にトラブルがあってもしっかりと保証してくれる業者か、費用は妥当かなどさまざまなポイントをチェックして信頼できる業者に工事を依頼しましょう。

まとめ

飲食店に適したダクトには業種に合わせてさまざまな種類があり、設置方法も建物によって異なります。

ダクト設置工事にかかる費用に関しても設置するダクトや設置方法などにより大きな差が生じます。

ダクト設置工事が必要な場合には、複数の業者に見積もりを依頼してどのくらいの工事費がかかるのか相場を出してもらいましょう。

ダクト設置工事を抑えるために居抜き物件を検討するのもひとつの方法です。

工事にかかる費用をまとめて用意するのが難しいという場合、手元に資金がなくても内装工事が可能な内装工事リースという方法もあります。

電話やLINE、Chatworkでも気軽に相談できるため、まずは問い合わせてみてはい かがでしょう。

内装工事リース株式会社