✔︎創業融資の審査に落ちる人の特徴が知りたい
✔︎審査に受かるためにはどうすれば良いか知りたい
✔︎審査に落ちてしまった後の対処法は?
✔︎実際のところ、創業融資の審査は厳しいの?
✔︎審査を通過するために最もすべきことは?
上記のような疑問や悩みを抱えていませんか。
創業融資の審査に関しては「厳しい」という声や、「比較的創業者に優しい」など様々な意見があり、どの意見を信用すれば良いかわからないことでしょう。
また、どうすれば審査に受かるのか、落ちるのかを理解しておきたいと考える方は多いでしょう。
そこで本記事では、以下の内容をお届けします。
・創業融資の難易度について
・審査に落ちてしまう人の特徴
・審査に受かる人の特徴
・審査に落ちてしまったときの対処法
・審査を通過するためにすべきこと
本記事を読み終わる頃には、創業融資の審査に落ちる人・受かる人の特徴が明確にわかり、あなたは「審査に受かる人」になることができるでしょう。
また、評価基準を明確にわかっていれば、後にご紹介する対処法を正しく取り入れて、融資を受けられるようになるはずです。
融資の審査を通過するために必要なことが知りたいという方は、ぜひ最後までご覧ください。
なお、本記事でご紹介する「創業融資」とは、日本政策金融公庫の新創業融資のことです。
最もオーソドックスな融資ですので、とりあげます。
また、本記事の内容はその他の創業融資を受ける場合にも当てはめて考えられることですので、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
実際のところ審査は厳しい?
結論を先に申し上げると、審査は厳しいと言えるでしょう。
その理由は3つあります。
・創業融資の審査通過率は20%前後だと言われているから
・相対的に甘いというだけだから
・審査の基準は他の融資と変わらないから
「日本公庫の創業融資は比較的利用しやすい。
なぜなら、創業者に向けて国が行っている融資だから。」という意見がよくあります。
実際のところ、全く間違ってはいないのですが、こちらの主張の前には必ず、「他の創業融資と比べて」という文言が入ります。
この文言を省略して記述されていることが多いため、全く知らない人は「利用しやすい融資」だと判断してしまいます。
ただし、実際のところは上記のように、通過率20%前後ですし、審査の基準は他の融資と全く変わりません。
そのため、他の融資に落ちるなら、新創業融資も落ちる。日本公庫だから通過しやすいというのは誤っているということです。
そのため、「審査が厳しい」と理解しながら準備を進めて行きましょう。
審査に落ちてしまう人の特徴6つ
ここでは、審査に落ちてしまう人の特徴を6つご紹介します。
これらの特徴に共通して言えるのは、「曖昧な点が多い」ということです。
審査落ちしないためには、明確にすることが大切だと言えるでしょう。
・書類に矛盾点がある
・各種ローンの返済が滞っている
・能力が低い
・経験が少ない
・返済能力が低いと感じられる
・資金の使途が明確ではない
上記の特徴に当てはまっている場合には、注意が必要。
審査に落ちてしまう可能性が高いと言えるでしょう。
書類に矛盾点がある
根拠が一切ない情報を用いて書類を作成した場合、矛盾点が生じる場合があります。
例えば、創業計画書には融資の使い道が設備用に100万円と記載されているのに、「資金繰り計画書」を確認してみると、設備用に50万円と書かれているケースがあります。
その他にも、企業理念自体に矛盾点があることも考えられます。
このような状況を目撃した融資担当者は「全く計画性がない」「資金に疎い」など、マイナスの印象を感じることもあるでしょう。
仮に、書類の矛盾点が直接、審査に影響を与えなかったとしても「他にも怪しい点があるのではないか」と疑われながら融資審査を受けなければなりません。
融資を成功させるなら、書類の矛盾点はなくしておきましょう。
各種ローンの返済が滞っている
カード、車、住宅などのローン支払いが滞っている場合には、審査に影響します。
CIC(信用情報機関)に連絡すれば、日本公庫はあなたの借入状況を知ることができます。
そのため、支払いは済ませてから融資を受けるようにしましょう。
また、公共料金などの支払い遅延がある場合にも不利に働いてしまうことがありますので、当たり前のことですが、必ず期限内に支払いましょう。
能力が低い
創業する業種に関する能力が低いと、事業で利益を生み出すことは難しいと判断されてしまい、融資審査に落ちることがあります。
具体的には、過去に勤めていた会社の実績があるかどうかを見られています。
経営者の能力に欠ける事業者だと判断されれば、審査を通過できない可能性があります。
経験が少ない
事業に関する経験が全くない、もしくは少ない状態で融資を受けようとした場合には、審査で落とされる可能性が高いです。
創業理由が思いつきだと判断されてしまうためです。
仮に5年前から同じ業種で働いていたAさんと、2ヶ月前に退職してその足で創業融資を受けに来るBさんがいたら、明らかにAさんを審査に通しますよね。
過去の経験を示せる事業者の方が有利なことは言うまでもありません。
ただし、これまで同業の経験はないけど、他の職が関連していることをアピールできれば、審査に通る可能性もあります。
返済能力が低いと感じられる
主に通帳の自己資金が足りないときには返済能力が低いと判断されて、審査に落ちることもあります。
日本公庫では自己資金は融資希望額の10分の1以上と定められていますから、それ以下の場合にはそもそも融資を受けられませんが、ギリギリ到達したような事業者に融資を与えるでしょうか。
答えは、「いいえ」のはずです。
もちろん、他の書類でカバーできることもあるのですが、自己資金を用意できるに越したことはありません。
自己資金を準備できるだけで、返済能力のある事業者だと判断されるのです。
資金の使途が明確ではない
融資を受けるためには、明確な用途を伝えなければなりません。
曖昧な用途で資金を使用するような書類を提出した場合には、審査に落とされて当然でしょう。
融資担当者は「返済できる人」最優先で融資を与えます。
曖昧な事業者は資金管理に関しても曖昧。
返済される可能性が低いと判断され、融資を与えてくれないのは明確です。
融資を申し込む際には具体的な資金の使途を証明するため、見積書や領収書を提示するようにしましょう。
審査に受かる人の特徴
ここまでは、融資の審査に落ちてしまう人の特徴についてご紹介してきました。
ここでは、審査に受かる人の特徴をご紹介します。
もちろん「落ちてしまう人」の逆を意識すれば良いことですが、その他にも審査担当者に好印象を与えられる行動をすることも大切になります。
ここでは、好印象を与えることに着目して、審査に受かる人の特徴をご紹介します。
・ビジネスマナーが身についている
・創業計画書が充実している
・売り上げを出せる根拠が明確
・面談の準備ができている
・専門家に相談している
・自己資金が十分にある
上記の6つについてご紹介します。
ビジネスマナーが身についている
社会人として常識のことではありますが、ビジネスマナーがしっかりと身についている人は融資担当者から見て好印象です。
服装や言葉遣い、メール対応など、ごく一般的に丁寧とされる対応を心がければ、全く問題ありません。
ただし、普段あまりビジネスマナーを意識していない場合には注意が必要です。
創業計画書が充実している
充実した内容の創業計画書をかけているかは非常に大事なポイントです。
融資の書類審査で最も見られているのが創業計画書と言っても過言ではないので、内容を意識して作成する必要があります。
具体的には、創業計画書には以下のような内容を記載することになります。
記入の流れ |
記入事項と記入時のポイント |
創業の動機 |
創業にあたる動機を記入する項目です。創業融資の最も重要な項目だと言えます。 |
経営者の略歴等 |
創業する業種にあたって、経験や知識があることを証明する項目になります。 |
取扱商品・サービス |
創業する業種で販売する商品・サービスは何かを記載する項目になります。 |
取引先・取引関係等 |
仕入れ先や商品の信頼性を記載する項目になります。 |
従業員 |
従業員の人数は事業に対して適切かどうかを記入する項目になります。 |
お借入の状況 |
個人の借り入れがないかを記載する項目になります。借入がないに越したことはありませんが、もしある場合には漏れなく記載しましょう。 |
必要な資金と調達方法 |
創業にあたり、必要な資金を全て把握できているかがみられます。 |
事業の見通し |
創業後の事業がどのように成長するかを記載する項目になります。 |
上記の内容に留意して、記載しましょう。
売り上げを出せる根拠が明確
創業計画書の内容ともかぶる部分はありますが、具体的な根拠をもとにして、売り上げを出せることを示すことが大切です。
なぜなら、融資担当者は基本的に「融資を返済できる事業者かどうか」のみを判断しているからです。
融資を返済できる人には進んで融資を与えます。
なぜなら、日本公庫自体を運営するためには資金が必要だからです。
誰かれ構わず融資を与えていたら、資金が尽きてしまいます。
つまり、売り上げをしっかりと出せる事業者にしか融資を与えないことは明確でしょう。
自己資金の額や、創業計画書などの書類において、一貫して「融資返済が可能なこと」を証明できる事業者は融資の審査に受かる可能性が非常に高いです。
面談の準備ができている
日本公庫の審査は書類のみではありません。
書類を完璧にしたからと言って、面談の準備を怠っていたら、審査に落とされてしまいます。
その点、審査に受かる人は面談の準備に至るまで一切手を抜かず準備しているでしょう。
30分〜1時間程度の面談。
その細部にまでこだわって準備した人だけが融資審査を通過できることをわかっているからです。
面談の準備とは、身だしなみ・面談内容・熱意を準備することです。
1.身だしなみ |
ラフな格好をせず、スーツなど、フォーマルな格好を意識して、面談を受けましょう。 |
2.面談内容 |
誰にでもわかる言葉を使って、説明することが大切です。 |
3.熱意 |
審査の担当者はロボットではないので、熱量を感じるプレゼンができれば、融資を与えてくれる確率は高くなります。 |
融資担当者は、融資を与えることに対して積極的です。
なぜ、そのようなことを断言できるのかというと、日本公庫のHPに明記されているからです。
HPを見ればわかるように毎月の融資実績を提示しています。
つまりは、融資を与えて、実績を増やしたいと考えているのです。
とはいえ、誰かれ構わず融資を与えてしまうと、返済を見込めない人にも融資を与えてしまいます。
面談でふるいにかけているのです。
融資を利用したい人は面談の準備をして、担当者に好印象を与えることができれば、融資を積極的に与えてくれる可能性が高くなると言えるでしょう。
専門家に相談している
「創業計画書を充実させる」「面談の準備をする」ことは正直なところ、創業融資初心者にとっては非常に難しいことです。
全くノウハウがない状態で融資に臨めば、膨大な時間がかかることは目に見えていますし、創業時の忙しい中で準備に時間をかけることは現実的に不可能だからです。
また、面談の練習を自分一人で行うことも非常に難しいでしょう。
そこで、融資の専門家に相談することをおすすめします。
融資の専門家に相談すれば、効率的に準備ができるほか、これまでに培ってきたノウハウを利用して、融資を成功に導いてくれるはずだからです。
専門家によっては、融資成功率80%以上と謳っているところもあります。
信用できる専門家に依頼すれば、成功率20%程度の狭き門を広げることができるはずです。
本HPを運営している税理士法人経営サポートプラスアルファも、融資のサポートを行っていますので、お気軽にご相談ください。
自己資金が十分にある
新創業融資の要件の2つの柱のうち、1つが自己資金要件として定められているように、自己資金は融資審査において大きなウェイトを占めています。
そのため、自己資金を十分に準備できる事業者には積極的に融資を与えてくれるはずだと推測できます。
自己資金が多いということは、以下のことを具体的な数字で示していることになります。
・事業に対して並ならぬ熱量がある
・金銭管理能力がある
・仮に事業が伸び悩んでも自己資金を使って返済してくれる
このように、良い印象を具体的な数字を用いて証明できるため、自己資金が多いことは有利に働くのです。
自己資金を十分に用意できる能力がある人が融資審査を通過できると言えます。
審査落ちしてしまったときの対処法
本記事を読んでいる方の中には、すでに1度融資審査に落ちてしまった方もいらっしゃるでしょう。
もしくは、本記事の内容を実践していたつもりだけど、落ちてしまうのではないかと考える方はいらっしゃいます。
そこで、万が一融資に落ちてしまった場合の対処法について、少し触れたいと思います。
対策は以下の通りです。
・原因を改善後、融資を受ける
・自己資金を増やして融資を受ける
・他の創業融資に申し込む
1つずつ簡単に見ていきましょう。
原因を改善後、融資を受ける
日本公庫の創業融資は、創業から2期以内の方であれば利用することができます。
つまり、創業まもない状態で落ちてしまっても、何度かチャンスはあるということです。
ちなみに、最低でも半年間は融資申し込みができなくなってしまいますが、その間に原因を考え、対策を講じて2度目の融資を受ければ、審査を通過できる可能性があります。
原因を突き止めるのが難しければ、専門家に依頼するのも一つの手だと思います。
自己資金を増やして融資を受ける
融資審査に落ちた原因が自己資金によるものだと考えられる場合には、自己資金を準備してから融資を受けることで、審査に通ることがあります。
預金を増やす方法としては、親戚等に相談し支援してもらうことも方法のうちです。
「贈与された」お金であれば自己資金と同様に扱われる特性があるので、可能であれば頼んでみるのも一つの手です。
その際には贈与された家族の通帳のコピーを提示する必要があるので、あらかじめ確認しておきましょう。
他の創業融資に申し込む
日本公庫の創業融資以外にも「補償付き融資」や「制度融資」など様々な融資制度が他の金融機関から用意されていますので、そちらを利用する方法もあります。
単純に日本公庫の審査との相性が悪かった可能性もありますので、しっかり準備して各種融資を受けてみることもおすすめです。
審査を通過するための近道は創業計画書
審査を通過したければ、一番先に手をつけるべきなのは「創業計画書」です。
なぜなら、自己資金の準備や、実務経歴を増やすことは短期間では難しいから。
短期間でも準備できる創業計画書に力を入れた方が良いと言えるでしょう。
本記事でも創業計画書の書き方については少し触れましたが、より具体的な創業計画書の書き方とポイントについては下記の記事でご紹介していますので、ぜひ、参考にしてみてください。
創業融資の失敗を未然に防ぐなら税理士に相談
創業融資の審査に一度失敗してしまうと、2度目は半年以降の申請になりますので、少し時間がかかってしまいます。
できることならお金が必要になる創業初期に資金が欲しいところ。
そうなると、1度で融資の審査を通過することが望ましいです。
しかし、創業融資の準備には非常に時間がかかります。
他の創業準備が忙しい中で融資対策に時間を費やすのは難しいことです。
場合によってはどっち付かずになってしまい、創業時期が遅れてしまうこともあるでしょう。
せっかくの創業なのに、準備が疎かになって思うような結果にならないことは悲しいことですよね。
そこで、本HPを運営している税理士法人経営サポートプラスアルファから提案があります。
私たちに融資の準備手伝いをさせていただけないでしょうか。
私たちは融資の専門家。
数々の創業融資を成功に導いてきた実績と、ノウハウを持っています。
融資初心者では難しい書類作成や面談の準備、書類集めの方法など、融資に関することならなんでもサポートさせていただきます。
私たちが書類作成を行えば、事業計画書は即日作成可能。
その場で日本公庫の面談準備を行うことも可能です。
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