【体験談有】会計士の人間関係が辛い場合どうしたらいい?対処法について
2020年10月2日
会計事務所、税理士事務所に勤めている社員には、様々な人がいます。
その会計事務所や税理士事務所を切り盛りしている代表・所長の税理士や公認会計士、そこで働いている税理士や公認会計士、税理士試験や公認会計士試験を受けながら税理士補助・アシスタントとして働く人、事務作業などを担う契約社員、アルバイトの人などです。
一般的な会社と異なり、「税理士試験に受かった人と勉強中の人」「税理士・公認会計士とその他の事務作業の人」という違いが明確にあるため、人間関係で悩む人が多くなっています。
今回は、会計事務所・税理士事務所でよくある人間関係の悩みを紹介しつつ、会計事務所・税理士事務所をやめた場合のネクストキャリアなども解説します。
現在会計事務所や税理士事務所で働いていて、人間関係に悩んでいる方は必見です。
Contents
会計事務所によくある人間関係の悩み
会計事務所、税理士事務所によくある人間関係の悩みとしては、以下のようなものがあります。
①仕事を教えてくれない
税理士、会計士などの士業では、仕事を教える体制が整っていないところが多いです。
このため、入社後の研修などがなく、手探りで仕事しなければならないという悩みが多いです。
②所長の人格がおかしい
小さい税理士事務所や会計事務所には、ワンマン所長がいることも多いです。
こうしたワンマン所長は自分の力で成り上がってきたという自負から他人に対しての思いやりが薄いことがあります。
➂パワハラがある
税理士事務所や会計事務所にも、当然パワハラが存在します。
古い業界であることからも昭和の仕事スタイルが残っている事務所が多く、パワハラが発生しやすい環境です。
④上下関係があり見下される
税理士事務所や会計事務所では、メインの税理士、公認会計士とそれ以外の間に明確な格差があります。
このため、税理士や公認会計士から見下されて精神を病んでしまう人も多いといいます。
体験談①仕事を教えてくれずパートを辞めてしまった…。
ここからは、会計事務所・税理士事務所によくある人間関係の悩みを実際に抱えている人の体験談を紹介していきます。
まずは、仕事を教えてくれずにパートを辞めてしまったAさんの体験談です。
私は3ヶ月前、パートとして税理士事務所に転職しました。
前職でも事務系のアルバイトをしていたので、経理系の作業にはある程度自信があり、興味も湧いていたため、税理士事務所でより実践的な経理・事務の仕事を学びたいと思い転職したのですが、実際はそう上手くいきませんでした。
入社初日にも関わらず、自己紹介もそこそこに仕事を振られ、その時点で少し違和感を感じていたのですが、仕事内容もほとんど教えてもらえず、「去年の資料がその辺のデスクに入っているはずだからそれを参考に作業して」と言われて初日から不安な思いで作業をしたのを覚えています。
前の職場では比較的丁寧に仕事を教えてもらったこともあり、前職とのギャップにショックを受けたのを覚えています。
一応、「わからないことがあったら聞いて」とは言ってもらっていたんですが、全体的にギスギスした雰囲気が漂っていて気軽に質問することもできず….。
ようやく勇気を振り絞って質問すると、「忙しいから後にして」と言われてしまいました。
結局仕事もまともに覚えられず、雰囲気もギスギスしていて精神的に辛かったので、入社5ヶ月で辞めてしまいました。
入社初日から「去年の資料を見て作業して」と言われてしまったら、多くの人は不安になりますよね。
また、仕事を教えてくれないことに加え、職場の雰囲気が悪かったのもAさんが税理士事務所を辞めてしまった原因のようです。
このように、新人に仕事を教えるカルチャーがなく、雰囲気が悪くなってしまっている税理士事務所や会計事務所は少なくないです。
体験談②所長の人格
会計事務所や税理士事務所の中には、地元に根付いた世襲に近い事務所も多く、ワンマン所長も多く存在します。
こうしたワンマン所長の人格に耐えかねて事務所を辞めてしまったBさんの体験談です。
私は税理士事務所をやめて、今はとあるIT企業の経理として働いています。
前職の税理士事務所では、日常的に所長の怒鳴り声が飛び交っている状態でした。
小さい事務所だったこともあり、常に所長の怒鳴り声を聞きながら仕事をしていたのを覚えています。
前職の所長は若くして独立したこともあり、非常に自信がある人でした。
このため、少しでも他人がミスをしたり、また他人にミスを指摘されるのが非常に気に入らないらしく、その度に大きな声で職員を怒鳴りつけていました。
私も、在職期間中に何回怒られたかわかりません。
また、職員を見た目や性格の好き嫌いで差別する傾向がありました。
私自身はそこまで嫌われていなかったのかな?と思いますが(それでも日常的に怒鳴られていました)、一個下の後輩は本当に些細なことでも必要以上に長く怒られていて、非常にかわいそうに思っていました。
結局その後輩は逃げるように辞めてしまいましたが、良い判断だったと思います。
私自身も結局耐えきれなくなって退職しましたが、前職との環境の違いに良い意味で非常に驚いています。
このように、所長の人格に疑問を感じて辞めてしまう人も多くいます。
特に、小さい税理士事務所や会計事務所では、所長の性格がそのまま組織の体質に反映されるため、所長の人格がおかしいと一気に職場全体の雰囲気が悪くなります。
体験談➂パワハラがひどかった
税理士事務所・会計事務所を辞めてしまう理由としては、所長の人格だけではありません。
Cさんは比較的大きい会計事務所に勤めていましたが、所属の公認会計士からのパワハラに耐えかねて辞めてしまいました。
私は社員が全体で数十人規模の会計事務所に事務として勤めていました。
入社面接でお会いした代表の会計士の方は非常に温厚で優しい方だったので、大きな不安もなく就職したのですが、入社後関わりが多くなったベテラン公認会計士のパワハラがきつく….。
会計士であることを鼻にかけて必要以上に事務系職員を酷使しようとしたり、些細なことで怒ってきたりするのが日常茶飯事で、耐えきれずに1年で退職しました。
公認会計士というと、非常に優秀な人がやるイメージで代表の方も非常に優しく尊敬していたのですが、入社後に出会ったパワハラベテラン公認会計士のせいで、会計事務所に対するイメージが一気に悪くなったのを覚えています。
体験談②とは異なり、代表は温厚な方だったようですが、所属の公認会計士がパワハラ気質だったようです。
このように、面接で登場するような代表の税理士・公認会計士の印象が悪くなくても、その職場全体にパワハラ気質の人物がいないとは限りません。
体験談④頭が悪いとバカにされた
税理士になるためには、複数科目の試験を突破しなければなりません。
このため、ある科目に受かっても、残りの科目に落ちているがために税理士になれない、という人が生まれてしまいます。
こうした受験生は、税理士事務所などで税理士の補助として働きながら、税理士試験の合格を目指すのが一般的です。
しかし、このような構図が時に悪い方向に働くこともあるようです。
私は税理士を目指して勉強しながら、税理士事務所で働いています。
現在の事務所では実務を身につけながら全科目合格を目指して奮闘する毎日で、事務所の税理士の方もそんな私を応援してくれています。
しかし、前に勤めていた税理士事務所では、ひどい扱いを受けていました。
わからないところを税理士の方に質問しにいくと、「こんなこともできないくらい頭が悪いからいつまで経っても試験に受からないんだよ」と言われ、その夜は悔しくて眠れなかったのを覚えています。
それ以外にも、常に私をバカにしたような態度をとられ、辛くなって辞めてしまいました。
転職した結果、同じ税理士事務所でもこんなに違いがあるんだ、と驚いています。
税理士事務所には、「税理士試験に受かった税理士」と「税理士試験合格を目指す受験生」が両方働いていることがある以上、立場に優劣がつきやすいです。
このような場合、税理士からバカにされて仕事を辞めてしまう人は多いようです。
会計事務所を辞めたい場合は?
税理士事務所、会計事務所を辞めたい場合には、以下のようなセカンドキャリアが考えられます。
税理士、会計士の場合
税理士や会計士の場合には、その資格が強みになるため、転職に困ることは少ないでしょう。
企業の財務・経理・経営企画などに転職をする人が多いです。
ある程度会計士として実践を積んでいる場合には、ベンチャー企業のCFOとして立ち上げに携わる人も多いです。
独立するか、転職してキャリアアップを目指すか、税理士は資格職ですから、選択肢が非常に広く、何でもできます。
税理士補助の場合
税理士補助の場合、他の税理士事務所で働きながら引き続き税理士試験の合格を目指すというのが最も一般的です。
また、一度就職を辞めて、アルバイトをしながら勉強に集中するのも一つの手です。
補助とはいえ、実務経験として、転職市場において評価されることは期待できます。
パートや事務作業をやっていた場合
事務作業をやっている場合には、特に士業に関わらず幅広い業界に需要があるでしょう。
人間関係の悩みが少ないであろう職場をうまく探すことが大切です。
事務にはいろいろな業界があります。
税理士関係だけではなく、IT系などにも目を向けてみてもいいかもしれません。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、税理士事務所、会計事務所の人間関係の悩みについて紹介しました。
税理士事務所や会計事務所で働いている場合、税理士や公認会計士はもちろんのこと、そうでなくても一般的な経理のスキルは身についていることが多いです。
人間関係に悩んだ場合は無理にその職場にしがみつくことなく、より働きやすい環境に転職するのも一つの手ではないでしょうか。
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