こんにちは、今回は店舗の工事についてご紹介していきます。
店舗を経営する上で工事をしなければいけない場面はいくつかあり、工事の規模は店舗の状況に応じて変わってきます。
店舗の工事を行う際には専門の工事業者に依頼をする方がほとんどでしょう。
専門業者に依頼をすることで複雑な工事が可能となり、自分自身の余計な時間が取られないというメリットがあります。
しかし、専門の業者に依頼をするとなると、かなりの費用が発生しますし、いくつか気を付けなければいけない点もあります。
そのため、今回はそもそも店舗を経営する上で工事が必要になるケースを初め、業者に工事を依頼する際の費用面についても詳しくご紹介していきます。
Contents
店舗の工事が必要なケース
そもそも店舗を経営する上で工事が必要となるケースはいくつかあり、そのケースによって工事の際の費用が大きく変わってきます。
そのため、初めに店舗が工事を行うべきケースをいくつかご紹介しておきます。
新しく店舗を立ち上げる時
まず初めに工事が必要となるケースは、店舗を立ち上げる時です。
店舗を立ち上げる際のパターンとしては大きく分けると、地面に店舗を構える「路面店」と事業向けに各階ごとで貸し出しをしているビルに店舗を構える「テナント」の2つに分けられます。
更にテナントの中でも店舗を立ち上げる際、既に内装設備が整っている「居抜き物件」と内装設備が何も揃っていない「スケルトン物件」の2つに分けられます。
居抜き物件で内装が自身の店舗のイメージに合っている場合には、そこまでの工事は必要ないこともありますが、スケルトン物件や路面店として新しく店舗を立ち上げる時には、内装設備を整える必要があるので、大きな規模の工事となります。
店舗の老朽化
店舗を長く利用すれば建物の老朽化は避けられません。
壁紙の剥がれ、床の傷や軋み、イスのぐらつきなどがあります。
店舗はお客様に対して接客をする場所ですので、内装の老朽化を放置してしまうとお客様に対して悪いイメージを与えてしまうことがあります。
そのため、店舗の内装に常に気を使う必要があり、定期的な工事も必要となるのです。
内装設備の不具合
店舗のなかで劣化するのは建物だけではありません。
店舗内の電気設備や空調設備、飲食店であればキッチン周りの設備が不具合を起こしてしまうこともあります。
これらの設備は店舗を維持するために必要不可欠です。
時には設備の不具合で営業ができないということもありえます。
そのため、設備の不具合等が起こらないように、定期的に業者に確認を依頼するなどして気を使う必要があるのです。
店舗を退去する時
工事が必要なのは、経営をしているときだけではありません。
店舗を閉め、撤去する際にも工事が必要です。
店舗を閉めるということは、次に店舗を出店する人がその場所を使うこともあるのです。
工事の規模はその物件が居抜き物件なのか、スケルトン物件なのかにもよって変わってきますが、基本的にはクリーニング工事の費用や撤去工事の費用がかかってきます。
店舗工事の相場とは
つぎに、店舗の工事を行う際の相場についてご紹介します。
店舗の主な工事としては内装工事がほとんどですが、内装の工事にかかる費用は工事の規模や店舗の広さだけでなく、その場所の坪単価や業種によって費用が変わってきます。
ここでは店舗で代表的な、「飲食店」「美容院」「アパレル」の3つの業種に焦点を当ててご紹介していきます。
飲食店
飲食店の工事費用が変わる大きな要素としては、キッチンの設備が挙げられます。
飲食店といえば、店舗の内装の雰囲気が集客に影響を与えるほど重要であるとともに、キッチンの設備をどれだけ充実させるか、空調設備をどれだけ大きくするかが工事の規模を大きく変えます。
飲食店の坪単価としては約20万円から40万円といわれており、10坪ほどの店舗の内装工事を行うには約200万円から400万円ほどの費用かかるとされています。
しかし、厨房の規模を大きくしている店舗では、坪単価は約50万円前後になるともいわれています。
そのため、大がかりになってしまうと、内装工事で約500万円以上の費用がかかり時には1,000万円ほどかかってしまうケースもありうるのです。
美容院
美容院の内装工事では、大型の機材を導入するかどうかが費用に大きな影響を与えます。
美容院の坪単価は約40万円から80万円といわれており、10坪の内装工事の相場としても約500万円前後の費用がかかるといわれています。
イスやシャンプー台の数によっても費用が変わってくるため、店舗の広さが工事の費用に影響します。
アパレル
アパレルの店舗で工事の費用が大きく変わる要因としては、店舗の内装に使う素材が挙げられます。
アパレル店の坪単価は約10万円から20万円といわれており、総額でも約100万円から200万円ほどの費用を見ておけば問題ないでしょう。
しかし、ブランド店やジュエリーショップのように内装に高級感を出すために高い素材を使用すると坪単価が50万円ほどになることもあり、総額で1,000万円以上かかってしまうこともあります。
店舗の工事にかかる費用を抑えるには
店舗の工事を業者に依頼すると費用が高くなってしまうと記述しましたが、業者に工事を依頼する際に費用を抑える方法がいくつかあります。
業者の高い技術で工事を進めてもらえるだけでなく、費用も抑えられるとなれば嬉しくありませんか?
それでは実際に業者に依頼する際に費用を下げるにはどのような方法があるのか、ご紹介していきます。
複数の業者に話を聞く
店舗の工事を依頼する際の費用は基本的に工事の規模や難易度によって前後します。
しかし、実は同じ工事内容だとしても業者ごとで費用が異なってくるのです。
その理由としては、業者ごとに会社の規模が異なり、従業員の人数や技術力にも差が出てくるため、得意な工事と不得意な工事というものがあるのです。
店舗の工事の実績が多い企業もあれば、店舗の工事は全くやったことがないという業者もあります。
そのため、工事を業者に依頼しようとするときには、1つの業者との打ち合わせだけで依頼をするのではなく、いくつかの業者と打ち合わせをし、複数の見積もりを元にどの業者に依頼をするか決めるべきなのです。
業者との打ち合わせは時に長い時間がかかってしまい、複数の業者との打ち合わせが面倒に感じてしまったり、そもそも打ち合わせの時間なんて作れないという方もいることでしょう。
しかし、より高いクオリティの工事を進めるには店舗の工事実績が多い業者に頼むべきであり、さらに費用を抑えるにはいくつかの業者に見積依頼する必要があります。
店舗内装業者は慎重に決めた方が工事で失敗するリスクが減ります。
できるだけ店舗から近い業者に依頼する
業者に工事を依頼する際に現場が遠い業者であれば、見積もりの中に”出張費”という名目が記載されていることがあり、現場から遠ければ遠いほどその出張費が高くなってしまいます。
それに対し、現場である店舗から近い業者であれば出張費がかからないことがあるため、より余計な費用を削減したければ、距離的に近い店舗内装業者という条件で絞ってしまうのもいいでしょう。
一括して対応してくれる業者に依頼する
店舗の工事を行う際には工程として「デザイン」「設計」「施工」の3つに分かれており、業者によってこの3つの工程の全てを対応できる業者とできない業者があります。
3つが対応できない業者であれば、他の工程を別の業者に依頼しなければいけないため工事にかかる費用が高くなってしまいます。
そのため、この工程を全て対応できる業者を選ぶことで、依頼する業者を1つだけに絞れるため、余計に費用が嵩んでしまうことを防ぐことができるのです。
予算を決めておく
店舗の工事で費用が高くなってしまうケースとしては、事前にある程度の予算を決めずに工事したいところを次々に工事内容に含んでしまい、気付けば見積もりの費用が想像以上の料金になってしまうことがあります。
そのため、事前にある程度の予算を決めておき、その予算の中で本当に必要な工事を厳選することで、必要以上の工事を無くし工事にかかる費用を実質的に削減することができるのです。
一部をDIYで工事する
最近では店舗の内装をDIYで自ら工事する方も増えてきており、ホームセンターなどでもDIY専用の工具や材料が売られています。
全ての工事を業者に任せてしまうとその分費用が高くなってしまいますが、一部を業者に任せ、自分で出来そうな部分はDIYで済ませることで、依頼する工事内容の削減により費用を抑えることができます。
<最後に>工事の依頼は慎重に決める
ここまでで店舗の工事を業者に依頼する時の費用を重点的にご紹介してきましたが、店舗の工事を業者に依頼する際には焦らず慎重に業者を決めるべきです。
先ほど記述をした通り、業者によって費用が変わってしまうだけでなく、工事の技術力にも差はあります。
店舗の工事が完了した後に工事に不満があったとしても、元に戻すには膨大な時間がかかってしまうだけでなく、多額の費用が発生してしまうこともあるのです。
そのため、業者に依頼する際には業者選びだけでなく、工事内容に余計な点ががないかの確認も非常に重要なのです。
また、より信頼をできる業者を選ぶ際の基準としては、”ホームページがある業者”を選ぶことをオススメします。
最近ではどこの業者もホームページを持っているのが当たり前とまでいわれるようにもなっており、ホームページの有無で信頼度が決まるわけではありませんが、店舗内装工事業者のホームページには施工実績が掲載されていることが多いため、店舗の実績が多いか少ないかの判断材料にもできるのです。
もしホームページを見てみて、気になる店舗内装業者があれば、見積もり依頼を含めて相談してみると良いでしょう。