今回は美容室の内装工事について焦点を当てていきます。
美容室は業種柄内装にこだわるべきとも言われていますが、いざ内装工事を業者に依頼しようとすると高い費用が発生してしまいます。
しかし、それぞれの美容室によって内装工事にあてられる費用が異なり、内装工事の際に高い費用をかけられる美容室があれば、そこまでの費用をかけられない美容室もあるでしょう。
そのため、今回は美容室がなぜ内装にこだわるべきなのかという点を初め、業者に美容室の内装工事を依頼する際の費用面について詳しくご紹介していきます。
Contents
美容室が内装にこだわるべき理由とは
清潔感を出す
美容室と言えば、お客さんが身だしなみを整えて綺麗になるためやオシャレになるために利用する店舗であるため、店舗自体の清潔感が非常に重要になります。
美容室では清潔感を出すために白が用いられることが多い傾向があります。
店舗のイメージを作る
美容室の集客において重要なのは、店舗のイメージをつけるという点です。
今では美容室は数多くあるため、より自身の店舗を魅力に感じてもらうためには他の店舗と差別化を図る必要があるのです。
また、美容室の内装の多くは女性向けに作られていることが多いですが、男性のお客さんも獲得していきたいときには、男性向けの内装も取り入れる必要があるのです。
そのため、美容室ごとのコンセプトやターゲット層に応じて内装のコンセプトも変えていく必要があるでしょう。
居心地の良さが変わる
美容院で施術をする際には、男性であれば約40分から1時間ほどの時間がかかり、女性であれば長ければ2時間から3時間ほどかかってしまうこともあるのです。
それだけ長居をする場合であれば店舗の居心地というのは非常に重要なことでもあり、お客さんが美容室に感じる居心地の良さによって、その後のリピーターに繋がる可能性にも影響が出てくることもあるのです。
美容室の内装工事を業者に依頼するメリットとは
店舗のこだわりを実現できる
先ほど美容室が内装にこだわるべき理由についてご紹介したように、美容室において内装にこだわるというのは時に売り上げにも影響を与えるほど重要なものになってきます。
そのため、より店舗の内装にこだわって工夫をしたいとなったとしても、DIYのような素人の技術で行う工事では再現できる内装のクオリティが低くなってしまいがちです。
それに対して、業者に依頼することでより高いクオリティを実現することができ、自身の理想とする美容室の内装に近づけることができるのです。
また、美容室の内装工事の経験が豊富な業者であれば、今までの経験の上で「内装にどのような工夫をしている美容室があるのか」「どのような作業を行うことができるのか」など、自身では想像もしていなかった構成を提案してくれることで、構成も幅自体も広がることもあるのです。
業種ごとの決まりをクリアできる
内装工事を行う際には店舗ごとに法律で決められている規定に沿って工事をしなければいけません。
もしその規定を知らず知らずのうちに破ってしまっている際には、最悪の場合営業を続けられないというケースにも繋がり兼ねません。
そんな時、内装工事のプロである業者に依頼することで、そのような規定を事前に教えてくれるため、後々のトラブルに繋がることも回避できるのです。
しかし、稀に美容室の内装工事は全く経験したことがない業者では、業種ごとの規定を理解しきれていない業者もあるので、依頼をする前に美容室の内装の規定をしっかり把握しているのかを確認しておくべきでしょう。
経営に集中することができる
DIYなどで店舗の内装工事を行う際には、設計や材料調達、作業などの手間暇がかかってしまうため、美容室の営業面に支障をきたしてしまう可能性もあります。
しかし、設計や施工などを依頼することで余計に時間を取られることもなくなり、美容室の経営に集中することができるのです。
ですが、工事を最初から最後まで任せっきりにしてしまうと、「想像していた完成系と少しイメージが違っていた」ということもあり得るので、工事途中の内装もこまめにチェックをしておくべきなのです。
美容室の内装工事を業者に依頼するデメリットとは
費用が高い
内装工事を業者に依頼する際の1番のデメリットとしては、費用が高くなってしまうことだと言えるでしょう。
業者に依頼をすることで高いクオリティを再現できるというメリットがありますが、それに伴ってそれ相応の費用がかかってしまうため、事前にある程度の費用を用意しておく必要があるのです。
業者選びが難しい
現在日本には数多くの内装工事の業者がありますが、一概に内装業者と言っても業者によって技術力や対応できる幅、工事内容の得意・不得意があるのです。
そのため、同じ内装工事を依頼した時でも業者ごとに費用が変わってくるため、内装工事を依頼する際には、”どの業者に依頼するか”というのが非常に重要なポイントになってくるのです。
イメージが伝わりにくい時がある
内装業者がいかに高い技術力を持っているとは言え、他人に自身のイメージを完全に理解してもらうとなると困難になってきます。
そのため、美容室のように内装にこだわりをもちたい店舗の場合であれば特殊な工事内容やデザインにすることもあり、なかなか業者にイメージが伝わり切らないこともあるのです。
しかし、そのイメージがしっかりと伝わらなければ工事に移ることもできないため、よりスムーズに工事を進めるには、しっかりと業者にイメージを伝えられるようにしなければならないのです。
業者に内装工事を依頼する際に費用が高くなってしまう要因とは
坪単価
内装工事を業者に依頼する際の費用が上下する要素として挙げられるものは、内装の広さ、工事の規模、依頼する業者などがありますが、”坪単価”というものも重要な要素となります。
坪単価とは、1坪あたりにかかる工事の費用のことであり、美容室の平均的な坪単価は約20万円から40万円と言われています。
総額でも約200万円から400万円ほどはかかると言われています。
しかし、より高いクオリティの内装にする際には坪単価が約40万円から60万円ほどに上がってしまうこともあり、時には1000万円ほど費用がかかってしまうケースもあるのです。
業者選び
先ほども既述したように、それぞれの業者ごとによって内装工事を依頼する際の費用が異なってきます。
要因としては、業者ごとに資材の仕入れ価格が異なったり、対応できる従業員の数、現場までの距離に応じての出張費が異なってくることが挙げられます。
必要以上の内装工事
内装工事を業者に依頼する際には、次から次へとまとめて依頼してしまい、気付けばかなりの費用に跳ね上がってしまうということも多くあります。
そのため、業者に依頼する前に再度工事内容を見直さなければ、本来必要ではなかった工事まで依頼してしまうことで、想定以上の費用をかけてしまうということもあるのです。
業者に依頼する際の費用を抑えるには
複数の業者で比べる
業者ごとに依頼する際の費用が異なると記述しましたが、この点で費用を抑えるには、いくつかの業者に見積もりを出してもらった上で依頼をすると良いでしょう。
業者に相談や見積もりをする分には費用が発生しないため、複数の業者に対応してもらって上で一番費用を抑えてくれる業者に依頼をするべきなのです。
注意点としては、一括対応してくれる業者に依頼をするという点です。
内装工事を行う際の工程として、大きく分けると”設計”、”デザイン”、”施工”の3つに分かれます。業者によっては設計のみしか対応できない業者や、施工のみしか対応できない業者があります。
工程毎ごとで別の業者に依頼してしまうと、それぞれの業者に依頼をすることになってしまうので、自ずとトータルでの内装工事にかかる費用が高くなってしまうのです。
そのため、一括で工程を請け負える業者に依頼することで、余計に費用が発生してしまうのを防ぐことができるのです。
予算を決めておく
業者に依頼する時に費用が高くなってしまう要因として、次から次へと工事を依頼してしまうと記述しましたが、この対処法としては”事前に予算を決めておく”といいでしょう。
工事内容を充実させようとし過ぎてしまうと費用が二の次になってしまう事が多いため、前提を費用にすることで、必要以上に工事内容を増やしてしまう事を防ぎ、余計に費用がかかってしまうことを回避できるのです。
極力美容室に近い業者に依頼をする
業者に依頼する際の費用が高くなってしまう要因として、”出張費”という物が挙げられます。
出張費は現場となる美容室から遠ければ遠いほど費用が高くなってしまうため、極力美容室から近い業者に依頼をすることで出張費を減らすことができるのです。
しかし、出張費はあくまで内訳の内の1つに過ぎず、その他の工事費用の方が発生する費用が大きいため、業者が近いことを優先して選ぶのは危険とも言えるでしょう。
<最後に>業者に依頼する時には費用だけで決めてはいけない
ここまででご紹介したように、内装工事を業者に依頼する際の費用や対応できる幅が変わってくるため、業者選びは慎重に行うべきと言えるでしょう。
また、誰しもが内装工事を依頼する際の費用は安いに越したことがないと思います。
しかし、依頼する際に費用面だけを重視して決めるのは、非常に危険であり後々のトラブルにも繋がってしまうケースがあるのです。
そのため、トラブルをより避けようとするのであれば、自身が気持ちよく依頼をできるような対応の良い業者に依頼をするといいでしょう。
特に美容室のように内装にこだわる際には、より良い内装工事を行えるように、様々な提案をしてくれるような業者を選ぶことで、トラブルの回避だけではなく内装工事自体をスムーズに終わらせることができるのです。