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配管工として独立するメリットや取得しておいた方がいい資格を徹底紹介

配管工として独立するメリットや取得しておいた方がいい資格を徹底紹介

配管工として独立を考えている人もいるでしょう。

しかし、具体的な独立のステップや取得しておいた方がいい資格についてはわからないかもしれません。

そこで今回は、配管工として独立するメリットや取得しておいた方がいい資格を紹介します。

配管工は独立しやすい職種のため競合は多いので、取得すべき資格ややっておくべきことを把握しておくことは重要です。

配管工として独立した場合の年収とは?

配管工として独立した場合の平均年収は、550万円~700万円です。

また、「1級管工事施工管理技士」や「建築設備士」などの難関国家資格を持っていると1,000万円以上稼ぐこともできるかもしれません。

しかし、事業規模によって給料も増えていくので、顧客からの信頼と資本を地道に増やす必要があります。

1級管工事施工管理技士を必要とする仕事は、よほどの大きな工事でないと必要がないため1人でやっていく場合にはそこまで必要ないかもしれません。

ただし、資格を持っていた方が周りからの安心感にもつながるため、持っていて損はないでしょう。

配管工で独立するまでの流れ

配管工として独立するには、大まかに3つのポイントがあります。

  • 設備会社や建設会社などに勤めて実務経験を積む
  • コネクションを広げておく
  • 国家資格の取得

自身の技術がない中で独立をしても仕事の依頼を受けることは難しいです。

また、受注できたとしても自分では何もできないでしょう。

そのため、実務経験を積むために設備会社や建設会社に勤め、数年かけて一通りの実務ができる必要があります。

そして、独立を見据えて仕事を頂けるようにコネクションを持っておきましょう。

特に配管工事施工会社は社員の独立支援にも積極的なので、独立後の元社員を下請けとして使ってくれるケースも多々あります。

常日頃からコミュニケーションを周囲の人と取っておくといいでしょう。

最後の国家資格取得ですが、独立したら直接資格を必要とするケースはありません。

しかし、国家資格を持っているだけで評価が変わり、仕事を受注できる可能性も高まります。

そのため、自身のアピールのためにも国家資格を取得しておくといいでしょう。

配管工として独立するメリット

配管工として独立するメリットは、3つあります。

  • 自分のペースで働ける
  • 収入を増やしやすい
  • 独立するまでの期間が短い

それぞれ詳しく見てみましょう。

自分のペースで働ける

配管工に限りませんが、独立すれば自分のペースで働けます。

仕事を始める時間も休む日も自身のペースで進められるため、誰かに指図されて仕事をすることがなくなります。

また、請け負う案件を自分で選べるので、やりたくない仕事は断ることも可能です。

しかし逆に言えば、やるもやらないも自分次第で、たとえば納期を守るためのスケジュールを守らないと、今後の仕事を失うだけでなく収入も減ってしまいます。

どんなに自分のペースで働けるといっても客先に迷惑をかけては意味がありません。

また、独立すると配管工としての仕事以外にも各種保険手続きや経費管理、税金の申告といった事務作業や、仕事を獲得するための営業活動も必要です。

そのため、場合によっては企業に勤めている時よりも忙しくなるかもしれません。

収入を増やしやすい

独立して直接仕事を請け負えば、自分と依頼者との間に中間企業が入らないので、仕事内容は同じでも単価は格段にアップします。

さらに自身の腕を上げて多くの依頼をこなせるようになれば、雇われ配管工では望めないほどのお金を稼げるかもしれません。

そのため、企業に勤めているよりも多くの収入を得られる可能性があり、これは配管工として独立する大きなメリットといえるでしょう。

ただし、仕事をやるもやらないも自分自身なので、当然仕事量を減らせば収入は下がる可能性もあります。

どの程度の収入が欲しいのか、そのためにはどのように仕事を行っていけばいいかなど、自身でスケジュールを立てなくてはなりません。

独立すれば必ず収入を増やせるわけではないことは認識しておいてください。

独立するまでの期間が短い

配管工は独立を目指しやすい職業で、実務面で問題ないぐらいのスキルを身につけられれば独立をできるといってもいいでしょう。

独立しても仕事内容は企業に雇われている場合と基本的に変わらず、依頼を受けた工事現場に出向いて、他の配管工や職人とともに実作業に従事するスタイルが一般的だからです。

人を雇うような規模になるには、またさらなる時間が必要なので、独立するまでの期間は短くても、独立してからが本当の勝負だという事でしょう。

配管工として独立する際に持っておいた方がいい資格

配管工として独立するときに持っておくといい資格は、以下3つです。

  • 配管技能士
  • 管工事施工管理技士
  • 建築設備士

それぞれどのような資格なのかを紹介します。

配管技能士

配管技能士は、厚生労働省が認定する技能検定制度の一種で、働く人々が有している技能を一定の基準により検定し、国として証明する国家検定制度のことです。

技能検定の試験は、各都道府県の職業能力開発協会が実施しており、試験に合格すると「配管技能士」と名乗れます。

試験は筆記と技能の双方があり、内容は水管、排水管、ガス管、空気清浄装置や冷暖房の換気設備といった建築物の配管工事に関するものです。

等級は1級~3級まであり、それぞれ上級技能者、中級技能者、初級技能者が通常有すべき技能の程度と位置づけられています。

管工事施工管理技士

管工事施工管理技士は、国土交通省が管轄している管工事における施工管理の専門的な国家資格です。

もし合格すれば、あらゆる建築物に必須ともいえる冷暖房設備や空調設備、上下水道設備、吸排気ダクト、ガス管、浄化槽などの配管工事のスペシャリストと名乗れます。

施工管理技士の区分は1級、2級とありますが、受験資格があるため誰でも受験できる資格ではありません。

たとえば2級の場合は、大学の指定学科を卒業後1年以上の実務経験が必要なので注意が必要です。

試験内容は学科試験と実地試験の2種類あり、学科試験では機械工学、施工管理法、法規の内容、実地試験において施工管理法があります。

管工事施工管理技士の1級を取得できれば特定建設業の専任技術者、一般建設業の主任技術者および監理技術者になることが可能です。

また、2級に合格すると一般建設業の専任技術者、主任技術者に従事できます。

建築設備士

建築設備士は、建築物の設計や工事管理において各設備の専門知識や技術・経験が必要とされ、建築士に対して建築設備の設計や、工事監理の助言を行える国家資格です。

建築設備士が建築物自体の設計を行うことはありませんが、建築士から助言を求められた場合にその業務を行うことになります。

たとえば、建築士の助言に従い給排水などの衛生設備や電気、空調といった専門分野の設計・計画を担当し、着工後の現場では工事の管理や指導を行うことが可能です。

建築設備士の資格を取得できれば実務経験なしで二級建築士、木造建築士試験の受験資格と試験合格後の免許取得資格が与えられるだけでなく、実務経験なしで一級建築士試験の受験資格も付与されます。

配管だけでなく、建築物全体に自身が関与したいとなったら建築設備士の資格を取得すれば活躍の場を作れるでしょう。

配管工として独立して成功するポイント

配管工として独立して成功するポイントは、以下3つになります。

  • 配管以外にもできる業務を増やす
  • 従業員を雇い案件を多く受け入れる体制を作る
  • Webマーケティングを実施する

独立後の成功に必要なポイントとなりますので、しっかり覚えておきましょう。

配管以外にもできる業務を増やす

配管以外にもできる業務を増やせれば、仕事の幅を増やせるだけでなく、他の配管工との差別化も可能です。

また、1つの案件で関われる内容も増えるので単価アップもできるでしょう。

配管工は独立するまでの期間が短いと先ほど説明しましたが、逆に言えばそれだけライバルも多いということです。

自身のできる業務を配管以外にも広げれば、それだけ受注できる可能性を高められるので、もっと収入アップをしたい、受注しやすくしたいならば配管以外にできる業務を増やすといいでしょう。

従業員を雇い案件を多く受け入れる体制を作る

どうしても1人でできる仕事量には限界があるため、従業員を雇って多くの案件を回せる体制を作ることも重要です。

仕事を依頼する側も1人よりも、複数名いる会社の方が安心して発注できるでしょう。

1人の場合、もし自分に健康上の問題などがあって仕事を休まなくてはならないとき、他の職人仲間に埋め合わせを依頼しなければならず、その分の支払いもしなくてはなりません。

しかし、従業員がいれば仕事を回せる可能性が高いです。

また、従業員が多ければそれだけ大きな仕事の依頼も受けられるため、できる仕事の幅も広げられるでしょう。

Webマーケティングを実施する

配管工事は工務店経由の下請け仕事が多いですが、Webマーケティングを用いれば自分で仕事を獲得でき、中間マージンをなくせるので単価アップを狙えます。

配管工事の実務もある中でWebマーケティングに取り組む必要がありますが、収入を増やしたい人にとっては必須です。

勉強しなければならず時間もかかりますが、他の配管工との差別化も図れるため、ぜひともWebマーケティングを実施してください。

まとめ

他の仕事に比べても配管工は独立しやすく、やればやるほど収入アップが望めます。

しかしそれだけ競合も多いので、配管工以外の業務を増やしながら、Webマーケティングも実施して差別化ができれば仕事の依頼を増やせることでしょう。

独立すれば必ず収入を増やせるわけではありませんので、地に足を付けてやれることをすべて取り組んでみてください。

また、経営サポートプラスアルファであれば、会社立ち上げの最初から最後までしっかりとサポートできます。

配管工で独立を検討している方は、ぜひとも経営サポートプラスアルファにご相談ください。

記事監修者の情報

税理士法人
経営サポートプラスアルファ

代表税理士 高井亮成

保有資格:税理士・行政書士

税理士の専門学校を卒業後、会計事務所に入社。
その後、税理士法人に転職をして上場企業や売上高数十億円~数百億円規模の会計税務に携わる。

現在は税理士法人の代表税理士として起業・会社設立をする方の起業相談からその後の会計、決算、確定申告のサポートを行っている。