東京都のベッドタウンとして発展してきた千葉県は、幕張メッセのある幕張新都心など、ビジネスシーンでも注目されているエリアです。
成田空港もあるため外国人観光客向けビジネスや、グローバルな視点でのビジネスを展開するのにも向いています。
近年のテレワーク拡大を受けて、千葉県内で設立される会社も増加しています。
千葉県で会社設立をする際の事前準備や流れ、千葉県ならではの会社設立時の気を付けるポイントを解説します。
千葉県で会社設立を考えている人は、ぜひ参考にしてください。
会社設立の事前準備
会社設立の際には、申請に必要なもののほか、業務関係のものもそろえておきましょう。
新しい会社での業務も円滑に進むからです。
会社設立時、以下のものを事前準備しておきましょう。
- 会社の宣伝に必要なもの
- 挨拶状
- 求人広告
- 営業資料
- 経営管理体制の確立
会社の宣伝に必要なもの
新しく会社を設立したときには、宣伝をして会社の存在をアピールするのも重要です。
会社の宣伝に必要な以下のものを準備しましょう。
- 企業ロゴ
- 名刺
- ホームページ
企業ロゴは会社のビジョンや事業に関連したデザインのものを作ります。
名刺には氏名、部署、役職、電話番号、Eメールアドレスなどを記載します。
役員と従業員と必要な分を作りましょう。
会社のホームページには、チラシや営業電話では伝えきれないものを記載するのが重要です。
会社の事業内容やビジョン、資本金、所在地、主な取引先のほか、会社の歴史などを記載します。
挨拶状
個人事業主が法人化して会社を設立した場合、取引先や関係各所に挨拶状を送ります。
法人化したことを伝えるためです。
個人事業主が法人化するのは、ある程度売り上げが上がったときです。
そのため、経営状況が健全かつ好調であることのアピールにもつながります。
千葉県で起業するのであれば、東京へも行きやすいため、場合によっては、挨拶を目的に訪問してもいいかもしれません。
求人広告
新しく会社を設立すると、事業の拡大などにともなって求人を募集することも多いです。
あらかじめ求人広告や採用ページ、チラシなどを作っておきましょう。
会社設立時に求人広告も作っておけば、採用活動もスムーズに進みます。
会社概要、会社の魅力や特徴がわかるキャッチコピー、事業内容、職場の雰囲気や事業が視覚的にわかる写真や画像、社員募集文、問い合わせ先などを記載します。
営業資料
自社で扱う商品やサービスをお客様に売り込むためのものが営業資料です。
チラシやパンフレットなどが該当します。
お客様に的確にアピールするために、商品やサービスの概要に加えて、購入や導入のメリット、料金、商品やサービスの画像、グラフや表なども盛り込みましょう。
経営管理体制の確立
新しい会社を今後健全に運営していくには、経営体制を確立しておくのが重要です。
コンプライアンス(法令遵守)にのっとった適切な人事や経理、労務のための経営体制をととのえておきましょう。
経営管理体制がととのっていないと、労働基準監督署の調査が入る、業務改善命令を受けるなどのトラブルに発展する可能性があります。
千葉県での会社設立の流れ
千葉県で会社設立をするさいは、ほかの都道府県と同じ流れを踏みます。
千葉県での会社設立の流れは以下の通りです。
- 基本事項の決定
- 定款作成
- 資本金の払い込み
- 登記書類の作成
- 登記申請
- 登記後の各種行政などへの手続き
基本事項の決定
商号と印鑑、役員報酬、資本金額の基本事項を決定します。
商号
商号は会社名です。
トラブルを避けるために、既存の会社名と同じものは避けたほうがよいでしょう。
印鑑
会社の代表印を使用します。
長期間使用できるもの、デザインや材質などにこだわって作る人も多いです。
役員報酬
役員は給与ではなく報酬を受け取ります。
役員報酬は経費とならない、基本的に変更できないため慎重に決定しましょう。
資本金
会社が業務に使用できるお金であり、信頼性を表す指標ともなるのが資本金です。
資本金が多ければ多いほど会社としての信頼が高くなります。
定款決定
会社の基本事項である、定款を決定します。
事業目的、商号、本店所在地、設立時の出資される財産の価額、発起人の氏名と住所、発行可能株式総数などを決めます。
なお、定款に記載した事業以外はできないため、将来おこなう可能性のある事業があれば追加しておきましょう。
資本金の払い込み
設立前の資本金は自分の口座に置いておきます。
会社設立後、法人口座を開設したら自分の口座から資本金を移します。
そのさい通帳の表紙と1ページ目、振り込みについて記載されているページをコピー、払い込み証明書と繋げ、継ぎ目に代表印を押します。
登記書類の作成
発起人決議書、発起人会議事録、代表取締役選定書、取締役就任承諾書、監査役就任承諾書、印鑑届出書のうち、会社形態で必要な登記書類を作成します。
登記申請
資本金の払い込みが済んだら、作成した書類を管轄の法務局に提出して登記申請をおこないます。
資本金の払い込みから2週間以内に申請手続きが必要です。
登記後の各種行政などへの手続き
登記後、各種行政に必要な手続きをおこないます。
税務署に提出するもの
法人設立届、給与支払事務所等の開設届出書、青色申告の承認申請書、源泉徴収の納期の特例の承認に関する申請書、減価償却資産の償却方法、棚卸資産の評価方法の届出書
都道府県税事務所・市町村役場に提出するもの
- 税務署に提出したものと同じ法人設立届出書
- 年金事務所や労働基準監督署、ハローワークで社会保険や雇用保険手続き
千葉県ならではの会社設立時に気を付けるべきポイント
千葉県に会社設立時に、気を付けるポイントを紹介します。
登記の住所に気を付ける
千葉県は面積が広く、東京や埼玉に隣接しているところと、茨城に隣接しているところがあります。
登記の住所を房総や北総エリアの方にすると、東京や埼玉から遠くなってしまいます。
そのため、都心から遠いためアポイントメントを敬遠されてしまう、田舎のイメージがあるため信頼度に欠けるといったリスクがあるのです。
ビジネス面から見て、登記の住所に気を付けましょう。
できるだけ都会っぽく見える住所が良いです。例えば、千葉の中心である千葉市、東京から比較的行きやすい、浦安市・市川市などは、住所として信頼性が高まると言えます。
オフィスのおすすめは総武線・常磐線・京葉線沿い
千葉県で会社を設立するなら、東京都心へのアクセスもよい人気の路線沿いにするのがよいでしょう。
オススメは総武線、常磐線、京葉線沿いです。
総武線は東京や新宿エリアに乗り換えなしでアクセスできる利便性があるのに加えて、幕張や千葉などの千葉県内でもビジネスエリアが集中しています。
常磐線は茨城県方面から上野方面を経由して神奈川県までアクセスできる路線です。
松戸や柏など、東京と隣接しているエリアもあります。
京葉線は葛西エリアを経由して東京に直接アクセスできます。
浦安や舞浜など観光地としても人気のエリアや、千葉県の主要エリアのひとつである船橋もあります。
東京との取引を見据えた立地にする
現在の日本のビジネスの中心は東京です。
千葉県で会社を設立する際には、東京のお客様と取引する場合を見据え、アクセスを良くしておきましょう。
上記にあげた人気の路線沿いなら、東京へも直接アクセスできます。
新宿、上野、東京とどのエリアへのアクセスや、周辺環境など樹脂するポイントで立地を選びましょう。
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