税理士の平均年収を解説!年齢別や男女別、開業税理士などの勤務地別で年収比較

2020年10月8日

税理士の平均年収を知っていますか?

税理士として働くからには、平均年収について把握しておきたいですよね?

実は税理士は場合によって平均年収が異なっています。

今回は、様々な観点から税理士の平均年収についてお伝えします。

年代別や男女別、勤務地別、科目合格者別の平均年収を一度に知ることが可能ですので、ぜひ最後までお読みください。

※今回のデータは税理士と公認会計士を合わせた数値になります。

税理士の年代別の平均年収は?

税理士の平均年収はどのくらいなのでしょうか。

税理士は一般的に年功序列で年収が増加していきます。

これは、経験やスキルの差があるからです。

が、税理士になるタイミングは様々であるため、一概には言い切れない部分があります。

とはいえ、年代によって平均年収は大体同じぐらいになっていますので、平均年収を知ることは働く上での指標になりますので、しっかりと確認しておきましょう。

20代の平均年収

20代の平均年収はおよそ600万円です。

一般的な20代の平均年収は300万円と言われていますから、相当に高いことが伺えると思います。

構成としては20代前半に300万円前後となり、20代後半で700万円程度に達すると言われています。

税理士資格は国家資格であり、その分難しいです。

そのため、そもそも20代税理士の人数が少ない傾向にあります。

30代の平均年収

30代の平均年収はおよそ800万円です。

国家資格に合格し、正式に税理士として働き始める人が多いのもこの年代です。

税理士法人などに勤めながら自分のキャリアを積み重ねていく人が多く、新しく事務所を立ち上げる人は少ないです。

40代の平均年収

40代になると、平均年収は1000万円を突破します。

キャリアを重ね実務経験も豊富であることから、役職に就くケースも多いです。

また、開業税理士として独立するケースも現れ始め、税理士としての分岐点となります。

50代の平均年収

50代の平均年収は1700万円~1800万円と大幅にアップします。

また、年代別でみると一番平均年収が高くピークに達します。

勤続年数などにもよりますが、キャリアを重ねてボーナスなどが大幅に得られるようになったことが要因の一つです。

60代の平均年収

60代の平均年収は500万円程度です。

体力の衰えによって労働時間が短くなるなどの関係で、50代のピーク時に比べると年収は下がるものの、一定の年収はキープされています。

税理士には定年退職がなく、文字通り生涯働き続けられる職種でもあります。

70代以降も働き続けている人はいますが、体力などの関係から少数ではあるようです。

まとめ

税理士の男女別の平均年収は?

税理士においても男女で平均年収は異なっています。

女性の税理士数は近年増えているものの、平成28年時点で男性が8割5分、女性が1割5分ほどです。

では、男女別の平均年収はどうなっているのでしょうか?

男女で平均年収が違う理由についても触れていきます。

男女の平均年収

男性の平均年収はおよそ1041万円ほど、女性の平均年収は1044万円ほどとなっており、実は全体ではさほど差がありません。

しかし、年齢別で比較していくと違いが感じられます。

20代では女性の約400万円に対し、男性が600万円前後となっておりおよそ200万円の収入の差です。

しかし30代後半になると、女性が1000万円ほどで男性が800万円程度という逆の現象を見ることができます。

生涯で見ると男女ともバランスの取れた年収となり、前述の通りに平均年収があまり変わらないという結果になります。

男女で平均年収が違う理由

税理士は基本的に男性と女性で業務内容が異なることもなく、比較的平等性の高い職業だと言えます。

では、なぜ平均年収が違う年代があるのでしょうか?

20代~30代前半にかけては、女性が出産や育児などにより、働く時間が短くなる傾向にあることが理由の一つです。

また、ワーク・ライフ・バランスなどを考えて役職に就きにくいというというのもあります。

30代後半頃になってくると結婚や出産を機に税理士の職場から離れる女性がいる一方で、優秀な女性税理士が順調にキャリアを重ねることで二極化し、平均年収が引き上げられると考えられます。

税理士は出産の後などでも復帰しやすく、復帰後も場合によっては男性より稼いだりと、女性が活躍しやすい職業となっています。

まとめ

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勤務地別の平均年収は?

税理士は働く場所が様々で勤務地によって平均年収が異なります。

それでは、勤務地別の税理士の平均年収についてご紹介していきます。

開業税理士の平均年収

開業税理士とは、税理士法人などで働いた後に独立した税理士のことです。

開業して何年目かなどにもよりますが、全体としての平均年収はおよそ700万円と言われています。

しかし、1000万円、2000万円、3000万円と数千万円以上稼ぐ開業税理士税理士がいる一方で、年収300万円の方もいるのが実情のようです。

税理事務所や税理士法人での平均年収

税理士事務所や税理士法人の規模によって平均年収は異なります。

四大税理士法人と呼ばれる大手では初年度の年収が400万円後半~となっています。

40代後半になると、役職に就くケースが多く1000万円程度の年収をもらう人が多いです。

一方、中小規模では初年度の年収が300万円程度であり、40代頃になると700~800万円程度の年収であるようです。

一般企業での平均年収

税理士の中には企業の中で働く、企業内税理士もいます。

一般企業で働く際は500万円程の年収であることが多いようで、安定した収入を得られるのが特徴の一つのようです。

また、企業内税理士は融資関係の仕事をしたり経営に携わることもあったりと、税理事務所で勤務するのとは少し違った業務を行える場合もあります。

まとめ

科目合格者別の平均年収は?

税理士は国家資格であり、試験に合格しなければなりません。

正式に税理士になるためには5科目の取得が必要ですが、税理士試験は1科目ずつ受けることができます。

数年単位ですべての合格を目指しながら2年の実務経験を積むのが一般的です。

科目合格別に平均年収をまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。

1科目合格者の平均年収

最初の科目を合格した場合、税理士の平均年収は350万円前後のようです。

1科目目に選ぶものとして、簿記論と財務諸表論のどちらかを選択するのが一般的になります。

簿記論と財務諸表論は税理士科目の中で必須科目に指定されているため、就職や転職する上でも前提として考えられることが多い科目でもあります。

2科目から4科目合格者の平均年収

2科目から4科目を合格すると、平均年収は400万円前後になります。

取得難易度や自分のキャリアを考えて、11科目の中から選んで受験しましょう。

5科目合格者の平均年収

5科目の試験に合格しかつ2年以上の実務経験を積んでいれば、晴れて税理士として税理士会に登録することができます。

正式に税理士として働くことができる方の平均年収は600万円を超えるようです。

まとめ

税理士が平均年収を上げる方法

ここまで平均年収を紹介してきましたが、年収を上げる方法はあるのでしょうか?

平均年収を上げるための2つの方法についてご説明します。

税理士試験の科目に合格する

通常、税理士は1科目を合格した時点から働くことができますが、合格した科目が増えるに従って年収も増加します。

これは携われる業務が増え、顧客からの信頼も得やすいことが理由の一つです。

ただし、科目合格は難しいため長い目で見ながら計画的に勉強してください。

転職する

平均年収を上げる方法として転職することも1つの手です。

転職では現在の職場における不満を解消できたり、スキルアップを目指したりなど人様々なメリットがあります。

また、法人によっては、年収アップも可能です。

転職を検討する際は、ぜひ当社への転職ご検討ください。

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まとめ

今回は税理士の平均年収に関して、様々な観点からまとめました。

基本的に税理士は同年代と比べても平均年収が恵まれている職種であり、年とともに積み重ねたキャリアによって平均年収が増えていきます。

その他にも税理士事務所に勤務したり独立したりと、場合によって大きく異なってきます。

働く上で年収はどうしても気になる部分です。

この記事で紹介した平均年収を一種の指標として役立ててください。

 

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