BIG4税理士法人の仕事内容や年収、難易度のまとめ!志望動機を作るコツも

2020年10月5日

税理士業界の中では知らない人がいないほどの規模を誇るBIG4税理士法人。

国際的なグループでもあるBIG4税理士法人の実態は、どのようになっているのでしょうか?

今回はBIG4税理士法人について様々な情報をお伝えしていきます。

仕事内容や年収、難易度をまとめ、それぞれの税理士法人に志望する際の志望動機のコツもまとめていますので、BIG4税理士法人についてより理解が深められるはずです。

BIG4税理士法人とは?

そもそも税理士法人とは、必ず2名以上の税理士が所属する特別法人です。

派生業務として会計関係の業務やコンサルティング業務などを扱うこともありますが、税理士の独占業務である税務関係の業務をメインに扱っています。

その中で税理士業界のトップクラスに位置しているのが、BIG4税理士法人と呼ばれる以下の4つの税理士法人です。

・PwC税理士法人
・デロイト トーマツ税理士法人
・KPMG税理士法人
・EY税理士法人

これらの税理士法人は様々な国で事業を展開しているグループにそれぞれ属しており、海外に本部があります。

経営の中核を担うのは日本の税理士が多いようですが、グループに属するメリットを活かして海外展開をする企業などを顧客として抱えている傾向にあるようです。

BIG4税理士法人の仕事内容の特徴

日本で最大級の規模を誇るBIG4税理士法人ですが、具体的にどのような業務を行っているのでしょうか?
BIG4税理士法人の仕事内容の特徴についてお伝えしていきます。

税務申告書の作成を行うことが多い

BIG4税理士法人では、税務申告書の作成や税務相談など税務関係の業務がメインです。

大手企業や海外展開する企業などを顧客として持っているため、他の税理士法人や税理士事務所と比べて高度で専門的な税務業務を担当します。

税理士法人の中には、派生業務である記帳代行などの会計業務を行うところもありますが、基本的にBIG4ではこれらの業務を行いません。

委託先やグループ会社などにアウトソーシングしており自社では行わない分、税務業務に専念できる仕組みになっています。

縦割り業務になっており、仕事は細分化している

組織の特徴として、税務部門やコンサルティング部門など部門が細かく分けられているというのが挙げられます。

幅広い仕事をすることはほぼなく、案件の1~100までを担当できるわけではありません。

そのため、自分の担当の分野に関しての知識はとても深めることができますが、なかなか幅広い知識は得られない状況にあるようです。

ただ、限られた範囲の専門分野については、他の追随を許さないレベルで経験できる傾向にあります。

グローバルな案件がある場合もある

BIG4税理士法人は、親グループが海外で活躍している関係で国際的な案件に強いのが特徴です。

国際税務やM&Aのコンサルティングなど、グローバルな案件を扱う部門があるBIG4もあります。

大手ならではの規模感の案件を担当できるのは、中小の税理士法人や税理士事務所にはないものの1つです。

国際的な業務をする場合には高い英語技能と専門性が必要になります。

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BIG4税理士法人の難易度、学歴でふるいをかけているって本当?

規模の大きいBIG4税理士法人への転職を志望しているという人も多いかもしれません。

BIG4税理士法人への転職難易度と向かない人についてまとめていますので、参考にしてみてください。

BIG4税理士法人への転職難易度

BIG4税理士法人への転職難易度は高い傾向にあります。

その理由について確認してみましょう。

倍率が高い

税理士業界の中でトップに位置するBIG4税理士法人は、それ相応に年収や待遇も良い傾向にあります。

初任給で言うと、その他の税理士法人よりも100万円程度違うとも言われているそうです。

そういった背景から、BIG4税理士法人は倍率が高くなっています。

採用人数の少なさ

基本的には年間を通して募集されていますので、転職希望者はいつでも申し込むことができます。

ただ、そもそもの採用人数が少なめに設定されていることも多く、転職するのは難しくなっています。

学歴の評価より現在の能力

どの程度のポテンシャルを持っているかを多少学歴で見ることはあるかもしれませんが、基本的には税理士科目を取得しているかや英語スキルがあるかの方が重視される傾向にあります。

税理士科目は合格していればその分確率が上がりますし、実務経験もあるとなお良いです。

英語スキルはTOEICであれば700点以上が好まれます。

BIG4税理士法人に向かない人

BIG4税理士法人はその性質上、向かない人もいますので以下に当てはまる人はもう一度改めて考えてみましょう。

英語が不得意な人

BIG4税理士法人では、国際的な業務を扱う関係で高い英語スキルが求められます。

英語を使わない業務を行っている人もいるようですが、その方々は他に高い専門性をもった部門を持っていることが多く、どちらにせよ難易度が高いようです。

激務に耐えられる体力・精神力がない人

BIG4税理士法人の業務は、難しい業務が多く残業も長くなる傾向にあり激務です。

働く中で慣れる方もいるとは思いますが、体力的にも精神的にもタフな方でないと厳しいでしょう。

他の税理士法人などでも難しい案件を持っていることがありますので、BIG4税理士法人に固執しなくても良いかもしれません。

独立・開業を目指す人

業務が細分化されており、その部門の専門性を高められるのがBIG4税理士法人です。

しかしそれは、業務に網羅的に取り組めないということでもあります。

独立・開業を目指す人は税理士事務所を立ち上げるための幅広い知識を必要としている人が多いので、あまり向いていないでしょう。

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BIG4税理士法人の特徴と志望動機を作るコツ

BIG4税理士法人を志望するのであれば、特徴を捉えた上で志望動機を書かなければなりません。

税理士法人の特徴と志望動機を作るコツについてご紹介しますので、参考にしてみてください。

PwC税理士法人

157カ国にネットワークを持つPwCグループに属しているのが、PwC税理士法人です。

人材育成の制度が比較的整っていることが特徴だと言われています。

Pwグループは「社会に信頼を構築し、重要な課題を解決する」を存在意義にしています。

志望動機には、「手厚い人材育成制度や海外研修などを通じて自分をより成長させられる場で働き、より専門性の高い課題を解決していきたいから」のように理念や特徴を捉えて書くようにしましょう。

デロイト トーマツ税理士法人

150以上の地域との繋がりがあるデロイトトーマツグループに属するのが、デロイトトーマツ税理士法人です。

デロイトトーマツ税理士法人の理念は以下の3つです。

・経済社会の公正を守り率先してその発展に貢献する
・クライアントの期待を超える知的専門サービスを総合的に提供する
・各人の個性を尊重し能力を発揮できる生きがいのある場を創りだす

志望動機では、「税務の専門家として常に先頭に立ちグローバルな案件も取り扱いたいから」のように理念やデロイトトーマツ税理士法人で働くことの意義を入れるようにしましょう。

KPMG税理士法人

国際的なグループであるKPMGグループが、1945年に税務部門を日本に進出させたのに端を発するのがKPMG税理士法人です。

KPMG税理士法人は「社会に信頼を、変革に力を」を存在意義にしており、目指す姿として「The Clear choice」を設定しており、卓越したサービスを提供し続けることにより社会、クライアント、組織員から、常に選ばれる存在であることを目指しています。

そのため、比較的個人競争の激しい実力社会であると言われています。

志望動機では、「常に勉強を続け、難しい案件を取り扱いながら自分を成長させたいから」など向上心や意欲などを理念や目指す姿と関連させて書くのが良いでしょう。

EY税理士法人

150以上の国で関連会社を持つEYグループに所属しているのが、EY税理士法人です。

そんなEYグループの理念は「より良い社会の構築を目指して」であり、目まぐるしく変化する社会に適応できるようにしています。

口コミなどでは比較的風通しの良い職場だと思っている方も多く、社風には穏やかさがあるようです。

志望動機には、「国際的な業務に携わり税務の専門家として、周りの方々に刺激を受けながら成長したいから」などのように自分がEY税理士法人の中でどうありたいのかを入れるのが良いでしょう。

また、自分が難しい案件に関われる能力があることもアピールする必要がありそうです。

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まとめ

今回はBIG4税理士法人について様々な情報をまとめてきました。

最大級の規模を誇る税理士法人であるBIG4は、PwC税理士法人・デロイト トーマツ税理士法人・KPMG税理士法人・EY税理士法人で構成されています。

どの税理士法人も国際的なグループに所属しており、大企業を顧客にするなど難しい案件も扱っています。

仕事内容の特徴としては、税務申告書の作成を行うことが多い・縦割り業務になっており、仕事は細分化している・グローバルな案件がある場合もあるが挙げられます。

ただ、BIG4税理士法人は倍率が高い・採用人数の少なさ・学歴の評価より現在の能力を重視するという3点から難易度が高いと言われています。

また、英語が不得意な人や、激務に耐えられる体力・精神力がない人、独立・開業を目指す人には向かない可能性があるので注意しましょう。

BIG4税理士法人の志望動機を書く際には、それぞれの理念や特徴などをしっかりと捉えた上で、自分と関連させて書くようにしましょう。

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