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【会社設立】会社名の決め方!5つのポイントを実例つきで徹底解説

会社名は、会社のイメージを決定づける重要な要素です。

このため、会社設立前に、会社名についてしっかりと考えておくことは非常に大切です。

今回は、会社名について具体的な決め方や気をつけておきたいポイントなどを、実際の事例を踏まえて解説します。

会社名の決め方!5つのポイントをチェック

ドメインを取得できるかを確認する

インターネットが発達した現代では、会社設立時にホームページを開設するのは必須です。

ホームページを開設するときに必要になるのがドメインですが、すでに会社名を使ったドメインが他の人に取得されていた場合、ドメインを変えなければなりません。

どうしても会社名を使ったドメインが取得できない場合は、会社名に「会社」の意味を持つincやcorpをつけて取得するとよいでしょう。

会社の理念を会社名に込める

すでに会社の理念やビジョンが明確に設定されている場合、それを会社名に盛り込むのも一つの手です。

以下のような会社の例を参考にするとよいかもしれません。

サイボウズ株式会社

コンピューターやネットワークの意味を持つ「サイバー」と「坊主」を組み合わせ、「ネットの未来を担う者」というニュアンスを込めています。

株式会社シーラ

会社の経営理念である、「Style Your Life & Asset」の頭文字をとってSYLAと名付けられています。

株式会社フィル・カンパニー

会社理念である共存共栄=フィルをそのまま採用した名前が付けられています。

事業内容から会社名を考える

自社が行っている事業内容を会社名に反映させている会社も多いです。

事業内容を会社名に含めることで、会社名を聞いただけで事業内容が想像できるというメリットが生じます。

具体的な例としては、三菱商事、サイゲームス、トヨタ自動車などが挙げられます。

外国語での意味もチェックする

海外展開を考える場合は、外国語、特に英語で発音しやすい会社名かどうかをチェックしなければなりません。

また、発音しやすかったとしても、その発音が現地のスラングやマイナスの言葉に聞こえるようであれば、会社名を再検討する必要があります。

例えば、カルピス株式会社は、英語で「Cow Piss(牛のおしっこ)」と発音が似ていたため、アメリカでは「CALPICO」という名前で活動しています。

創業者の名前を会社名にする

創業者の名前を会社名に反映させるのも会社名の決め方として王道です。

日本人の誰もが知る大企業も創業者の名前が入っているものが多く存在します。

  • 株式会社マツモトキヨシ(創業者:松本清)
  • 株式会社ニトリ(創業者:似鳥昭雄)
  • 株式会社サントリー(創業者:鳥井信治郎)
  • 株式会社出光興産(創業者:出光佐三)

会社名を決める際に気を付けるべきこと

会社名は基本的には自由に決められますが、一定のルールを守らなければなりません。

以下で会社名を決める際に気をつけるべきことを紹介します。

使用できる文字や符号

使用できる文字

会社名として使用できる文字は以下の通りです。

アルファベットは大文字と小文字の区別を付けることができます。

  • 漢字
  • カタカナ
  • ひらがな
  • ローマ字
  • アラビア数字

例えロシアに関連する事業を始めるからといってキリル文字を会社名に入れたり、オシャレにしようとローマ数字を付けるのはNGです。

使用できる記号

会社名として使用できる記号は以下の通りです。

「@」や「★」など特殊な記号は使えません

  • 「,」カンマ
  • 「・」中黒
  • 「.」ピリオド
  • 「-」ハイフン
  • 「&」アンド
  • 「‘」アポストロフィ

「株式会社」の文字を入れる

会社名を付けるときは、その前後に必ず「株式会社」という表記を付けなければなりません。

前につける場合は「前株」後ろにつける場合は「後株」と呼ばれます。

株式会社という文字を付けた時の見え方、聞こえ方も意識して会社名をつけるのが大切です。

類似商号は避ける

登記上は、登記の住所さえ異なれば、他社と同一の会社名でも会社を登記することは基本的には可能です。

ただ、有名な同業他社と誤認させて顧客獲得を狙う目的であると見なされた場合は、不正競争防止法により100万円以下の罰金が科せられる可能性があります。

また、法的に罰せられることがなくても、会社名が類似した会社から会社名の変更や損害賠償を起こされるリスクがあるため、できる限り他社と類似した会社名をつけるのは避けるのが賢明です。

他社の社名由来を参考に会社名を決めよう

会社名は、「会社の顔」と言っても過言ではありません。

シンプルに理念や創業者の名前を反映させた会社名以外にも、様々な由来を持つ会社名があります

ラクスル株式会社

ラクスル株式会社は、東京都に本社を置く印刷代理店です。

印刷物を「楽に刷る」と、それによって顧客企業の実務を「楽にする」という二重の意味を込めた社名になっています。

株式会社エドウィン

株式会社は、東京都に本社を置くジーンズメーカーです。

東京発のジーンズメーカーが競合に勝つという意味を込めて、「江戸+WIN(勝つ)」から社名が付けられました。

アートコーポレーション株式会社

アートコーポレーション株式会社は、引っ越しサービス「アート引っ越しセンター」を運営する会社です。

「芸術的な引っ越し」という意味が込められている上、「あ行で電話帳の一番上に記載される」という狙いも含まれています。

株式会社セブンイレブンジャパン

セブンイレブンジャパンは、誰もが知る最大手のコンビニエンスストアチェーンです。

設立当初の営業時間が朝7時から夜11時までだったことから名付けられています。

会社名の決め方まとめ

会社名を決める方法は、基本的には自由です。

一般的には、経営理念や事業内容、創業者の名前、営業時間など、自社の中核となる要素を盛り込んで決定します。

ただし、使える文字や記号、ドメインの取得など、留意しておくべき点が多いのも事実です。

会社名を決める時の留意点まとめ

使用できる文字・記号に気を付ける。
・類似商号を避ける。
・ドメインを取得できるか確認する。
・株式会社をつけたとき、外国語に翻訳したときのニュアンスも確認する。

このように、「一見自由だけど留意しておく点が多い項目」というのは会社名以外にも存在します。

例えば、会社の本店所在地を決定する際、基本的には自由です。

ただし、レンタルオフィス、バーチャルオフィスでは特定の業種の許認可が降りない場合があります。

このように、会社設立に関する情報が少ない中で会社を設立してしまうと、思わぬ落とし穴にハマりかねません。

こうした事態を防ぐためには、会社設立を専門家に任せるのが有効です。

経営サポートプラスアルファでは、会社名の決め方や本店所在地、資本金の決め方など、あらゆる決定事項に対して、創業者が損をしないように徹底的にサポートしています。

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